締め切りが今日までのe-Learning用の教材作成が、なんと昨日で仕上がった。本日夕方のミーティングで最終的に完成すれば、もはや今週は何もする事がない。他の連中のように休暇にでも突入しようかな。かねてから狙っている「源泉かけ流し温泉宿」にでも行こうかな、と思っていたのが・・・。

昨日、夏休みで帰って来ている息子の英語がメチャメチャなのが発覚した。息子の中学で使ってる教科書は、中学英語で一番難しいとされる「プログレス21」である。この教科書の夏休み前まで進んだ章を見て驚いた。すでに現在進行形まできているのだ。中学1年の夏で、である。

さらに一つ一つの例文を見ても、やたら前置詞+目的語が多い。これは第1章から同じで、普通の教科書なら「I play tennis.」みたいな一文一意から徐々に複雑になっていくはずだが、いきなり「I play tennis at school every Tuesday.」てなモンである。今の章では「Shall we meet at the clubroom ?」「No. It's a beautiful day.Let's meet outside.」と来たもんだ。

初めて触れる英語がこれでは、英訳どころか和訳すらおぼつくまい。授業の様子を聞いても、和文が書いてあるプリントに先生の示す英文を書き写させてお終い。後は個人学習で復習して覚えなさい式らしい。こんな調子だから、最初の試験で4点しか取れなかった生徒もいたという。

という事で、私の夏期休暇はホワイトボード片手に息子に英語のレッスンをやるための時間と相成ったのである。

温泉はどこに消えたぁ〜!

甲子園で57年ぶりの連覇を達成した駒大苫小牧高校は、野球部長が部員を2回にわたって殴るなどの暴力をふるっていたと発表した。今月8日に学校に匿名の電話があった事がきっかけで、9日には校長らが暴力があった事を把握したが、高野連には報告していなかった。

この記事を読んで、明徳義塾の事件の二の舞かと思った。またもや、ことなかれ主義で事後処理を図った「ズルい大人たち」の策略かとも思った。だが記事は続く。

部長は6月の練習後、その部員がエラーをしてもふざけていたため注意したが、反抗的な態度を取ったため平手で顔を叩いた。甲子園入りした後の7日にも、夏バテを防ぐため白飯を3杯食べるという野球部のルールがあったにもかかわらず、同じ部員が2杯目を残してお替りに行き、お替りをするフリをして白飯をおひつに戻したのを部長に注意され、スリッパで叩かれたというものである。

これを見てどう思うだろうか? 話題は「暴力」という部分にフォーカスされてはいるが、その原因は部員の側にあるのは明らかだ。だからと言って暴力そのものを肯定する気はない。昨今の教育現場では、教育指導における暴力行為や体罰は認められていない事はわかっているが、長い戦いに臨んでゆくチームのため、それ以前に本人の指導矯正のためには致し方ない事だったとは言えないだろうか。

この部員は甲子園では登録されておらず、ベンチ入りもしていないという。ここから推察される事は、レギュラーになれないゆえ普段の練習にも熱が入らず、甲子園に連れて行ってもらってもチームの一員という意識が薄かっただろうという彼の姿である。

部員の父親は「3、4発というのは事実と違う。息子は30、40発殴られた。学校側から再三にわたり事を荒立てずに、試合が終わるまで公表は控えてもらえないかと要請があった。これは不祥事隠しで、隠ぺい工作ととられても仕方がないだろう」と話している。暴力行為の内容だけでなく、隠ぺい工作だという事までほのめかしたこの父親の本当の目的は何だったのだろうか。

再度言うが、教育現場で暴力行為や体罰は認められていない。だが、わざわざ「私立」高校に入って、さらには3年生にもなって上記の態度や行動をとる子供を、親の立場としてどう思うのか。それでも野球部全員を不名誉に巻き込まなければならないほどの事だったのだろうか。

いずれにせよ、チームメイトのみならず本人の人生にとっても、修復不能とも言えるキズになってしまうだろう。それとも、もはやそれすらも超越するほどの怒りという事なのだろうか。

「親の私でも叩いた事は無いのに・・・」という言葉は、団塊世代Jrが親世代になった時がハシリだと記憶しているが、ある種の怖さと共にいろいろ考えさせられる事件ではある。

ちなみに私の親は、「子供が悪い事をしたら、死なない程度に殴って頂いて結構です」と、小学校、中学校の担任にいつも言っていた。その頃は先生も怖い存在だったし、父親はもっと怖い存在でもあった。

駒大苫小牧の野球部長の暴力行為事件で、当該部員の父親や学校関係者から事件の事実が浮かび上がってきたという。報道記事からそれぞれの言葉をここに挙げてみたい。本当に処分されるべきなのは誰なのだろうか?

野球部長は事情聴取で
「バットで押したり、手で押したことを含めると、10回ぐらいはやったかもしれない」

教頭は会見で
「熱心なあまり行き過ぎた行為になったのでは・・・」

「野球部長は監督、部員の前で土下座して謝った」

教頭は当該部員に
「叩かれた回数を3、4発にすれば、新チームが秋の大会に出られるかもしれないが、それは真実を曲げる事になるよな」

「2連覇して君もうれしかったろう。だから後輩にも秋の大会に向けて頑張ってほしいだろう」

校長は野球部員たちに
「私が一番悪い。すぐに甲子園から引き揚げても良かったが、被害者の家族が、公表は大会が終わってからにしてほしいという事だった」

校長は大会終了後、父親に
「今だったら、何とかなる。・・・何とかならないものでしょうか」

現場にいた主力選手らは
「2、3発平手で叩いたら彼は反抗的に部長に詰め寄った。30〜40発なんて絶対に殴っていない」

「7日のスリッパ殴打事件も、彼は注意された後、ポケットに手を突っ込み、ニヤニヤした態度を取っていた」

父親は取材を受けて
「あごなどを殴られ、バットの先で胸を4〜5回は突かれた。回数は分からないが、20回以上は殴られている。この事は、部長自身が『こないだ、やっちゃったんですよ』と自分に言ってきた事でわかった」

「弁護士から大会期間中には『暴力を認めたなら部長の一筆をファクスでもらってくれ』と言われ、その旨を学校に伝えた。その後、学校から何の連絡もなかった」

「とにかく、部長に直接謝罪をして欲しい。それさえしてもらえれば、後は問題にするつもりははない」

「出場停止などの処分は、できればしないで欲しい。生徒には何の罪もないわけですから」

「子供は学校には行きたくないと言っているし、野球も辞めたいと漏らしている。でも、転校などは今、考えていない」

当該部員は
「チームの優勝はうれしかった。今のような事態になることは望んでいなかった」

「部長は23日に部員全員に謝ったが、僕個人に対して謝ってほしい」

高野連参事は
「前代未聞の由々しき事態だ。前例で片づけていいものか」

「優勝旗を返せば、被害者が納得するという問題でもない」

「明徳は部員、今回は部員ではない、で済むのか」

【このトピックへのコメント】
  • てんとう虫[URL]はじめまして!!
    日記サイトからお邪魔しました。
    駒大苫小牧の野球部の事件 ”処分されるべきは”を
    拝見しながら、”裏舞台”でこのような事が行われてたのかと、
    こちらの日記で知りました。
    学校の対応もどうかなと感ずる箇所ありですが、父親のとった
    行動がわかりません。”愛する息子”を追い詰めてるだけでは
    ないでしょうか?

    私は"泣いて帰った子”には泣かされる理由があるのかもと
    子育ての時代、考える事がありました。

    共感できる処があって素敵な日記に出会えた気がしました。
    これから、時々お邪魔したく思いました。



    (2005-08-25 16:09:00)
  • 今の学校教育の現場はあまりにも市場経済のルールに汚染されているではないでしょうか?
    曰く「授業料払ってるんだし」なんて・・
    私だけが思うのかも知れないが教育は学校がするべきものと
    この父親は勘違いしている節があるような気がする・・
    そうであるのなら本当の(子供の)教育は己自身がやるべきものだと訴えたい!
    人間としてどう生きるかの生き様は親が見せるものなんじゃ
    ないのか!?
    (2005-08-25 21:21:59)
  • Chaie[URL]>てんとう虫さん
    どうぞどうぞ、お時間の許す限りいらっしゃってください。
    この事件は今「教員の暴力」と「組織の隠ぺい工作」という2つの面で問題になってますね。でも、これが表(マスコミ)に出て一番かわいそうなのは、いわれなき不名誉を着せられるかもしれない部員たちでしょう。そこへの思いやりの心があれば、事態は変わっていたかも。
    (2005-08-26 13:20:36)
  • Chaie[URL]>芳さん
    たぶん、この親は子供と面と向かって対した事があまりなかったような印象を受けます。
    叩かれた数の正誤より、なぜ叩かれたのかを理解させる事の方が、親としてやるべき事だと思いますね。
    (2005-08-26 13:25:39)
  • 芳[URL]>chaieさん
    少々興奮しておりましたがおっしゃる通りだと思います。
    続きは例の復活総会の時にでも語りあいましょう・・
    一昨日,umeさんと会って一緒に飯食いましたが
    本当に彼は以前より逞しくなってましたよ・・
    再会、楽しみです。
    (2005-08-26 22:05:28)
  • Chaie[URL]>芳さん
    そうそう! umeさん&「魂の」RCに会うのが楽しみです!
    (2005-08-27 00:44:57)

今年も28回目(!)の24時間テレビがあった。そして例年のように他局に見たい番組もなく、BGVのつもりで流していた。そして思った。

今年のテーマは「生きる」。もともと「愛は地球を救う」という大き過ぎるテーマで始まったものが、いつの間にかサブテーマが付くようになった。とは言えサブテーマもかなり漠然とし過ぎていて、だから去年のサブテーマですら思い出せない。所詮インパクトのある文言ではないのだから「愛は・・・」だけで十分。毎年無理して付ける事も無かろうに。

そしてこれも毎回の事だが、あれやこれやのたくさんの企画が目白押し。よく見れば、例の100kmマラソンを軸に、身障者のスポーツチャレンジ、スポーツ選手との交流、感動ドラマ、芸能人の旅レポートなどなどサブテーマを設けても毎年特に変わり映えがしない企画。時にはサブテーマとかけ離れたものもあったりして。

不思議なのはサポートと称する企業である。「○○は24時間テレビを応援しています」と言うなら、テレビ局に払う莫大なスポンサー料を募金に回したらどうなのか。あるいはスポンサー料は払ってもCMは全面カットし、協賛企業のテロップ程度にしておけばいいではないか。

ここにテレビ局側と企業側の「偽善」が見え隠れしてしまうと思うのは私だけだろうか? それとも「偽善番組化」しているのは承知の上の事なのか。

いずれにせよ、どんな金額かは知らないが、テレビ局は制作費に見合うスポンサー料は得ているだろうから損は無いだろう。番組に出演したり武道館にやって来る芸能人・有名人もイメージアップでき、企業もCMを通じて消費者に好印象を与えられる。車の一台や二台だって安いものだ。

その上で番組の視聴者にはひたすら感動を訴え、モチベーションを喚起させ、募金を呼びかける。ほだされた視聴者はせっせと募金に応じ、今年は3億円を突破する勢いだ。このイベントが延々と続いているのは、もしかしたら「光の部分だけしか見ない人々」に支えられているからかもしれない。

こういったイベントは、日本人の感性には特に響きやすい。これをきっかけとして、広い視野で大きなテーマを考えてみる事も大事だろう。でも「パブロフの犬」となってはならない。きっかけはきっかけとして、それ以上は自分で学び、自分で考える姿勢が大事だと思う。決して「盲目的に迎合」したり「踊らされ」てはならないと思うのだ。

6月中旬の人間DOCの検査値にショックを受けて始めた「フォアグラ解消プロジェクト」だったが、3ヵ月半後の今日、いよいよ追跡検診に行ってきた。

思えば、プロジェクト発足のきっかけは、HbA1cの値だった。正常値は5.8未満なのに、なんと6.4まで跳ね上がっていた。りっぱに糖尿病である。おまけにこの数値は、放っておけばどんどん増えていくし、高値になるほど下がりにくくなるやっかいなシロモノである。もともと悪かった肝機能値の方は、かねがね「大人の数値」と豪語しているようにGOT、GPT、γGTPの異常値揃い踏み(これを業界では酒飲みの三種の神器または三冠王と言って褒め称えられる・・・嘘です)が続いていたが、特に気にはしていなかった。だが、HbA1cは違う。

糖尿病というのは、それ自体じゃ死なない。脳卒中や心臓病のようにすぐに死と直結していないのが、逆にこの病気の最も恐いところなのである。死なない代わりにやって来るのは、神経障害、失明、腎臓透析、四肢切断の悲惨な未来である。それがわかっているだけに受けたモチベーションは強烈だった。かくして元凶である脂肪肝=フォアグラの解消プロジェクトと銘打ったダイエット作戦が本気で始まったのである。

さて、本日の結果。なんとHbA1cの5.6を始めとして、尿糖、空腹時血糖値、GOT、GPT、コレステロール、中性脂肪、HDL、LDLなど、ほとんど全てが正常になっていたのである! 本日までのたった5kgのダイエットでこの結果とは、私以上にDrがビックリしていた。「こりゃ、きれいなデータだ。糖尿病、治りましたね」だと! この程度で治ったと言わしめるのだから、私の糖尿病はやはり「入門」程度だったのだろう。本物の糖尿病はこんな甘いモンじゃございません。

だが、まだγGTPのみ高値である。この値が下がるには時間がかかるが、それでも前回の1/2にはなっていた。ま、一つぐらいは許そうじゃないの。だぶん後3ヵ月もすりゃ正常値になってるわな。

それより何より、このすさまじい成果をとりあえず祝わなければならない。さっそくカミさんに電話し、渋谷東急本店で待ち合わせ。「シェ松尾」のプリフィックスランチ(¥3600也)を食したのである。

やったぜベイビー!(ちと古い)