どうやら無事にCatch a coldを免れた今朝、ワイドショーは紀宮清子内親王の結婚式の話題で持ちきりだった。特にフジテレビでは、昭和35年に島津家に嫁いだ昭和天皇の娘、貴子さんが出演し、当時の映像を交えながら心境を語っていた。

貴子さんは、大学を中退し21歳で嫁いだからか、皇室行事に参加する期間が短かったため、一般家庭の生活にはさほど抵抗なく慣れて行けたと言う。逆に清子さんは長い間皇室に居たためにギャップを感じる事が多いのではないだろうか。まあ、それでもようやく遅い春を成就させた幸せの方が何倍も嬉しいに違いない。

ところで、夫の黒田さんの年収は6〜700万円だという。月に40万円前後の給料だ。それなのに当面の仮住まいがタワーマンションの1LDKで、家賃が2〜30万円! 本住まいとなる建設中のマンションは3LDKで1億円! とは、どういう生活設計なのだろうか。もっとも、黒田さんは若い頃からヴィンテージカーのラリーに出ていた位だから、やはり相当余裕のある家ではあったと思われる。何のかんの言っても庶民生活とは名ばかりで、その実態はそれとはかけ離れたものなのだろう。

ここ数年で、天皇家に嫁ぐ人、天皇家から嫁に出てゆく人とおめでたいニュースが流れてきた。でも、雅子さんの今と清子さんの今、そして二人の今後を思い浮かべてみると、外野の目からもどうしても清子さんの方が幸せそうに見えてしまうのは、いささか切ない気がした。

35km過ぎから突然のスパート。みるみるトップグループの2人を引き離す。そして2年前の悪夢の失速坂。解説の千葉真子曰く「あっという間に風のように走り去って行った」。そこには彼女以外もはや誰もいない。2年前に抜かれたアレムと去年千葉を抜き去ったバルシュナイテは100m以上後方であえいでいた。

レース2日前の記者会見で、高橋尚子は右足3ヶ所の肉離れを発表した。この時、なぜ敢えてこんな発表をするのだろうと不思議に思っていた。たとえ故障があろうと、走りのプロなら相手を利する事になるものはひたすら隠すのがセオリーである。ましてワールドカップサッカーなどでよくあるデマを流して敵を撹乱するという意図は毛頭無かったはずだ。

後から聞けば、それは彼女の性格だったと言う。戦略でも言い訳でもなく、隠し続けるより言ってしまえば精神的にスッキリする。その代わり結果に対してはとことん執着し、一切の憂い無く全力で向かって行く。彼女の意地が見せた職人スピリットだったのだろう。

残り8kmをスパートして走り切る練習を重ねてきた彼女にとって、前半を慎重に抑えての35km過ぎは、故障再発さえ無ければ勝ちパターンである。2年前に失速した坂も「あれ? こんなもんだったの?」という間に登り切ったと言う。軽傷とは言えない右足は、レース中決して無痛ではなかったと思うが。

そして彼女は風になった。

晩秋の国立競技場の日差しを前面に受けてテープを切った姿は本当に美しかった。職人がその持てる技と精神の全てを注ぎ込む姿は美しい。

【このトピックへのコメント】
  • 私も見てて猛烈に感動しました。
    男だとか女だとかそんなのを超えた
    本当に美しいその姿・
    心に響きました・・我もかくあらねば・・そうありたいと
    思うのでした・程遠いですが_(^^;)ゞ
    (2005-11-21 20:15:04)
  • Chaie[URL]はたから見ていると、あの姿には感動もしますし共感もおぼえますよね。でもいつも思うんですが、あっちの側にいた事がお前に一度でもあったのか、と。だから一流はすごい、一流は選ばれし者のステージなんだと・・・。(2005-11-21 21:58:48)

今日までさまざまなニュース記事やブログなどで書かれている、姉歯秀次一級建築士による耐震強度偽装問題。マンションのみならずビジネスホテルなどにも多数関与し、その波紋は全国的な広がりを見せている。

ヒューザー、木村建設、サン中央ホーム、シノケンなどの建築販売会社はもちろん、姉歯事務所を恒常的に使っていた設計業者、偽装を見抜けず承認してきた指定検査機関イー・ホームズなど複合的な責任の所在が浮かび上がって来ている。責任のなすり合いだという声もある。

震度5強で倒壊する恐れがあるとされたマンション13棟のうち7棟を発注したヒューザーは「都心周辺で100平米超のマンションが3000万円台」などの謳い文句で売り上げを伸ばしたという。

なけなしの金を注ぎ込んで一生に一度、大決断して購入する不動産。そりゃあ安くて広いのは大歓迎だろう。パンフレットには「地震に強い」とも書いてあり、値段が安い理由も「土地を安く購入できたから」などと説明されては、もはや信じるしかなかったのかもしれない。

だが、それだけで本当にいいのだろうか?

私の今の実家は千葉県松戸市の郊外にある。週末をのんびり過ごす家が欲しいという事で、35年ほど前に両親が建てた家である。門外漢の親父は、建設までの間ずいぶんと勉強し、業者も驚くほどの知識を得て、ついには設計まで手がけたという。基礎材には、当時としては常識はずれの倍量の防蟻剤を自らの判断で塗ったりした。

その頃の住宅地は、バス便のみの陸の孤島状態だったが、すぐに近くに鉄道の駅ができると言われていた。が、開通したのはなんと20年以上経ってからだった。でも、そのおかげで銀座まで1時間とかからないロケーションとなった。

問題は、その住宅地の奥にある一画である。昔はゴミ埋め立て場として使われていた土地だったのだが、その後、その上にテニスクラブができた。数年前、宅地として販売されたのだが、40坪超の土地で建物込み4000万円前後という低価格も手伝って、20数軒の物件は好調に売れたという。

だが、施工業者からは建築中に地中から大量のゴミや汚水、ウジ虫などがひっきりなしに出てくるという話が絶えなかった。ゴミ埋立地であるのだから当然である。地盤は軟弱だし、おそらく数年の内に沈下を起こし始めるだろう。

不思議なのは、購入した人たちである。誰一人として市役所はおろか、昔から住んでいる住人へ尋ねる事もせず、業者の「ここはテニスコートでした」という言葉を鵜呑みにしていた事である。業者は決してウソを言ったわけではないが、購入者は真実を知っていたなら絶対に買わなかっただろう。誰がゴミの上に住みたいもんか! ・・・たぶん今でも知らないのかもしれないし、知ったとしても今となっては手遅れだ。

信じるためには、決断するためには、信じられ決断できるに足る根拠を、自分で努力して掴まなければならない。その分野の素人であっても、できる限り勉強する事が必要だ。大きな買い物の時ほど、命がかかった時ほどそれが重大な結果につながってくる。安いモノには、やっぱり安いなりのワケがあるのだ。残念ながら欠陥住宅もヤブ医者も現に存在するのである。

業者各人の責任は極めて重い。それは犯罪と言ってもいいくらいだ。しかし、購入者の側に全く過失も責任も無く、全面的に被害者だと言い切ってしまえるだろうか? 購入を検討する際、せめて設計図がある程度読めるよう勉強するか、専門家に見てもらうくらいの労を惜しんではならないと思う。華やかな内装などよりも、まず構造に目を向け、そこを押さえておくべきだったのではなかろうか。

法律上では過失や責任が無かったとしても、酷なようだが甚大な損失と被害を蒙ってしまったのは、他ならぬ購入者である当人たちなのだ。

耐震強度偽装問題その後。施工会社の一つである木村建設が早々と不渡りを出し、近々倒産申請をするという。だが、この倒産はどうにも腑に落ちない。

第一に、事件が明るみに出た直後、即ちまだウワサの段階でしかない時期に不渡りを出した事。第二に、現在全国規模で数十件の工事を請け負っているのに、民事再生法ではなくいきなり自己破産を選択している事など。本来なら責任を全うするためにギリギリまで頑張るのが筋だろうに。この社長は何を惜しむのか、何を守りたいのか。そして何から逃げたいのか。

昨日、姉歯建築士の聴聞が国交省で行われた。新聞によると、その席で彼の口から「木村建設」「ヒューザー」「シノケン」の3社から鉄筋量削減の圧力があり、そのうち1社の支店長との間では金銭のやり取りが合った事が明かされた。3社はいずれも否定している。さらに、発覚した21棟以外の物件の偽装はもう記憶に無いとも言った。被害はどこまで広がるのだろうか。

さて、ここで問題です。今回の事件の責任の所在を考えてみましょう。
下にあるワイドショーからパクッた図を見て答えなさい。

問1 姉歯建築士に圧力をかける事で得をした業者はどこでしょう? 

問2 やるべき事をやらずに儲けた業者はどこでしょう?

<建築主(販売会社)>ヒューザー、シノケン、サン中央ホームなど
  ↓
<設計会社>森田、スペースワン、シノケンなど → <構造設計>姉歯事務所
  ↓ 
<検査機関>イー・ホームズなど ← <指定>国土交通省
  ↓
<施工会社>木村建設、ヒューザー、シノケンなど
  ↓
<中間検査・完了検査>イー・ホームズ
  ↓
 建築主へ引渡し

いやぁ〜、飲んだ、食った、歌った、弾けた!

待ちに待ったPOOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)の岐阜ひるがの高原総会。行って来たぞ〜、往復900kmの道のりを! 幸い天気にも恵まれ、高速あり峠道ありの楽しいドライビングだった。やっぱり新しい足となった「Playz」の威力はスゴかった。

「道の駅 大日岳」に集合したプジョー206は、今をときめく206RC3台(復活ume号、カーボン武装miyabi号&でん号)、白い206GTi(コンドウ号)を含む総勢12台!・・・だったかな? 小さな道の駅の駐車スペースのほとんどを占領し、一列に並んだ光景は圧巻! と言うより一歩間違うと中古車展示場に見えたりして・・・。ともあれ、ここで2台がしげドンアーシングの施工を受け、隊列を成してホテルに出発。

今回のお宿は「サンメンバーズ ひるがの」という、リゾートトラストの運営しているコジャレたヨーロピアンスタイルの建物であった。芝生と白樺の庭も風景にマッチし、大人のリゾートを醸し出している。幹事のピングーさん、よくこんなところを見つけたねぇ。さすがですな。でもOYAJI達はしっかり浮きまくってたわ。

ここはリゾートホテルゆえ、定番のカラオケはちゃんと専用ルームがあるのだが、残念な事に23時終了との事。そこに宴会のゴールを持ってくるよう逆算すれば、17時半には夕食兼宴会をスタートしなくてはならない。OYAJI達はそそくさと最上階の展望風呂とジャクジーで一汗かいて、ダイニングルームへとなだれ込む。

当然のように焼酎飲み放題コースをチョイスしたOYAJI達。普段は居酒屋メニューぐらいがお似合いのくせに、今日に限っては上品なオードブルから飛騨牛しゃぶしゃぶまでをひたすらむさぼる。飲むほどに語るほどに、テンションはヒートアップ! 終いには、ホテルのお姉さんに静かにしろと怒られる始末。すまん、ほとんど私のせいだったかも orz

気を取り直してカラオケルームへ。事務局長kurimi氏自作のPOOBテーマソング披露から始まり、歌い、踊り、弾けまくった。名物おふらんぷ氏のハイウェイスターの口ギターで最高潮に達し、あれほど持ち込んだ酒も、ついに残りわずかとなってきた。23時を回ったところでホテルから終了の声。しぶしぶ撤収。

だが、OYAJI達はタフだ。部屋に戻っても話は弾み、大阪タコ焼きと明石焼き、さらに姫路のタコ焼きの違いで大激論。ホントどうでもいい事にこだわるのもOYAJIである。やがて芳氏とお互いのブログで書いた強度偽装マンション問題で熱いバトルを展開。すでにほとんどのメンバーは横になっていたが、たぶん寝付けてはいないだろう。我々が眠りに着いたのは午前5時近くだった。これも私のせいだったかも orz

翌朝は打って変わって、借りてきたネコ状態のOYAJI達。ビール、焼酎、日本酒、ワインのチャンポンの副作用に苛まされているのが見え見えだ。それでも、来年5月下旬の次期総会in草津での再会を誓って、東へ西へとそれぞれ散って行ったとさ。