昨日、久しぶりに中野坂上「なかむら」に焼肉を食べに行った。この店はワイドショーの司会者小倉智昭氏の店である事でも知られている。山手通り沿いにあり、1Fはラーメンカウンター、2、3Fは焼肉フロアという変わった造りをしている。青い看板はあるものの、ちょっと目立ちにくいかも。
私の家の近所には他にも焼肉店が数軒あるが、肉の質、食べさせかたのこだわりにおいてここは随一の店である。ただ、格安店よりはお値段が若干高めなのがタマにキズで、ラーメン以外は息子がいた時には決して連れてこれなかった店でもある。今回はカミさんと二人なので落ち着いて品定めができる。
過去に一回焼肉フロアで食べた事はあったが、すべて単品で注文したせいか会計は諭吉一枚では足りなかった。今回ふとメニューを見ると、9品目の肉などの盛り合わせセットがあるではないか! しかもお二人様に最適とあり、値段も二人分で4400円だ。なぜ今まで気づかなかったのだろう。さっそくこれとレバー一人前にオリジナルサラダもオーダー。
ここの肉質の良さと一切れのボリュームはすでに折り紙付きだ。あの高級店「叙○苑」に匹敵するレベルである。特にレバーは、なんとサイコロ状に切られていて、焼けば外側カリカリ、中はレアの理想の状態となる。他店ではちょっと望めないイチオシメニューと言えよう。ハラミも一口大とはいえ塊状に切ってあり、さしずめミニステーキでも焼くようなボリュームである。さらにタン塩、カルビ、ホルモン、鶏肉、キノコなどのラインナップのどれもが良質でボリューム十分。
食べさせ方も、通常の塩ダレ、醤油ダレに加え、奄美の塩、本ワサビが付く。奄美の塩の味の柔らかさ、焼肉にワサビが合う事もこの店で初めて知った。焼酎をロックで注文すると普通はドンとロックグラスで出されるが、ここではオチョコに氷が一つ入っていて、そこにしゃれた陶器の徳利から注いで飲むスタイル。ロックグラスの時よりもはるかに焼酎本来の味が良くわかる。しかもガブガブ飲めないので長持ちする。
決してガッつかずにゆっくり時間をかけて食べて飲めば、これで十分満足できるだろう。が、忘れてならないのはラーメンである。北海道の同名店に通いつめて暖簾分けしてもらったというだけあって、特に塩ラーメンは絶品である。これを一つ注文し、シメと相成った。
お会計はビール、焼酎を入れて諭吉でおつりが来た。大人の満足を保証します。お勧めです。