かなり前に、下書きはしていたがアップしようかとずっと迷っていた文章がある。
「今そこ」ツアーが終わって、1ヶ月半以上が過ぎた。
もう、遠い昔の事に思える。
なのに、その風景が今も目を閉じると鮮明に甦る。
ワタクシが、このツアーの初日を迎えたのは、昨年の10月20日、八千代でのライブだった。
体調が思わしくない状態で行った千葉県八千代市。
一昨年の武道館以来のワンマンライブ。待ちに待ったライブだった。
待ちきれずに、関東まで出かけてしまった。
そうして、久しぶりに頭を抱えてしまった。
方向性は分かる、とてもよく分かる。
しかし、これで良いのか? 本当に? と思ってしまった。
そんな風に思ったワタクシはファン失格だろうか・・・・
そう思って頂いても構わない。
が、本当に本当にアルバムが大好きで、このアルバムが出来た事が素晴らしい事であり、
たくさんの時間を掛けて聞き込んだ身にしてみれば、ライブでどうしてこうなった?
と思わざるを得なかった。
情熱だけで歌っている。
それは悪い事ではない。が、このライブまでの11ヶ月間。
優くんの歌声に飢えていたオーディエンスは、受け入れただろう。
しかし、そこに確実に武道館で感じたエンターテイメント性はなかった。
武道館が特別だったのか?
いいえ、武道館は通過点である。
初めてのバンドマスターでのツアー。
明確な舵取りをしてくれる人のいないツアー。
自分自身で手探りをしていかねばならないツアーだった。
歌を届ける。
歌を歌うだけではないのだ。
そこから何かしらのプラスアルファーがないと、生き残れない。
それがエンターテイメント性だと思っている。
八千代では「泣く子はいねが」は、ご当地のアレンジはなかった。
そういう形の時を見ておけて良かった。
11月の下旬には、秋田での追加公演が決定した。
八千代しか見ていなかったワタクシではあったが、このツアーの行く先の最後を見届けに
行こうと心に決めた。
少し迷ったが、このタイミングでしか秋田へ行けないかもしれないと思ったからだ。
次は、12月。年内最後のライブ、岡山県倉敷市。
PAがすっきりしなかったが、馴染んできた感じがした。
そうして、ご当地にした「泣く子はいねが」
実は、その前のツアーでも結構歌っていた曲だったので、八千代では「またぁ??」と
いう気持ちが強かった。
コール&レスポンスの曲、何か前回ツアーとの差別化は出来ないか・・・と。
ご当地名や名物を織り込み、時々、優くんも手振りをつけてアクションを起こしてみたりと、
とにかく楽しむ1曲に変化していった。
そうして、曲と曲の間合いをしっかり取る事で、メリハリとなり、1曲1曲が活き始めた。
歌が心へ届く様になった。
年内に、この変化を感じられて本当に良かった。
倉敷へ行って良かった。
年明けからは、ツアーも折り返しとなり、待ちかねていた九州の2公演。
当初から物凄く感じていた熱量が、どんどん大きくなっており、もうヒリヒリする様な
ライブに成長していた。
コール&レスポンスの曲で、2ツアー続けて同じ事するのはどうなのだろう?
最初から「泣く子はいねが」をご当地に決めてツアーを始めていたらどうだったろう?
この曲には、最初から工夫が必要だったのでは?と思った。
それが、八千代のレポで書いた高橋優に期待した「のびしろ」なのだった。
ご当地と毎回違うMCは、数回のライブへ行く身には、もう一つの楽しみにもなる。
結局、6公演も行っちゃったワタクシだしね。
今年に入ってのライブは、本当に楽しかった!!
九州ツアー、大阪ファイナルも幸せすぎた。
そうして、追加の秋田。
このツアーの行く先を見届けられて本当に良かった。
これまで、たくさん泣きながらライブを見てきたワタクシだったが、涙はなかった。
半年に渡るツアーでのライブが成熟し、優くんが大きくなってくれたのを心の底から
喜んだ。
バンドメンバーやスタッフには、いつも恵まれている優くん。
それも優くんの心がけなんだと思う。
自ら、そういう円滑な状況を作り出せる人なのだと思う。
本当に本当に良いツアーだった。
このままで、5周年イヤーを突き進んで欲しいと思う。
余談だが・・・
FC会員限定のZepp Tokyo でのライブ。
ワタクシは行ってないので、状況が分からないのだが、ツイッターでの呼びかけで、
「福笑い」をファンが歌ったのだそう。
そうして、ラストの曲が変わってしまった。
それはそれで、今風で良いとは思うのだが、ひとつ考えて欲しい事がある。
優くんから届けられるモノを受け取るのがファンだと思う。
ライブの最後の曲って、それは大切よ。
そのファンの方の行動がどうこうって言うのじゃないけど、優くんが届けようと思っていた
曲が届けられなかった。
その事は問題だと思った。
そうして、ファンが歌ってくれたからって、曲チェンジしちゃう感激屋さんにも。
今回のツアーの最後の楽曲も「福笑い」だった。
この時の出来事が影響した選曲だったのなら・・・と思うと少しモヤモヤした気分になった。
一緒に作るのもライブだと思うけれど、ライブの流れを変えるファンの行動は違うと思う。