明日、函館から息子が帰ってくる。来年1月中旬までの長い冬休みとなるが、どうやら夏休みと変わらぬ量の宿題が出ているらしい。大量のドリル類は本人にハッパをかければこなせるとしても、絵の宿題には、夏休み同様苦労させられる予感がする。

前回は「家から見える風景」がテーマで、なかなかはかどらない息子と共に屋上に上がって、都庁やら高層ビルやらのデッサンを手伝ったりした。今回のテーマは「窓から見える風景」だそうだ。結局おんなじようなモンじゃないの!

息子の中学では学力向上のために、本家鹿児島から校長を始めとして何人かの先生を入れている。息子に言わせれば、決してあなどれない厳しい先生だそうだ。それでいい。今年は今までの定期試験で赤点を取った生徒には補習を実施する。対象者は1学年30人程度だそうで、彼らは通常の帰省日には帰れず、3日遅れの帰省となる。

息子と親しいA君は、見事補習対象となってしまった。だから息子と一緒に帰れなくなった。明日の午前中には関東地区の役員会が開かれるのだが、補習の無い生徒の父母は、その後羽田空港に子供を迎えに行く。帰れなくなったA君の母親は、その代わりにウサ晴らし豪華ランチを食すると漏らしていたとか。

要領のいいウチの息子は、そういったペナルティのある事には燃えるらしく、赤点を免れるだけの勉強はしていたらしい。夏休みの時にも思ったが、夏は北海道は最高のシーズンなのに、わざわざムシ暑い東京に帰され、今度は厳しくも美しい自然を肌で感じられる時に帰される。割増し料金を払うから、少し長く寮に置いておいてほしいと思うのは私だけだろうか。

ともあれ明日からまた騒がしい毎日が始まる。

おとといの忘年会&送別会、一次会終盤からの記憶がございません。

昨日は朝起きても酔ったまま、イモ焼酎の香りもプンプン。よって臨時自主休業。

今朝は何とか元気に出社。途切れた記憶を埋めるべく、同僚に恐る恐る様子を訊く。

一次会の終盤、送別の言葉を涙ながらに語ったらしい。聞いてるメンバーも思わず感動するような話をしたらしい。・・・まったく記憶にございません。

二次会ではいつものように人一倍カラオケを歌ったらしい。・・・何を飲み、何を歌ったかも記憶にございません。

で、近くの駅まで歩いて行ったらしい。いつもならタクシーなのに、奇跡的に電車で帰ったようだが、そこまでの目撃者はいない。・・・当然、記憶にございません。

午前0時半過ぎに家に着いてからは、きちんとコートもジャケットもハンガーに掛け、パジャマに着替えて寝たらしい。(カミさん談)・・・記憶にございませんが。

・・・もう、酒やめようかな・・・。

・・・もちろんウソです。

与党は、野党側が要求していたヒューザー小嶋進社長の証人喚問、伊藤公介・元国土庁長官ら4人の参考人招致も拒否した。先日の証人喚問時の与党議員の質疑の様子とこのニュースで、政治家とのウラの繋がりをますます強く感じた人は多かったはずである。

はい、期待に応えて出てまいりました!

強度偽装問題に関わった「ヒューザー」「木村建設」「日本ERI」「東日本住宅」らが、自民党の森派や国会議員に計892万円の政治資金を提供していた事がわかった。相手先には、森派「清和政策研究会」、伊藤公介・元国土庁長官、上野公成・元官房副長官、園田博之・元官房副長官、さらに小林興起・前衆院議員の名まで出ている。

特に伊藤元長官は、ヒューザー小嶋社長と東日本住宅の桃野社長を、国交省が問題を公表する直前に同省の建築指導課長に紹介した。その席上、小嶋社長は公表中止を求め、公的資金の導入を求めたという。

それだけに留まらず、伊藤元長官は、6年間に受けた献金計1764万円を政治資金収支報告書に記載せず、ウラ金処理を行っていた事も明らかになった。ホント、こいつは根っからの悪代官だわ。

さて、出るべくして出てきたこれらの政界の役者、いや黒幕たち。なるほど、与党は喚問に消極的なワケである。やっぱりカラクリがあったのだ。こういった組織的な事件があると必ず政治家の影が浮上し、その政治家側は極力早い幕引きを図る。今回も例外ではなかったという事である。

国民は、またもや見たくもない薄汚れた利害関係の図を見せつけられたのである。

全国的に雪が降っているというのに、東京ではついぞ降った形跡も無い。昨日今日は、日本全国にわかクリスチャンの日である。積もりすぎた地方には迷惑な話だと思うが、たまにはホワイトクリスマスもいいものだろう。

イヴの昨日は早めに新宿のデパートまで買出し。この日にしか食指の動かない七面鳥の丸焼きは「CHICKEN DELI」で、何と12000円! チキンなら同じ大きさでも半額以下なのに。ふと見ると、七面鳥のモモだと1200円だ。チキンのモモよりも大振りなのが気に入って、購入決定。

サラダはいつもの「神戸RF−1」で、30品目サラダとタラバガニのパスタサラダを購入。どう見てもいつもと変わらぬサラダなのに「クリスマスサラダ」の名が付いてたのには笑った。ついでにアナゴとイカの握り鮨とアオヤギの刺身も購入。

メインのケーキは、今年は「銀のぶどう」のマロンブッシュドノエルにした。いつもいつもイチゴのデコレーションでは能が無い。ワインはブルゴーニュ2002年のピノ・ノワールの赤。これでイヴの夕食の役者が揃った。

ところが、家に帰ってしばらくして宅急便が届いた。そこには見慣れた大きな四角いカンが! 瞬時にそれが「瀬戸内の牡蠣」だとわかった。毎年冬に岡山の友人が送ってくれているブツである。今や我が家の冬の風物詩となっている。という事で、本日クリスマスの我が家の夕食は「わんこ牡蠣」とあいなった。

カンには優に5kgを超える量の大粒の殻付き牡蠣が入っている。牡蠣の食べ方はさまざまあるが、最初のうちは電子レンジで1個ずつレア程度に加熱して殻を開けて食べていた。だが、1個ずつではとても間に合わない。それに何度も加熱していると皿が高温になり持てなくなる。おまけに「あなたチンする人、私食べる人」状態となってしまい、カミさんからのクレームにより却下。

結局、効率良く食すには軽く蒸すのが正解である。殻を洗い、そのまま7、8個蒸し器に入れて7分程度か。殻を剥くナイフが入る隙間ができ、かつ身が生に近いほどウマい。それでも数が多いので、帰省中の息子と3人掛かりでも完食できるかどうか。

・・・とか何とかのたまっているが、うれしい悲鳴である事には違いない。

感謝、感謝。

来年のトリノ五輪の代表を決する全日本フィギュア選手権が昨日終わった。前代未聞の採点ミスで織田信成と順位の入れ替わった高橋大輔やアイスダンスの渡辺・木戸組は、はっきり言ってメダルからは遠い存在で、残念ながら参加する事に意義あり選手だろう。

久々に有力人材が豊富で、百花繚乱とも言える女子。不可解な年齢制限の壁で五輪出場の叶わなかったリアル・チャンピオン浅田真央は、代表に花を持たせるためか、彼女にしては無難な演技で2位。代表となった逆転優勝の村主章枝は、持ち前の気力と抜群の表現力で文句なし。2人目の代表、荒川静香も世界レベルの知名度と技術は折り紙つきと言える。

さて、3人目の安藤美姫。選考理由は選考ポイントが高く、4回転ジャンプが成功すれば五輪の表彰台を狙えるからだとされた。だが、SP6位と出遅れたにもかかわらず、NHK杯やGPファイナル同様、フリーで4回転ジャンプをやらず終い。公式戦で成功したのも過去に1回だけ。最強の武器も使わねば何の威力も発揮しない。連戦の疲れもあったようだが、ここ一番で回避してしまうのは、むしろメンタル・マネージメントに大きな問題があるのではなかろうか。

逆に、選考ポイント4位の中野友加里は今季、NHK杯、GPファイナルに続き今大会5位と3戦すべて安藤に勝っている。現時点では、試合毎に成長している彼女の方がむしろ期待できるかもしれない。4位の恩田美栄もジャンプの高さと力強さに光るものがあった。

だが代表選考は、この2年間の試合の順位をポイント化し、今季の成績なども勘案して行われる事になっていた。安藤も、浅田を除きポイントトップは維持した。結果的にはポイント通りの選考となったのだが、人気の高い安藤を出したかった日本スケート連盟の思惑もあっただろう。

女子フィギュアもそうだが、さほど目立たなかったものが急激に注目を集め始めると、往々にして戸惑うのが旧世代の人間である。安藤を出すのもいいが、彼女には休養・調整後の公式戦からは、4回転に自信を持ってチャレンジして欲しいと願う。それこそが激戦を勝ち抜いた代表の姿だし、我々が最も見たい彼女の姿なのである。

チャレンジした上で仮に失敗したとしても、拍手こそすれ笑う者など一人もいないだろうから。

本日が私の2005年最終出社日。とは言っても午前半休にして14:00過ぎからノコノコ出てきたんだけど。案の定、通常50〜60人いるこのフロアに15人足らずの人しかいない。あらかた昨日までで終了となっていたようだ。

人の少ないフロアは、まるで図書館状態。何と言っても静かだし、これなら集中して仕事に励めそうなモンだが、気持ちの方はすでにOFF。時々ネットサーフィンしながら、ほとんど何もせずに終業時間を見計らっている。こんな気の抜けた日記も書いている。

だが、アフター5(正確にはアフター7)からは違う! 恒例のザル子忘年会の幕が切って落とされるのだ! 今回はビートルズ・ナイトでおなじみの例の店で、フランス鴨ナベコース&飲み放題プランである。この店での飲み放題は初めてで、いつもは無理してオシャレなワイン等を注文してきたのだが、それゆえ特にザル子たちがいる時の支払いには苦労した。

彼女らとは最初はおとなしくハウスワインのデキャンタで始まるのだが、乾杯5分後にはボトル1、2本が早々と空き、即、倍量追加。やがて、やれ焼酎だの日本酒だのがいいと言い出し始める。こっちもいい気持ちになってきてるので、セービング意識もどこへやら、すぐに何でもアリ状態に突入する。終わってみれば、食べ物以上に飲み物代がハネ上がるという悲惨な結果の繰り返しだった。もっとも、だから「ザル」子なのだが。

それでも飲むうち話すうちに、ザル子たちは実に魅力的なキャラクターへと変貌する。そんじょそこいらのクラブホステスも太刀打ちできない楽しい時間を過ごせるのだ。同じ会社の部署違いという事もあり、普通なら嫌われる仕事の話でもまったくOK。みんなで言いたい放題、打ち明け放題で盛り上がる。こちらが大いに意見する事もあるし、逆に、彼女らのさまざまなテーマに対する考え方に思わずうなづかされる事も度々である。

ここだけの話、実は彼女たちは30代半ばから40歳オーバーなのだが、女性が大人の魅力で輝くのは30歳以降であると常々私は信じているし、彼女たちを見るたび、さらにその意を強くするのである。

ちょうどこれを書いている時に、一人の30代女性が退職の挨拶に来た。富山県出身の彼女は、次の仕事の舞台を金沢に求めたようだ。この先、縁の薄い東京の生活を続けるよりも郷里に近い土地を選んだと言う事だった。

彼女も魅力的な大人の女性の一人。今後のさらなる活躍を祈りたい。

2005年の大晦日を迎えた。毎年そうなのだが、大晦日の夜から元日に日付が変わる間、何とも言えない一種荘厳な感覚に囚われる。今年も例年以上に早く一年が過ぎて行ったような気がする。これはたぶん歳のせいかもしれない。

それでも、この日を迎える事も叶わずに逝ってしまった人々の多かった事か。自殺者はここ数年3万人を越え、交通事故の死者も7千人に迫っている。そして厳寒の中、ホームレスの凍死者も増加傾向にあるという。

不慮の事件、事故に巻き込まれて逝ってしまった人達。その誰もが、まさかその時その瞬間に死を迎えるなどとは想像だにしていなかったに違いない。人が人に与える最悪の影響が「死」である。しかもその影響は本人のみならず、その家族や友人・知人にも計り知れなく響いてくる。

それらに遭遇する事なく生きて来られたのは奇跡なのだろうか。それらの影響を乗り越えて生きていくのは至難の業なのだろうか。

静かにそれを思う時、やはり我々はそれぞれが生きている以上に、何かによって生かされているのではなかろうかと感じてしまう。それが何かはわからないが、人生の岐路を過ぎて後から振り返ると「何か」によって選択し「何か」によってここまで来れたという気がしてならないのだ。

人の生死には長短があり、良し悪しがある。それを「運命」や「宿命」と言えばよいのか。それとも全ては「因果応報」なのか。いずれにせよ、人は生きている限り生きてゆくという事が最大の使命なのだろう。

年の瀬からか、ちょいとしんみりしてしまったが、これも歳のせいかもしれない。せめて年男の2006年は、私を含め多くの人が良い年を過ごせるよう祈念したい。良いお年を!