梅雨らしい雨が昨夜から降り続いている。16Fから見える東京の街並みが、まるで霧の中にいるように煙っている。気が付けばもう7月だ。

今月は出張こそ無いものの、例のWebトレーニングの2回目が中旬からまた始まる。そういえば今月の社内報の特集にこのWebトレーニングが紹介され、私のDJいやトレーナー姿の写真数点とコメントが掲載された。受講者からは見えないトレーナーの身振り手振りの様子は、別の意味で面白かっただろう。優雅に泳ぐ白鳥の足元を見られた感じもするが。

朝一番の時間帯では気持ちが乗りづらい。夕方最後の時間帯では気持ちがダレる。というわけで、もっぱら「人呼んで昼下がりのトレーナー」を自任して来たのであるが、今回は他のスケジュール目白押しにつき「人呼んで黄昏時のトレーナー」でいこうと思っている。

スライドは別にして、受講者に対し声だけの勝負でどうやったらわかりやすく興味を持ってもらえるか? 相変わらず模索中で、先週も関係書籍4冊を自腹で買った。「研修講師」「話し方」「プレゼン」などの表題が付いた、よくあるハウツーモノであるが、今回は「プロフェッショナル」という語にこだわって探した。

こういった本を読んでみていつも思うのは、1冊ですべての痒いところに手が届く本は存在しないという事だ。複数の本の記述を合体させるとやっと見えてくる事が多いのだ。本を選ぶにしても、本当は趣味の大型書店巡りでじっくりと見定めれば良いのだろうが、思い立った平日ではどうしてもネット発注となるので、ある程度空振りも覚悟はしている。

そういえば英会話の本など優に20冊は買っているが、まともに向き合えたのはせいぜい3、4冊である。まあ、本などはすべからくそんなモンだろう。

それでも自分が求めていたニーズが満たされた瞬間の、あのたまらない満足感を得たいがために、ないものねだりが如く探しては読むを続けている今日この頃である。

人間DOCの検査数値にビックラこいて、本気でダイエットをする事になって3週間。20kg減を達成した同僚のアドバイスを聞きつつ励んでいる。現在、全盛時(?)の3kg減まで来た。

朝食はシリアルとコーヒー。サプリメントとしてレシチンとビタミンB群。酒を飲む事が激減したためウコンはパスしている。以前と違って起床時に空腹の自覚があるので、朝食を自然に食べられるようになった。約300kcalか。

昼は会社の同僚と主に和食系の店へ。ダイエットでは昼は比較的自由に食べられるそうだが、私の場合は研修がない時はデスクワークが主体となるので、消費カロリーは低めとなる。とりあえず「トンカツ系」と「大盛り」は封印した。さらに店が混む前の11:30発の早飯組だったのを12:30過ぎに変えて、夕飯までの腹持ちをよくしている。それでもせいぜい7、800kcal程度。

夜は原則19:00頃までに帰宅して、夕飯とする。まずトコロ天を一杯。その後レタスかキャベツのサラダのテンコ盛。メインは魚系中心で、サイドにイカ納豆か冷奴かシラスおろし等。白飯は食べない時もある。これなら楽に700kcal以下だろう。ちなみに私は家で晩酌の習慣はない。

寄り道する時は、お通しとレタステンコ盛サラダとソラ豆の炒め物程度で焼酎を1合プラスアルファ。このプラスアルファがくせ者だが、1合という量は意外と多い。氷多めのロックグラスで3杯は飲める。焼酎1合は約120kcal(白飯1杯分)だそうだ。寄り道の頻度はせいぜい週1回だし帰ったら即寝るが、この時ばかりは700kcalオーバーゲットか。

以前は朝食抜きが多く、昼に1000kcalオーバー+夜は軽く1500kcalオーバーをやっていた事から見れば、雲泥の差である。頭の中にはいつも「一日1800kcal以内」の標識が立っている。

要は継続可能な事とリバウンドの危険が無い事、それにさほど運動できなくても効果的な事である。来年にはアルマーニのスーツが似合う男になってるぜ!

一昨日急遽決まった部内納涼会。一昨日の昨日という強行スケジュールにもかかわらず30数名の参加があった。しかも一次会は新宿ミラノボウルでのボウリング大会である。

ボウリングといえば、思い起こせば小中学生の頃、TVでは須田開代子(故人)や中山律子の全盛時代で毎日のように中継番組があった。特に「レディスチャレンジボウル」という番組中で中山律子がパーフェクトを達成した姿は強烈に記憶している。「さわやか律子さん」を始めとして、その時代はプロボウラーは文字通り花形だった。

ボウリング全盛期には予約を取る事からが戦いだった。電話が繋がらず、繋がった時にはすでに予約は満杯。ボウリング場では2時間待ちなど当たり前だった。我が家もわざわざ「ボウリング友の会」に入会して優先的に予約を取ったりしていた。大人はマイボール、マイシューズを持つ事がある意味ステータスでもあった。将来プロボウラーになりたいという子供もたくさんいた。ボウリングがこれだけブームになった要因の一つは、プロとアマの差が一番少ないスポーツだったという事があったのかもしれない。

それゆえに下火になるのも早かった。ブームが去り、あれほど乱立していたボウリング場もほとんどが家具屋に変身。それもツブれるとマンションに変わって行った。マイボールも今や漬物石代わりにもならない。第一、今時そんなもんボウリング場に持って来るヤツなど一人もいないだろう。ボウリングは単なる娯楽ゲームとなり、プロボウラーになってもとても喰ってはいけない状況である。

で、かくいう私も記憶している範囲では、たぶん10年以上やってない。上級者の証である「フックボール」もできず、唯一の取り得は曲がらない直球が投げられるくらいである。10ピンを取るのにレーン右側一杯を平気で通せたものだった。その直球がヘッドピンに行かず、おまけに歳のせいか気力体力が続かない。昔は15ポンドのボールだったのに今や14ポンドでも重い。スペアが続いたのは最初の7フレームあたりまでで、その後は徐々にオープンフレームの繰り返しになっていった。結果、2ゲームやってアベレージ100点未満、男性最下位の惨憺たる結果に終わった。

やっぱりダイエット&肉体改造しかない!

昨日、ひさびさに小学校の同級生が経営しているシングルモルト・ショットバーに会社の若手(と言ってもほとんど30代だが)を連れて行ってきた。場所は池袋三越の裏手、その名も「もると屋」といい、雰囲気の漂うこじんまりとした店である。

この店は行くたびにシングルモルト・ウイスキーとの未知との遭遇が楽しめる。その質といい、種類といい、そこらの一流ホテルのバーでも太刀打ちできない品揃えである。私はもともと日本酒派ではあるが、シングルモルトにも大いに興味を触発されている。この店には大人の夜をカジュアルに過ごしたい時に訪れる事にしている。

発端は、いつもの何気ない話の中で同僚の女性が言った「本格的なバーに行ってみたい」という言葉から、今回の未知との遭遇&カルチャーショック計画を実施したのである。かくして男女4人がその店を訪れたのは、まだ宵の口の9時前であった。

私の好みは、ピートと海の香りが強烈な個性を彩る「アイラ島」産のシングルモルトであるが、他の3人は初心者という事もあり、4種類の違ったものを誂えてもらい、回し飲みをした。一口含んだ瞬間、しばし沈黙。そしてため息と微笑み。「あ〜、おいしい。感激〜」この言葉を聞きたいがために今回のカルチャーショックを試みたと言ってもいい。

私にとっての今回の未知との遭遇は、シェリー樽で寝かせた「ボウモア」だった。この淡い色のアイラモルトは、シェリーの香りを放ちつつ口の中で甘味さえ感じるまろやかさだった。最初に飲んだ同じ「ボウモア」とはまるで別物。同じ銘柄でこうも違いが生じるとは初めての驚きだった。

店自慢のチーズと生ハムを肴に、それぞれ2杯ずつを堪能し、大満足で店を後にした。

11時過ぎの池袋界隈は一部怪しい雰囲気も醸していたが、不意に口をついて「せつないわ〜、せつないわ〜、どうせ気まぐれ東京の〜、夜の池袋〜」が出るのはリッパなOYAJIの証拠だわな。