kera-ma-go

　人がWeb日記を書き始める時、既に書いている知人に薦められるか、どこかで誰かのWeb日記を読んで、自分も書いてみようと思って始めるかのどちらかが多いと思う。

　ちなみに私が
「日記書いてくださいよう」
　と言ったことがきっかけで、書かれはじめた日記は、私の知る限り２つほどある。

　「ある日のののの日記」と、「タイトル不定」（←Javascriptを用いて、起動するたびにタイトルを変えている）。広い意味ではダーリンの日記もそうなのかな。

　私自身が日記を書き始めるきっかけになった日記は静御前さんの「SPRITZER」なのだが、静さんが日記を書き始めるきっかけになったのは、たしかななゑさんの「ちゃろん日記（仮）」だと以前どこかに書いてあったと思う。

　こう考えてみると、Web日記同士の樹系図みたいなものができそうな気がする。溯ってみたら、多分起源は「日記リンクス」のどっかあたりに辿り着くのだろうが、そうしたら日本語のWeb日記を最初に書き始めた、いわゆるWeb日記界の「イブ」ってのも見つかるのかもしれない。そういうのも面白そう。

　また、それとは別にこういうことも考える。

　巨大なWeb日記リンク集としては、今のところ日記猿人（登録数5889…2000/01/02現在）やさるさる日記（登録数9039…2000/01/02現在）がある。

　その他読み物リンク集ReadMe Japanにも日記は多数登録されているし、わっちりんく(す)などの更新時刻取得系にも多数の日記が登録されている。

　「日記猿人」や更新時刻取得系リンク集に登録されている日記は、大まかに色があって、何となく住み分けがされているような気がする。

　そこで、そういうような色分けなしに、とにかく全てのWeb日記を網羅するエンサイクロペディア的な巨大リンク集を作ったらどうだろうと思うのだ。

　別にアクセス数増加を目指すような本格的なサーチエンジンとして稼動しなくてもいい。そりゃキーワード検索とかできたら便利かもしれないけれど、とにかくただ集めてYahooみたいなツリー形式で分類分けをしてみるだけでも意味があると思うのだがどうだろう。（そんなことを考えるのはコレクター属性の私だけかな？）

　最近本体は活動を停止しているようだが、日本Web日記学会にはこんなことをやって欲しいなあと思う私なのであった。

　なんと日本web日記学会発起人の赤尾さんより以下のようなコメントをいただいてしまった。

日本web日記学会発起人の赤尾です。
くりすさんのご提案，真剣に考えさせていただきます。

　日記相関図へのレスである。うひー。チェック早いよ。どしてそんなに早く伝わったかなあ。（まずいことじゃないけれど）

　ちはるさんも書いてらしたけど、どうも今年はやる気のようなので、ちょっと期待なのである。

　そういや卒論でWeb日記についての研究をやっていた人もいたみたいだが、無事に終わったのかなあ。その卒論も資料として是非Web上で公開してもらいたいものだ。

　とかとか。好き勝手なことを言えるのは無責任な末端構成員（なんかショッカーみたい）の特権だなあ。

　と、茶化しつつも、マジで期待してます。

　赤尾さん曰く、web日記界のイブはこの人かな？と。

　確かにこの方の日記は過去に幾つかの日記のリンクから辿り着いたことがあるなあ。

　実は今自分の日記のルーツ探しを密かに始めていて、静さんには確認して、ななゑさんにおうかがいしているところ。

　病み上がりということもあるし、お返事がいただけるかどうかはわからないが、できる限り溯っていきたい。いつかその先が前述の日記に繋がっているだろうか。

　web日記界のEveは？という話で、菅原さんから大森望さん作の「日記者相関図」に載っていた誰かでは？とのコメントが。

　「日記者相関図」とは何ぞや、と思って早速調べてみたら、どうも95年9月の"Internet Surfer"に掲載されていたらしい。

　そういや大森さんって日本web日記学会の会員じゃーん。しかも上のリファレンスページ、この会員リストにしっかり載ってるし。

　こういう人が参加しているんだから、本気でやればちょっとした資料が作れるはずだと思うんだけど、その辺は今年の日本web日記学会に期待っちゅーとこですな。

　アクセスログで見つけてちょっと気になっている日記が１つ。この人って日記ウォッチャーなのかなあ。日記猿人に登録している方の別日記っぽい気がする。

　この人の日記を読んで、さるさる日記にもコミュニティらしきものが一部では発生していることを初めて知った。といっても日記間での相互言及などはまだあまり活発でないようなので、日記猿人ほどではなさそうだけれど。

　やっぱり人が集まったら自然にコミュニティはできてくるもんなんだなあ。