出雲眞知子
環和我話 2003-09-05 00:35「Love」へのコメント:
久々に日本に戻っているという彼女に会ったのが1ヶ月ほど前。そのことを書こうと思っていて、忙しくてそのままになっていた。

で、とにかく記憶にとどめておくために書こうと思って、だいぶ前にも彼女のことを日記に書いたっけなと思い、探したらあった。そうだ、そういえば、この時のメールからしてだいぶ変だったことを思い出す。

久々に会った彼女はやっぱり変(というか、相変わらず変)だったのだが、再び熱に浮かされたように、今度はNoetic Scienceについて語った。

テレパシーや超能力について語り、フォトンとそして暦の終わりについて語った。さらに闇の勢力についての資料が送られてきた。

近々人類は新しい時代を迎えるという。それは新たな進化かもしれない。しかしその時を前に、人類は揺らいでおり、闇の勢力が虎視眈々とその動揺の隙を狙っているのだという。

ふむ。ううむ。

その後も彼女からいくつかのメールと資料が送られてきて、わたしはそれらに目を通したものの、返事が書けないでいた。

連休に入り、もうこれ以上、返事を滞らせておくわけにはいくまい、と思い、短いメールを送る。

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基本的には、なんとなくわかるような気がする話が多いのですが、
その一方で、そのことについて、わたし自身はそれほど深い
思いいれは持たないのではないか、と思います。
Kちゃんが一生懸命その問題を追及し、それを人々に
伝えようとするのは素敵だし、応援したいと思います。

ただ、わたしは別に、Kちゃんが言うことが真実であれどうであれ、
人との協調とかネットワークを考えて、自分の手の届くところで、それを実践していくと思います。
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程なくとどいた彼女の返信は、自分の興奮状態にわたしを「巻き込んだ」ことを詫びることばが出る程度にまで、落ち着きを取り戻していた。

彼女が信じていることが正しいかどうかを知る必要はない。それはいずれ時期が来ればわかることだから。

大事なことは、わたしがやっている(やろうとしている)ことが、彼女が信じるものと相性がいい、ということだ。だったら、理屈は抜きにして、わたしは自分のやりたいようにやればいい、ということになる。それはとても嬉しいことだ。
受講生が100人を超えるとどうしても講義が一方通行になりがちなので、ある方の真似をして、個々の学生との間でメッセージのやりとりをするという方式を昨年から採用している。わたしの場合はそのやりとりの道具をコミュニケーションカードと名付けている。

さて、今日の講義で、ネット上のラウド・マイノリティとサイレント・マジョリティの話をした。(ちょっと前にウムイで引用されていた記事に触発されてのことだ。)イラクで拉致されるという被害にあった日本人がなぜ国内でバッシングされるような状況になったのか、というのを、ネットの影響力とからめてひとくさり。とはいえ大学の講義で政治的な話はご法度だ、とわきまえているので、この辺までが精一杯なのだが。

授業後ひとりの学生がやってきて、サイレント・マジョリティの声をもっと社会に伝えるにはどうしたらいいのでしょう?と質問してきた。ラウド・マイノリティの声を拡声するのもネットなら、サイレント・マジョリティの声を地道に掘り起こしてつなぎあわせていくのもネットの力だと思う、とわたしの持論をかいつまんで話す。

すると彼は、先生のコミュニケーションカードは、サイレント・マジョリティの声を聞くためですか?と質問するので、なるほどそうかもしれない、と思う。意見を言ってください、といっても誰も発言しない状況で、誰でも密かに自分の考えを伝えられる手段を確保しておく、というのは大事なことだ。問題は、現在のネット上では、なかなかそういう場が確保しずらくなっていることかもしれない。

強烈なラウド・マイノリティによるバッシングを目の当たりにして、何か発言すれば次は自分がバッシングされるかもしれない、と誰もが思って口を閉ざす、そういう社会は、コミュニケーションを失うのだろう。そうならないために、今がとても大事な時だと思う。
久々に(?)、ちと頭に来たな。

忙しいのはわかるけど、それを理由に、複数教員共同運営の演習授業の統括ができませーん、と堂々と言って来る。言って来るのはいいけれど、じゃあ、学生への指示はわたしがするから、何を言えばいいか情報ちょうだい、と言っておいたにもかかわらず、事前の連絡とは違って、いきなり授業の現場で課題を出す。

やめてくれよ。独自に課題出すなら、事前に教えてくれよ、と思うが、時既に遅し。突然予期せぬ課題を言い渡されて、犠牲となるのは学生。

とまあ、少々自信過剰気味にして、全体を見渡せない視野狭すぎの新人さんに、余計な負荷を加えられて、キレ気味。

学生も、その無神経さに薄々感づき始めたようで、愚痴がこちらに垂れ込まれる。参ったですよ、同僚だから学生の手前かばわなきゃいけないし。

グオーーーッ、と一発吠えてみる。これで怒りを発散して、授業では何事もない顔をするさ。