レーザー。山本クリニック世田谷。

これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。

止むを得ずも
「創傷痕」の長さ・幅のまた更なる詳細な色調の御記載がないのです。
御回答の精度は制限されます。
けれども「可能な範囲内で」御回答を試みます。

＃１
＃＃１
「はじめまして。

【年齢・性別】31才、男性
【症状の経過と部位】
５年ほど前ですが、階段から落ちた時に、
唇と顎の間を縦に３箇所（2,3,4針ずつ）縫いました。

その傷跡は未だに、
平常時でも少し盛り上がっており、赤みもあります。

また、時々にきびのような、つっぱった、
しこりがある感じになります。

指で掻きむしると皮膚の深い方から、
透明なみかんのちっちゃいつぶのようなもの
が出てきてしまいます。

【相談のポイント】
原因がわからず、顔のきずもなおらずに悩んでいます。」
との事です。

＃２
＃＃１
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

＃＃２
「下口唇」と「下顎」の間の5年前の「創傷痕」との事です。

＃＃３
「手術縫合線痕」或いは「創傷痕」には「２種類」の「病態」があります。
＃＃＃１
膠原線維がすけてみえ白色・灰色にみえること＝
「ホワイト・スカー；white　scar」
＃＃＃２
「毛細血管拡張」或いは「毛細血管増殖」を伴うと赤く・
赤黒く或いは褐色にみえる＝
「レッド・スカー：red scar」
の「２種類」です。

＃＃４
「形成縫合線」には「常に」直角方向＝９０度の「外力」が働きます。

＃＃５
「形成縫合線」には「直角の方向」に外力が働き
「表皮クロージング」を妨げることが御座います。





＃３
＃＃１
「その傷跡は未だに、
平常時でも少し盛り上がっており、赤みもあります。
また、時々にきびのような、つっぱった、
しこりがある感じになります。」
との事です。

＃＃２
「赤色瘢痕：ｒｅｄ　ｓｃａｒ：レッド・スカー」
に近い状態であると考えられます。

＃＃３
そして
「時々にきびのような、つっぱった、
しこりがある感じになります。
指で掻きむしると皮膚の深い方から、
透明なみかんのちっちゃいつぶのようなもの
が出てきてしまいます。」との「症状・症候」からは。
＝＞
「痒い」という状況である事を想定すれば
「肥厚性瘢痕」の「要素」もあるようです。




＃４
＃＃１
「
【相談のポイント】
原因がわからず、顔のきずもなおらずに悩んでいます。」
との事です。
＝＞＃＃２

＃＃２
「赤色瘢痕：ｒｅｄ　ｓｃａｒ：レッド・スカー」の「御状態」であり
「肥厚性瘢痕」の「要素」のある
「縫合線痕」であると考えます。

＃＃３
「QスイッチＮｄ・ＹＡＧレーザー（ネオジミウム・ヤグ・レーザー）」
に代表される
「Qスイッチレーザー外科あるいはQスイッチレーザー治療」
を用いての。

＃＃４
「傷痕レーザー治療・レーザー外科」の適応になります。

＃＃５
「傷痕レーザー治療・レーザー外科」につきましては

山本クリニック美容外科・形成外科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/biyo/index.html
の「過去の御相談と御回答」

「鼻の下の傷痕レーザー治療 [2] [2005年 6月13日 19時16分46秒] 」
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/biyo/344485226859437.html
を御参照頂ければ幸です。
（コピー致します＝＞「ごさんこう」）

＃＃６
＃＃５を御読み頂き「病態概念」につき「御理解」頂き
「治療戦略」をもつかんで頂ければ宜しい事と考えます。

＃＃７
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

＃＃８
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。