出雲眞知子
先週は息子のリクエストで家族で「アイ,ロボット」。とてもよくできていて、満足。

今週は、娘が「感染・予言」を観たいというので、それは夫に任せて、息子とふたりで「ヴィレッジ」。これも息子のリクエストで、わたしはどういう映画かまったく知らずに観たのだが、これがまた淡々とした映画ながら、よくできていて、わたしはとても気に入った。ただ息子がちょっと退屈したんじゃないかと心配になったのだが、驚いたことに「面白かったね」。

どちらもお勧めします。
【このトピックへのコメント】
  • njinどーでもいいけど、「・」でなく「、」ですね。原題が「I, robot」ですから。アシモフは、be動詞を抜いて「私、ロボット」って感じのぎこちなさをだしたのだと想像しております(知らないけど)。もっとも、アシモフ版とは別物らしいし、そもそも原作って訳でもないし、名前も出てこないようですけど。逆に、「原作にinspireされて」とかいう言葉に対するファンの怒りを見かけましたが。
    アシモフの作品とは別物、と思って観れば楽しめるという噂なので、私も観に行きたいですなぁ。
    (2004-10-09 10:02:24)
  • 出雲眞知子あ、そうですね。「,」。直しておきます。ありがと。
    アシモフのファンが怒るのか。別に気にするようなことはないように思うけど。
    ストーリーは、かなり簡単に先が読めるつくりになっているのですが、その分こむずかしくなくて安心して楽しめる作品だと思います。
    ロボットに感情を持たせる研究をしている女性科学者が、自分の仕事に対して揺らぎない信念を持っていたのですが、次第に考え方に幅が出てきて疑問も感じるようになる、という変化がわたしにはちょっと面白かったです。
    (2004-10-09 17:38:50)
  • njinご存じかもしれませんが、アシモフ版は「3原則」が守られた上で、否、それ故にこそ起きる様々なトラブルを登場人物たちが原因を追及、解明し、乗り越えるという、知的パズルの要素が強い作品です。(種明かし、解決が知的なカタルシス、センスオブワンダーを与える。)
    なので、「別物のアクション映画」として観れば普通に面白いが、「アシモフ版と関わりがあるように述べるな」、という事なのだと思います。アシモフ版を知る人々の意見を見ると、「怒っている」より、「別物として面白い」が多いように思えます。
    さらに念のために書いておきますが、映画のおもしろさそのものとは、別の評価ですね。まだ観ていないので、私の意見は保留です。
    (2004-10-17 02:31:54)
  • 出雲眞知子映画のパンフレットにも、3原則をモチーフとして借りただけだ、というふうに書いてありますけど。
    だから、別に気にするほどのこともないんじゃないか、と。
    何か、わたしの書き方、気に障りました?
    (2004-10-17 09:17:24)
  • njinあはは、そうとられてしまいましたか(>気に障り)。失礼しました。私の書いたことには、字面通りの意味しかないっす、本当に。(単純な人間ですから、文句があったらそのまんま書いちゃいますよ。)
    初めの投稿では「アシモフ版と別物で、面白いらしい」と、二つ目では「アシモフファンの気持ちはこうだろう」という事をお伝えしたかったのです。しつこかったですね。
    (2004-10-18 16:28:00)
  • 出雲眞知子まあ、簡単に言えば、わたしが興味持つのは、
    一般的にこの映画がどういう評価を得ているかとか、
    アシモフファンがどう思っているかとか
    (だってそれらは、だいたい想像がつくでしょ)じゃなくて、
    njinさん自身の感想はどうなの?ってこと。
    (2004-10-21 23:20:54)
院生が(来年度の)修士論文の相談に来た。

あの尺度とこの尺度をこれこれで、もうひとつこの尺度を使いたいのだけどちょっと自分が考えているのとは内容が合わなくて困ってます・・・。

一通り話を聞いたのだが、とうとう我慢できなくて、説明をさえぎる。それって、研究じゃなくて、単なる辻褄合わせと違う?とぐさぐさなことを言ってしまった。

そもそも、扱いたい対象のイメージや典型例についての吟味ができていない。何をどのように知りたいのかちっとも考えずに、いきなり既存の尺度でどれが使えるか、と考えているから、無理やり尺度に合わせてものごとを考えるはめになる。

「研究はじめてなので」とか細い声で言ってくる。
「研究は経験じゃなくてセンスだと思う。センスがあればはじめてでもちゃんと研究できる。一方、何年やってても、こういう肝心なところがピンとこない人っているのよ。だから、経験がないことを引け目に感じる必要はないし、同時に言い訳にしても通用しないよ。」

でもまあ今回は、「いかんでしょうが、それじゃあ」という話をして、ちゃんとわかる人でよかった。

研究は最初が肝心。今ならまだ間に合う。
9月のはじめに海外に行って、帰国してからずっと、実はだめだめ状態が続いていた。原因が何か、ということはかなり特定できていたのだが、だからといって、簡単に脱却できるわけでもなく。

それが、ちょうど先週の日曜に、本当にするっと脱却。それ以来、絶好調である。書きたいことや考えたいことが、ぱきぱきと脳みそをつついてくるので、それを忘れないうちに書き留める。

ひょっとしてわたしは立派なそううつ病だろうか、と一瞬思うが、それとはやっぱり違うでしょう。誰にだって波はあるし、そういう自分にうまく折り合いをつけていくのはごく普通のことだ。

日記を書く人は不健康、というイギリスの論文が巷で評判になっているようだが、何が健康で何が不健康か、という根本のところが、全然違うんじゃない?と思う。

悩まない人や、ばりばり前進する人が「健康」だとはとても思えない。もちろんそういう人は世間には存在するし、羨ましい限りなのだが、それが当たり前だ、という思い込みを振りまかれるのだけはかなわない。

わたしがだめだめになった直接的な原因もそれ。人にはそれぞれの進み方というのがあると思う。
gene 2004-10-11 01:07「過去の自分。」へのコメント:

こんなふうに過去に書いたことに言及してもらうと、やはり嬉しい。
一生懸命書いた答案の成績評価を、ほとんど3年たってもらったような感じ。間違いではありませんでしたよ、とね。

ピエロを全然知らないわたしが、hirikaさんのことばだけを頼りに読み取ろうとして、なぜアイジさんに行き着いたのか、今でも謎だけど、あれは間違ってなかったのね。

そうして、ほぼ3年前の自分の文章を読む。今と全然違うよね。ほんと。
あの頃はとても真剣に読み、書いていたと思う。なぜだろう。それはとてもぎりぎりのところ生きていたからだと思う。

じゃあ、今のわたしはあの頃と違う?いや、実のところ、全然違わない。(表面はいざ知らず、内面的には)やはりぎりぎりのところで生きている。ただ、その状況を日記にぶつけなくなっただけだ。

人に対しても、言葉に対しても、向き合って生きていく、という姿勢だけは変わらない。その答えはいつかきちんと出るはずだ。
昨日子供たちの衣類を確認して、足りないものを今日買いに出る。そろそろ秋本番なので、長袖のものなど、補充しておかないと冬を越せそうにないので。

家族ででかけて、昼食はオムレツ。以前からちょっとゆっくり入ってみたいと思っていた店だ。

食事中、隣の席の親子が気になる。お母さんと、小学校に入ったばかりくらいの男の子、それにまだ3ヶ月くらいの赤ちゃん。男の子の方は、もくもくと自分のオムレツを食べている。赤ちゃんもお腹がすいたらしく、お母さんがミルクをあげている。飲まなくなると、バギーに座らせて、お母さんが自分のスパゲッティを食べようとするのだが、そのたんびに赤ちゃんがぐずって、お母さんはまた赤ちゃんを抱き上げたりミルクをあげてみたり。そんなことを繰り返していた。

思い切って近くに行き、「しばらく抱っこしていてあげましょうか?お母さんもちゃんと食べた方がいいから。」と話しかける。最初は「いえ、大丈夫ですから。」と言われたのだが、「試しに、っていうことで。」と再度言ってみると、では、というので赤ちゃんを抱っこ。

抱き上げると、ぐずりもせず、驚いたことにわたしの肩に頭をもたせかけて、そのまますーっと眠りについた。眠くてたまらなかったのだろう。人肌が恋しくて、バギーに座らされるたびに泣いたのだと思う。

まだほんの赤ちゃんだと思ったのだが、抱いているとずっしり重くて、とてもしっかりしていた。しばらく縦に抱いて、ぐっすり眠ったのを見計らって横抱きにして、そのまま静かにゆすりながら、抱っこしていた。

子供たちに、あんたたちもついこないだまでこうだったんだから、と言いながら、本当はもう忘れかけていたとても懐かしい抱きごこちを堪能させてもらった。

お母さんも無事食事を終え、どうやらお兄ちゃんの塾の時間(それらしいバッグを持っていた)になったらしく、赤ちゃんはそのままそっとバギーに移されて店を出て行った。
この春にきっかけがあって、夏から秋にかけてにフル稼働した某プロジェクトで協力したメンバー女性ばかり4人で、初の夕食会があった。
打ち上げ、というよりは、中締めで、このプロジェクトこれからますます面白くなりそう。

で、わたしはこれまで必要最小限のおつきあいだったので、ランチはあったがディナーはなく、当然呑みもなく。そういう話題もこれまでなかった。

食事の前に、苦手なものはありますか?と聞かれて、「全然」。さらに、眞知子さん、アルコールは駄目でしたっけ?と聞かれて、きょとん。そんな清楚に見られていたんだろうか。

いえ、大得意です、と答えたら、一気に他のメンバーも、わたしもわたしも、で、結局4人とも酒好きだということが判明。仕事で気が合うと思っていたら、仕事外でも十分気が合うことがわかった。あとは推して知るべし。

途中で誰かが、このプロジェクトの名称を決めないと、と言い出したら、別の誰かが即「酒豪クラブ!」と叫んで即決。あ、いや、それって、中身と全然関係ないんじゃない?

うまくいけば、来年の夏にはちょっとしたことが起きそうだ。楽しみ。