yukatti

曇り時々晴れ。今は雲間の月が美しい。朝なんとなく肌寒くて長袖を着たら日中かなり暑さを感じた。だがまた夕方から急激に気温が下がり、とうとう夜になると寒くて窓を開けていられなくなった。

読み始め。

ジム・ドワイヤー、ケヴィン・フリン著『9.11 生死を分けた102分 崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言』

9.11生死を分けた102分
ジム・ドワイヤー著 / ケヴィン・フリン著 / 三川/基好訳
文芸春秋 (2005.9)
通常24時間以内に発送します。

森山さんの熱い書評 http://moriyamabook.seesaa.net/article/6756932.html で手に取った本。著者二人はニューヨーク・タイムズの記者、編集者である。同書ではWTCは「21世紀のタイタニック号」になぞられているのだが、多数の証言を元に、ビルの構造まで遡ってそのときまでを、また、そのときを、そしてその瞬間ののちが描き出されていて胸に迫る。と同時に、人間の行動の原理やわたしたちが生きている社会を考えるに至る。まさに必読の一冊だろう。

2005-09-17(土) 21:35[先負]

民主党新代表

爽やかな晴れ。でも朝から夕方まで例会のため室内で過ごす。「お天気なのにもったいない」と思ってしまう。まあ雨なら雨で出かけるのがうんざりで、気圧の高い晴天だからこそやる気が起こっているのかもしれない。

帰宅して民主党の代表選の結果を知る。前原氏96票、菅氏94票、無効票2票。43歳かあ。新代表として求心力が高まれば、他党にもこの「若さ」は影響するのかも。

2005-09-18(日) 21:45[仏滅]

十五夜

真っ青な空が広がる晴れ。今日も例会。朝、寝過ごしてしまったら乗り換えの悪い電車にしか乗れず10分遅刻。申し訳無し。電車には行楽に向かう風の人たちでいっぱい。磯遊び用のバケツを抱えた子どもが大声を出してはしゃいで親にたしなめられていた。

日が暮れるのがずいぶん早くなり、18時過ぎるともう夜である。ビルの隙間に何か黄色く輝くものが見え、「あんな照明あったっけ?」と思ったら、十五夜の月の出だった。ネオンに負けていない明るさ、そして大きさ。ちょうどカレンダーでは「中秋の名月」である。月は天頂高くのぼっていった。

晴れのち曇り。日中は真夏日で蒸し暑さを感じた。

「オフの一日」にすることにしてのんびり過ごす。

DVD視聴。

「TRU CALLING トゥルー・コーリング」レンタルDVD第1巻。第1話、第2話を見る限りでは、このドラマは「タイムトラベルもの」でありながら「過去を変えてしまう」のが結構珍しい(一般的に、タイムトラベルでは過去=歴史を改変することはタブーであるとするものが多い)。なぜ過去を変えてよいか、という理由付けに関わってミステリー要素が大きく絡んできている。映像の作りはホラー的でもある。そのあたりの複数の要素がミックスされたジェットコースタードラマであるようだ。場面の切り替えはめまぐるしく、ちょっとB級テイストも漂う。いかにも「アメリカの現代ドラマ」ぽい作りがしてある。ただそのあざとさ?がいまひとつ大受けしなかったのか、アメリカでは第2シーズン途中の第25話で視聴率の低さで打ち切られた由。

ダイエー創業者の中内氏死去。脳梗塞、享年83歳。成功と栄光と失敗。しかし、阪神・淡路大震災の時に被災者のために大量供給を続け、便乗値上げをしなかったこと——生活必需品を小銭で買えるよう、むしろ安く売っていた。多数の店舗があれほど壊滅的打撃を受けていたのに——は大きく評価されてよい行為であろうと思う。ああいうことを決断し、実行できる経営者はどれほどいるだろうか。

曇りのち雨。午後からざあっと降ったりふっと止んだりし日中ずっと薄暗い。夜には地震もあった。千葉県北西部が震源地のM4.3でうちのあたりはたぶん震度2くらいだったと思うけど、はじめにわりにきつい横揺れが2,3回あり少し緊張してしまった。雨に地震にでなんとなく気が滅入る。

ダイエー創業者の中内さんは長田高校(旧制神戸三中)出身。わたしも元は神戸の人間で、中内さんに対してはやはり「同じ神戸で過ごした人だから」というちょっと特別な思い入れがどうしても抜けないなあ。もちろん、特に80年代から90年代初頭にかけてのダイエーは神戸をいろいろな意味で変えて、その変化とかその後のことを考えると多少は複雑な気持ちもあるのだけれど。

産経NetView。「産経新聞の朝刊紙面をインターネット配信。紙の新聞に収録できない多くの写真、動画、音声などを盛り込んだ新世代の多機能電子新聞。」らしい。月額315円で、当日の紙面(東京本社版朝刊)そのままをブラウザのFlashプラグインによって閲覧させるというもの。10月1日スタートか。新聞社のニュースサイトは記事をぼんやり一覧するという目的にはわりに使いづらく自分には感じられて、「新聞がそのままネットで読めたらいいのに」とか時々思っていたのでこれは気になる。ちょっと考えてみよう。

曇りのち夕方から雨。夜に止んでからは気温がぐっと下がる。日中の暑さに合わせた半袖では完全に寒い。

冷えたのか、お腹の調子が悪い。

後藤田正晴氏死去。19日に肺炎で(死去の公表は今日。報道によれば、個人の遺志により公表が遅らされたという)。享年91歳。カミソリ後藤田、エリート官僚、田中角栄の懐刀、中曽根内閣の官房長官、ハト派、護憲派の重鎮。「この人の意見を聞きたい」と思うことがまだ多くあり、ここに一つの時代が終わってしまったんだなと思う。

読み直した本。

こうの史代『夕凪の街 桜の国』

夕凪の街 桜の国
こうの 史代著
双葉社 (2004.10)
通常24時間以内に発送します。

広島で生きること、生が次代へつながっていくということを、日常のなかでしなやかにみせてくれる一冊。わかっていても泣いてしまった。

本を読みながらごく普通の日常の深さ、生の切なさと愛おしさを思う。自分では二十代はそうでもなかったのに(ごめん)、このごろは死ぬのが怖くなってきた。死にたくなくなってきた。いざというときにちゃんと覚悟できるだろうか。

曇り。

昨夜からケーブルテレビの不調がかなりひどくなる。チャンネルによってうつらなくなることしばし。カスタマーセンターに電話してみたが、まずはマンションの施設の抜本的な改修工事をしない限りどうしようもないとのこと。

夕方から東京の青山劇場へ。劇団☆新感線公演の「吉原御免状」鑑賞。劇団25年間で初めての原作付き公演とのこと。とても真面目な舞台で、整えられた話の奥に深み、奥行きがちらちらとかいまみえるものになっていたのが非常に興味深かった。吉原を「苦界」とは違う理屈、つまり支配から独立するための「城」「開放」「公界」という姿で見せてくれたのにも心打たれる(このへん、原作に忠実である)。
ただ、このようなストーリーに筋道をつけるための(なるほど筋道はついていた)「理屈っぽさ」がその奥行きを限られたものにしていたのがやや残念に感じられた。バランスなのか? 難しいものだ。

劇場から出るとずいぶん肌寒くなっており、温かい天ぷらうどんを食べたら非常に美味に感じられる。秋である。

雨。台風17号接近中。直撃されないよう祈ってみたり。家で所用とか、テレビ録画とか、「水曜どうでしょう」DVDとか……新作の「DVD第6弾 ジャングル・リベンジ」。復活後のあれこれですね。http://www.htb.co.jp/suidou/dvd.html。テレビ未放送の内容がプラスされているのがうれしい。
晩ご飯にお好み焼きを作る。お好み焼き粉を買って袋に書いてあるレシピ通りに作ってみたら、かりっとしつつふんわりした我ながら良い出来である。うれしいようなちょっと悔しいような。

2005-09-25(日) 21:22[大安]

台風17号接近

雨のち晴れ。台風17号直撃は免れ、接近もさほどではなく午後からは晴れ間も広がった。助かった。ただ北風は強く、夕方からは長袖1枚でも肌寒く感じるほど。

朝から夕方まで例会。激しく疲れてしまい、帰宅して夕食をとった後はダウン。

曇り、のち夜になって雨。ふと気付くと結構しっかり降りはじめており、窓をあけていたので慌ててしまう。天気予報で降るっていってたっけ?

ただまあ、このごろなんだか「雨が降れば豪雨」といったような天気が増えているような気がしており、こんな風にしとしと雨で聞こえるのは虫の音と雨しずくの音ばかりなのは悪くない。

昨晩はそういえば、ベルリンマラソン中継(でも録画だったのかな)で野口みずき選手が走っているのを観ていたのだった。男性ペースメーカー4人をつけて記録狙いで走り、見事に日本新(アジア新でもある)の世界歴代3位2時間19分12秒。ベルリンにしては暑そうな気温20度で例年より10度以上高かった由。例年通りならばあと1,2分は早かっただろう。

野口選手を評すのに「努力の人」「努力できるのも才能」と言われるのを聞きながら、しかし、最低限の才能は必要なのではないかとぼんやり思う。たとえば自分のような小学校のときから持久走が苦手で脈拍も普段から速いような(心肺機能優れてなさそう)人間が同じ努力をしても同じように走れないに決まっているような気がするのだが……。

曇り。北東風が入ってきて空気が急に冷たくなった。

Google 7周年ロゴはケーキ7つ。ITmediaニュース:7周年迎えたGoogle、「インデックスは他社の3倍以上」を宣言。この記事に誘われて小学校を検索し、「ホームページ」が出来ていることを知る。本校舎・新校舎とも変わっていないみたいだ。シンボルツリーの写真に「こんな立派な樹があったかな」とか思ってしまったけれど、自分の記憶より当然樹が大きくなっているのだろう。
学校は高台にあり、南に神戸港、北に六甲の山なみを一望できた。小学校時代を思いだしてまずいちばんに頭に浮かぶのはその校庭や窓から眺めた景色である(その後うちは引っ越していてもうそこには住んでいない)。と、小学校のサイトには学校から東西南北を眺めた写真が載っていた。気がきいている。記憶通りというより、記憶以上である。ああいうところで暮らしている人達がなんだかうらやましくなる。

景色が懐かしい。

その小学校時代の景色の思い出は本当に鮮烈で、今住んでいるところはまったく違う地なのに、その頃とかすかに雰囲気が似ているところを選んでしまっている。

衆議院議員・杉村太蔵氏が自民党本部で所信表明会見。26歳の若さならスポンジのようにすいとっていくんじゃないかな。多彩なアルバイト経験を活かして「フリーターやニート対策にも力を入れたい」とのこと。

青木幹雄参院議員会長が日歯ヤミ献金事件で政治資金規正法違反の罪に問われている村岡兼造元官房長官の第18回公判に弁護側証人として出廷。

村上ファンドが阪神電鉄株(阪神百貨店株も)を大量保有し大株主に。阪神優勝で株価はあがるわけだが……。

曇り。肌寒い感じが続く。明日の演奏会の準備でばたばたする。

岡田監督の阪神タイガースがセ・リーグ優勝。3年契約の2年目で昨年は4位だった。若手を育てつつ強くした、という感じで安心して「強い阪神」が見られたのは阪神ファンながら非常に意外で、本当にこんな日が来たのかという感じで戸惑いつつ成熟した楽しみを知る日々であった(喜ばしいことだが)。日本シリーズでどんな戦いをするか。少しの不安と、こんどこその期待。

2005-09-30(金) 23:59[仏滅]

演奏会

演奏会の日は爽やかな晴れ。朝から会場設営、リハ、ゲネプロ、夜6時35分開演で本番。押し気味にぎっちり詰まったスケジュールになってしまい、本番ではちょっと疲れてしまった。

演奏は全体は練習の成果が出たものになったと思う。個人的にはソロを緊張して失敗してしまったのが非常に心残り。数年ぶりで緊張に手が震えてしまった。練習も足りなかったし人前で弾く体験も足りなかったのだけれど、それでも弾けなくちゃ、とは思う。自分にガッカリする。

平日の夜、しかも期末の9月30日、なんていう忙しい日に聞きに来てくださったお客様がありがたい。

終わった後は居酒屋で打ち上げ。疲れすぎて食欲がない。