くりす
いわゆる「photoblog」サービスの先駆け「yaepus」が、日記データ大量消失を起こしてちょっとした騒ぎになっている模様です。

「yaepus」は携帯から手軽に更新できる上に無料でしかも広告がつかない日記サービスということで人気を呼び、サーバー負荷が膨大なものになり、今年に入ってからは特に運用が安定しなくなっていました。

サーバーレンタルサービス「ロリポップ」のホスティングが8月末に決まって一安心かと思われたのですが、サーバー移転後もいろいろと不具合は続き、ついにはこういう事態になったとのことで、無料サービスの運用の難しさというものを考えさせられます。

ユーザーのカスタマイズ性が高いなど高機能なweb日記サービスは、システムに負荷がかかりやすいものなのです。それを見誤って気軽に参入して失敗するサービスはとても多い。ライコスダイアリーもそうでした。

web日記システムも日々進化し、どんどん高機能なものがでてきています。無数のサービスの中からユーザーは高機能なものを選びますが、その結果高機能なシステムには指数関数的に負荷が集中することになります。現状のweb広告単価では無料web日記サービスは維持しきれなくなってきていると思うのです。

「広告バナーを表示したくない」だけではなく、「安定して日記を書き続けたい」ために有料でもいいという人は増えてくると思います。サービス提供側も「無料だから快適に使えなくても仕方がない」と開き直るだけでなく、そういう人のための安心して使える有料web日記サービスを積極的に提供していってほしいと思います。