ヒラマツ・ミノルが描くエンターテインメント。素晴らしすぎ。
プロレスをテーマにしているマンガではあるんだけど、プロレスを知らない人にも読んでもらいたいと思う。というか、プロレスを知らない人にこそ読んでもらいたいとか思うです。これを読むと、あなたもプロレスが好きになるかもしれない。そのくらいおもしろいマンガです。
んでまあ本編。
アグネス仮面の弟分であるマチルダ仮面が必殺キックを身につけるくだり、それからマチルダ仮面がアグネスに反抗して兄弟マッチとなるくだり。そして一番美味しいところをかっさらっていく虎嶋。あまり書くとネタバレになっちゃうので書かないけど、計算なんだか偶然なんだかわからない虎嶋の行動は、このマンガで逐一キーになってるわけだ。虎嶋のモデルであるアントニオ猪木という人も、こういうすっとぼけたところのある人なので、重ねるとますますおもしろい。
なんつーか、この人ってバランス感覚がすごくいいよな。「BECK」でハロルド作石氏についてもこういうバランスがいいって話は書いたけど、あえて比較すればヒラマツ氏の方がエンターテインメントのセンスとしては上だと思う。ただ、ハロルド氏の方が大衆にわかりやすい書き方をしている、というような違いがあるかなって気がする。まあ、どっちもものすごいマンガ家なんですけどね。技のヒラマツ氏、力のハロルド氏って感じかも。
そんなこんなで相変わらずべた褒めですが、★★★★★で。
なお、この巻にて未収録分はゼロ。つづきは今春掲載ってことなので、この機会に3巻いっきに読んでおくと、次シリーズを楽しめるのではないかなと。そゆ意味でもおすすめです。
ちなみにわし、レジーってちゃんと全部読んだことがないのよね。今度読んでみよっと。今ならブックオフより漫喫のほうが読みやすいかな?