台風16号が北海道再上陸後に消えたと思ったら、20年ぶりに浅間山が噴火した。マグマと共に相当なエネルギーが貯まっているとすれば、今後も目が離せない。10月のPOOB信州温泉オフは大丈夫だろうか。

大丈夫と言えば、私のフォアグラも気にかかる所であるが、人間ドック1ヶ月後という事で本日検診に行ってきた。この1ヶ月間でフォアグラの大敵である体重を約2kg減らし、先月25日以来一滴の酒も飲まず備えてきた。そのかいあってか、各種の検査値は異常値ながらも改善していた。このままのペースで行けば、来年には何とかなっているだろうと、またまた楽観視である。

昨日、ご主人を亡くされた女性社員が2ヶ月ぶりに出勤してきた。さっそく激励会を兼ねたザル子総会を来週開催する事にした。参加人数約10名、ザル子6名はもちろん、ほぼ全員が飲んべである。焼酎一升瓶5本は軽くカラになるだろう。それでも、その時だけでも彼女の笑顔が見られるのなら、我々はとてもうれしい。心を癒しつつ強く生きて行くための励みとなれば、なおうれしい。

本日までの本社研修を最後に、今年の新人80名強が赴任先へと旅立って行く。4月から河口湖や長野などで行われた長丁場の研修も、今の彼ら彼女らにとってはアッと言う間の日々だっただろう。夕刻から壮行会も行われる予定で、最後の晴れ姿をのぞきに行こうと思う。

現場の仕事は研修とは違い、キツくつらい事も、どうにもならない事もある。特に今の若い世代は、身体はともかくとしても心が弱い者が多い。受験等で失敗をしないようにするトレーニングは受けているが、失敗をした後のトレーニングは受けていないので、心が折れやすい。まして営業職は人と人との係わり合いで成り立つ。相手があるゆえ、すべてが思い通りにうまくいく訳はない。

心が折れてしまえば、それより前に進めなくなり、自分の内面へ行くよりなくなる。そこに答えがあろうはずもなく、ますますもがき、そして抜け出せなくなる。これがうつ病の入口である。うつ病治療薬を扱っている社員がうつ病になってはシャレにもならない。でも、社員の中には長期療養中の者がすでに各地にいるのも事実である。

ネクタイを締め、スーツを着て一歩外に出れば、そこからビジネスの舞台が始まり、自分はそこの演技者となる。演技者であるから一生懸命演じはするが、失敗したって命はおろか本当の自分まで否定される訳じゃない。あくまで演技の上での事だ。また演じ直せばよい。

どうか心を強く持って旅立ってほしい。君たちの大人としての人生は始まったばかりなのだから。

新人が旅立ったと思ったら、今度は同業種中途入社30名強と異業種中途入社40名強の研修が始まった。同業種中途入社は、これまでも毎月のようにあったが、異業種のまとまった採用は初めての試みである。元銀行員、元証券マンあり、元電機メーカー、元寿司屋、元カレーチェーン社長ありで、多士済済にぎやかな面々である。

異業種を採用する時には、その人物の能力や人柄が重要である。生命関連物質(医薬品)を扱う営業職(MR)は、他の業種とはかなり異なる。モノは運ばない、売上金の回収もしない。最も異なるのは、エンドユーザー(患者)には接触せず、医療従事者(治療者)に情報提供(宣伝)し、処方推進(使用)を図る。その他にこなさなければならない付帯業務もいろいろとある。

直接モノを売るでなし、でも売上目標を持ち、限定された相手を訪問する。その行動は倫理規範に則り、相手もインテリ層の代表であり、そのニーズに対応できる高い知識とスキルも要求される。負っている責任も大きい。メリットとしては、第一には、自社製品が処方された事によって、救われる患者が必ずいるという、生命に対する貢献である。第二には、一般に高いインテリジェンスとステータスを持っていると言われる人への直接訪問であるから、認められればその財産は大きい。一般人が容易にアクセスできない人々とのネットワークが構築できる。極論すれば、財前も里見もあなたの人脈の一員となるのだ。

特に他業種の経験者には、こういう特殊性をぜひ十二分に理解して欲しいと思う。それゆえ、単に今までの営業経験や接客スキルだけでは太刀打ちできない部分がある。医学・薬学等の専門知識・周辺知識の習得にも苦労するだろう。そういった部分が十分となって、はじめて今までの経験や人柄が生きてくる。くれぐれも基礎をおろそかにせず、しっかり固めて欲しい。そして、縁あって入社したのだから頑張ってドロップアウトなどしないよう願っている。

今年7個目となる台風18号の上陸で、九州は大荒れである。上陸個数が過去最多となり、これも異常気象のひとつかもしれない。

今月はハードスケジュールと休みであっという間に過ぎ去るだろう。9-10日で大分へ全国テストの監督官で出張。13-15日は大阪、27-28日は札幌へそれぞれ営業スキルアセスメントで出張。30日は他部署で2回目のプレゼン研修。休みは18-26日に遅い夏休みを取る。でも息子の受験を控えているので旅行予定は一切なし。いい機会だから家庭内ダイエットでもするか。あ〜あ。

最近、胃が小さくなったと感じている。制限なしの昼食でも定食類のごはんは1/4は残すし、大盛無料の店でも頼む気がしない。おまけに酒を飲む場でも、何か一品と山盛り和風サラダを肴に焼酎のみ。家での食事は肉よりも魚中心。買い物に行っても肉売り場は素通りしてしまう。イカ納豆、イカ刺し、焼き魚、アサリの味噌汁でごはんなし。それでも夜中にハラはすかない。翌朝はシリアルが食べれるほどには空腹感があり、最後にコーヒーを飲んで出社。体重も減るわけである。

休暇中、家にいてこの食生活を続ければ、もっと効果的だろう。朝はシリアル、昼はパスタ、夜は魚とくれば万全だ。晩酌の習慣はないので、うまくすれば酒も飲まずに過せる。努力いらずのダイエットをずっと追い求めていたが、ストレスを感じず、ろくに運動もしないで痩せる怠慢ダイエット法はこれに違いない。悟りの境地到来、解脱である。

昨日は怒涛のザル子総会だった。現在までに認定したザル子は6号までいる。ザル子5号は体調不良のためドタキャンだったが、残りの5人は無事参加した。ザル子5人にザル子サポーター4人の総勢9人による徹底的な飲み会は、ビールに続きあっという間に焼酎の一升瓶が空いて始まった。

寿退社あり、未亡人ありで、お祝いと励ましという多目的なテーマを持った会であったが、このメンバーが集まる事はもうない。しかも9人のうち男性はたった3人というハーレム状態である。お互いの歳の話が出る頃には、2本目の一升瓶が空いた。さらに日本酒をむさぼる者まで出てきた。さすがザル子連中である。午後7時から始まった総会は10時まで続き、生き残った女性5人男性2人はお決まりのカラオケボックスへ。

よくもまあこんなに歌えるもんだという位、次から次へと熱唱。なんせカラオケ代だけで一人¥7000なんて前代未聞である。何気に時計を見てたまげた。お開きはなんと午前3時!

今朝は目が覚めたら9時を回っていた。休むのも気が引けたので10時出社。焼酎メインだったせいか、完全な二日酔いではないものの、頭がボ〜っとして眠い。

出社して何人かのザル子にも会った。当然何事もなかったかのように、はつらつとして元気いっぱい。私はもう家に帰りたい。

わが愚息がまたドタバタを引き起こした。とある日、ウチの実家にフラっと現れたと思ったら「今までのお祝い金やらの積み立てを使いたい」と母にぬかしたそうな。

父がよくよく聞いたら、どうも友達に誘われてとあるショールームに行ったらしい。そこでPCソフトのデモを見せられた。それは競馬の勝馬予想ソフト。折りしも日曜だったので、開催されていたレースとリンクするとソフトの予想が次々当たった。最低でも年8%以上の利回りが得られ、銀行に預けるよりはるかに高利率だと聞いて舞い上がったらしい。

父からその旨電話が入り、さっそく検索したところ、有象無象の予想本やらソフト、必勝馬券伝授のメルマガの紹介などに混じってそれはほどなく現れた。だが値段を見て驚いた。なんと一式126万円! 他を圧倒するケタ違いの高値である。月々28800円の60回ローンも可だと。JRA-VANやIPATはおろかPCや電話線すら持っていない愚息は、それらのインフラ費用まで揃えるには、さらなる出費がいる。その社員曰く「このソフトの予想から得られる利益で返済などあっという間です」

調べた範囲によれば、価格はさておき単なるソフトの販売なので、一応サギでもネズミでもなさそう。販売加盟店とやらになるには2セット購入し、1セットを商品として販売するらしい。細かいコミッションシステムはわからんが、このあたりまで行くと多分にマルチ的ニオイも感じなくもない。

いずれにせよ、そもそもそんなに儲かるのなら誰が他人になんか教えるものか。独り占めしてこそ最大の利益になる。ソフト会社の社長さん、そう思わんか? デモやってる社員さん、そんなことやってる場合じゃないぜ。PCの前にいるだけで一生遊んで暮らせるじゃないか。なぜお前さんはそこにいて人を勧誘してるんだ?

さて、年8%の利回りで126万円得ようと思ったら、ざっと通算1500万円分の投資に対する勝ちがなくてはならない。最低でもそれだけの金額を動かさなきゃならないのだ。そんな軍資金が安月給の愚息のどこにある。10万20万単位の投資じゃ到底追いつかないのだ。そんな単純な理屈すらわからないほど、お前は純粋培養だったのか? それともホントに大バカ者だったのか?

そんなこんなで、我々からもいろいろメールも出したが、愚息から音沙汰は無い。たぶん今頃になって我に返ったか、素直にあきらめたとは思うのだが。