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京劇の伝説的女形、梅蘭芳(めいらんふぁん)の伝記映画。
あまり馴染みのない名前ないかもしれないけど、MS-IMEが一発変換するくらい歴史上の偉人なのです。

主演のレオン・ライだけでなく、若かりし梅蘭芳役のユィ・シャオチュンもいい演技をしていた。

そして!チャン・ツィイーが!久々にいい役どころで出ていた。やっぱり彼女の醸し出すノーブルな雰囲気はたまらない。でも幸薄いんだけどな。
高貴で、凛々しく、才気と自信に溢れるにも関わらず(それゆえに?)薄幸。そんな役をやらせたら天下一品だね。

総じていい映画でした。ただ当時の中国の政治事情にまったく興味がない人だと辛いのは覇王別姫と同じだな。

幻となってしまったツアー「THIS IS IT」の、マイケルが個人的に撮らせていたリハーサル風景を中心としたドキュメンタリ。

世代的に俺はぎりぎりストライクからは外れる感じで、一部の有名曲は知ってるというレベルなんだけども。更にあくまでリハーサルであって、マイケルは「流して」いるはずなんだけども。

それでも圧倒的なクォリティ。これがKing of Popなのか。世界一ってこういうことか。特別マイケルのファンでなくても、観たら魅了されずにおれない。

しかもね、バックダンサーやスタッフのインタビューが時々挟まるんだけど、皆マイケルと仕事することを誇りに思って、もっと言えば生涯最高の瞬間と感じていることがヒシヒシと伝わってくるわけですよ。
そこにまたマイケルのカリスマ性を感じるんですけども、それだけに彼らの心中を察するに忍びない。

まぁもし無事に公演が行われていたら俺は恐らく興味を持つことはなかったであろうことは皮肉だなと思う。

DVDが出たら買おうと思っちょります。

【このトピックへのコメント】
  • worth余談。リピートしに行ったら満席で観られなかったよ…!長野の映画館が満席になるなんて空前絶後じゃないかなー。(2009-12-01 11:13:21)
  • HanielDVDは1/27発売ですってよ奥さん(2009-12-01 12:03:20)
  • worth買う買う。買っちゃうよー。通常版を。(2009-12-05 16:06:02)

原作ファンとしては色々言いたいこともあるが、一本の映画として観れば悪くない出来だった。事実上展開がわかっているのに、それでもちゃんと手に汗握れたものな。
やっぱり藤原竜也はどう考えても3枚目なダメ男の方が似合うわー。

賛否両論の女体化遠藤さんも、カイジとの関係になにやら妙な意味合いが付加されていて意外と悪くない。

以下は文句。

「ざわ…ざわ…」の使い方が間違っている。アレはギャラリーが驚き等のあまりどよめく表現だろう。映画では、金田一少年で言うところの「!?」的なものになってしまっている。

カイジはとおっさんは決死の鉄骨渡り中に随分余裕あるなぁ、ええ?感動を強調しすぎてるのも気に入らない。そういう作品じゃねぇからコレ!

利根川が良くない。恰幅貫禄がなくて説教臭いのもそれはそれで味になっていたが、Eカードがよくない。あの地位まで上り詰めたことが納得いかないヘボさ。ヤツの本質は「保留」…ッ!いよいよというときに進むでも引くでもなく、立ち止まる…ッ!偽の狂気…ッ!

限定じゃんけん、1分1%複利なので少なく見積もって30分間で100万以上の利子になるはず。つまり星3つで勝ち抜けても借金はなくならない。その辺言及なかったのがちょっと勿体無い。

あの説得で遠藤さんが金貸してくれんのはちょっとご都合主義じゃねーかなー。ぎりぎり許せなくもないのだが。

渋くてかっこいい西部劇のリメイク作。主演はラッセル・クロウとクリスチャン・ベイル。

うーん、感想書きにくい映画だな。
とにかく「男らしさ」がたっぷり詰まっていて、主演二人がかっこいい。特にラッセル・クロウは、こちらが主役のピカレスクロマンかと思ってしまうほど。自分の信念のみに殉じ、悪党のルールすら踏みにじる。あのNo.2の人は本当に哀れだが、惚れた男が悪かった。

一方のクリスチャン・ベイルも、それほど魅力的なラッセル・クロウが見込むほどのかっこよさ。こちらは意地に殉じるわけだが、それに対するラッセルの哀悼がまた見事。

これはアレだな、西洋版のジョニト映画なのかもしれない。

タランティーノくらいレンタルしとかなきゃ。

ワルキューレに続き、ヒトラー暗殺計画(?)を取り扱った映画。監督が監督なので史実も激しく無視しているが。歴史がぷぅな人はこれ観て信じちゃうのかな…。

しかし内容は驚くほど普通にエンタメ。多少(?)グロめなシーンもあるが、おとなしいもんだ。
ブラピもよく役作りしてさすがの実力を見せてるけど、それでも隠し切れないこの違和感。映画の空気になじんでないぜ。その不協和音がかえっていい味を出してるんだけどね。