むかしBlackBerryとかいう携帯電話シリーズがあって、物理キーボード一体型という点でそこそこ人気があった。数年前、Solderpartyとかいう会社(?)が「BlackBerryのキーボード部分に制御用のマイコンやUSB端子をくっつけたもの」というのを出していて、なんかTalpKeyboardでも売っていたので、おもしろそうなので買ってみたことがある。BBQ20KBDとかいうのが商品名なんだろうか。
ちょっと使ってみると、キーマップがPCのキーボードとして使うにはちょっと微妙だった。まあファームウェアのソースも公開してるし、しかも「サンプルコード」と称しているので、使う奴が自分でどうにかしろということなんだろう。Cのプログラムを真面目に書くのがめんどうくさくて、結局放置していた。
しかし最近、実はこれQMK Firmware(自作キーボード業界で一般的なファームウェア)が動くことに気付き、急に話が違ってきたので、ここに書いておこうと思った次第。マイコンがRP2040であるわけなので、よく考えると確かに動きそうだ。問題はキーマトリクスの設定だけである。そこはほかの人がやってるのをマネして、ある程度試行錯誤したらなんとかなった(というか、この人がやってるのを見て、qmkを使えることに気付いたのである)。
というわけで試しに入れてみたところ、One shotキー(いわゆるsticky shiftの類)とか、キーマップやレイヤーの自由な設定とかもごく簡単にできてしまった。これならけっこう実用的に使える。
先日、ちょっと出かける機会があり、そのときに持っていったところ普通に役に立った。旅行のときの携帯用raspberry piのキーボードにもいいかもしれない。最低限のマウス操作も可能だし。
