写真っていうのはお金がかかる趣味だ。 最初の自分のカメラはお年玉の貯金をはたいて買った一眼レフだった。 一眼レフなのに交換レンズを揃えることはとうとうなかった。 フィルム代、現像代、プリント代…。 今は見かけないが、逆輸入品の安いフィルムを買っていた記憶がある。 できるだけ安く上げるためだ。 (暗室で自分で現像プリントした経験もあるがその話はここでは省く。) 不思議なことに、当時の現像代、プリント代と、今のとあまり変わりがない。 …というかむしろ今の方が安いかもしれない。 ということは、当時はとんでもなく高かったということになる。 いつも、フィルムの残り枚数とにらめっこで撮っていたような気がする。 修学旅行の5日間で36枚撮り5本撮ったのは随分な贅沢だった。
それが今ではどうだ? 気がついたら一晩で、あれぇ〜撮影済みのパトローネが5本ある、とか8本ある…という状態(笑)。 もちろん36枚撮り。 なんという贅沢。 いや、さすがに8本もあると全部プリントしようなんて思わない。 最近は専ら、現像のみ+CD書き込みだ。
贅沢にフィルムを使えるようになっても変わらない部分がある。 フィルムの残り枚数とのにらめっこだ。 絶好のシャッターチャンスなのに、フィルムが切れてしまった、なんてことはフィルム・カメラではよくあることである。 フィルムの交換はロス・タイムだ。 それを考えるとデジカメっていいな、とも思うのだが、デジカメだって一つのメモリー・カードの容量という制限はあるから似たようなものか…。 しかし最近は大容量のものも安くなっているみたいだからなぁ…。 話を戻して、未知のシャッターチャンスを予測してフィルムを残しておく、あるいはさっさと撮り切ってフィルムを交換してしまう、なんていうことをいつもどこか頭の片隅に留めておくことがフィルム・カメラでは必須。 そんな面倒なことを…と思われるかもしれないが、すっかり身に染み付いているので苦にならない。 苦にならないといっても、シャッター・チャンスを逃して悔しい思いをすることは減らないのだけれど(苦笑)。