何日か前のTV番組で、某芸能人(名前は忘れた)の禁煙チャレンジが取り上げられていた。徐放性のニコチンパッチを貼り、だんだんとその大きさを小さくして行き、2ヶ月間で禁煙に至るというプログラムである。
ニコチンには依存性があるので、喫煙家にとって血中ニコチン濃度の低下がタバコを呼ぶ。但しタバコを吸うという行為はニコチンの補充だけでなく、タールを始めとする無数の発癌物質を吸い込む事にもなるので、呼吸機能の低下や発癌といった危険と隣り合わせの状態が延々と続くのである。
これを経皮的にニコチンのみを吸収させ、タバコを吸う欲求と必要を無くすのが禁煙プログラムである。
禁煙に関しては、20歳の時に一度試みた事がある。親から、禁煙すれば小遣いを増額してやると言われ、その気になってお土産に貰ったダンヒルのライター共々タバコを川に投げ捨てた。もちろんその頃はニコチンパッチなどは無いので、ひたすら根性による禁煙であった。
約1ヶ月が過ぎた頃、いつもの服がキツくなった。体重計に乗ってみたら、何と6kg以上太っていた! それまでは人の倍食べようが肉が付かない体質で「ハラが出るってどういう事?」などと本気で思っていた。だが、禁煙直後から食欲の区切りが付かなくなり、しょっちゅう何かを食べていたのだ。その最たるものがポテトチップスだった。
結局、健康のために慌てて禁煙をストップし、毎食後の一服により食欲に区切りをつけたのだが、もはや後の祭り。いったん吸収の良くなる遺伝子が目覚めてしまえば、タバコを吸おうが、食べただけ肉が付いてくる。それまでブルース・リー並みだった筋肉質のボディーが単なる脂肪に覆われた準肥満体と化すまでさほど長い時間を要しなかった。
時は流れて現在。尻込みする同僚を誘って会社近くのクリニックの禁煙外来へ。Drの問診と栄養士による禁煙プログラムの説明後、待望のニコチンパッチ14日分が渡された。パッチは保険適用外なので、初診料等と合わせて8500円也を支払った。タバコを吸うにも止めるにもお金がかかるのだ。
もらったパッチを手にクリニックを出た我々は、2時間近く吸ってなかったのでまず一服。これが今生の別れとなると、なんだか名残惜しい。意を決して昼食後に二の腕にパッチを貼付。同時にタバコとライターは第三者に没収された。同僚と私のどちらかが2週間後の呼気の一酸化炭素濃度測定で再びレッドゾーンを示せば、喫煙の動かぬ証拠となり、ペナルティーとして栄養士の女性共々ご馳走するという約束も交わした。
今回の禁煙プログラムチャレンジにあたっては、私自身に喫煙による肉体的精神的問題があったわけではない。前述のTV番組で、パッチを貼っている時は全くタバコを吸いたくなくなったという某芸能人の言葉に興味を持ったに過ぎない。どれほどの効果が体感できるのか試してみたかっただけである。
今宵は今年初めてのビートルズ・ナイトである。ザル子たち相手に飲み食い歌い、それでも禁煙で乗り切れたら本物である。その時を楽しみにしている。
がないのでひたすら我慢して現在に至ります。
しかし途中、社用で中国に7ヶ月あまりいた時はその暇とストレス(言葉が分からない等)で少し吸っていたことを白状します。
帰国後しばらくは惰性で吸っていましたが「愛妻?」にばれて
以後は全く吸っておりません。それからでも禁煙して12年になります。今は他の人が吸うタバコの煙がイヤでたまりませんが
心許せる友の煙は何故か気になりません。去年の総会でchaieさんと激論を戦わせたときも飲みすぎで正体なくしたときでも
タバコを吸うことはなくなりました。
chaieさんのご健闘をお祈りします。(2006-04-27 19:56:40)
「タバコが吸いたくなくなる」は、今のところありませんよ(爆
吸いたい欲求はありますが、ガマンできるという程度です。
お茶とガムでなんとか一日を送ってます。(2006-04-27 21:36:57)
いただきます。私は知っています。タバコは吸うのを我慢するのではなく、販売機からタバコを買わなければ自然と吸わなくなるのです。
これ以上の方法はおそらくないでしょう。(2006-04-28 02:55:26)
>販売機からタバコを買わなければ自然と吸わなくなるのです。
究極の方法でしょうね。酒も飲みに行かなければ禁酒になりますし。
・・・でもそれが出来ない。
(2006-04-28 13:29:12)