海月玲二

今回は少々操作感が変わるところがあるので,アップグレードしてみる人は注意してほしい.ダウンロードページに3.2も置いておいたので,どうもやっぱり嫌だというひとは,元に戻すことも可能.

  • フリック判定の再調整

フリック・カーブフリック操作の判定を見直してみた.フリック感度の設定もリセットされるはず.俺個人は,3.3は以前より誤認識が減ったような気がしてるけど,俺の気のせいかもしれない.ご意見募集中.

  • 音声入力キーボードの追加

日本語モードから,「カナ」の下フリックで音声入力モードに入れる.音声入力しながら句読点やカッコも入れられるので,いちおう長文も入力できると思う.

ただし,下フリックをつけなければいけなかったので,一番下のキーではどうにも入力が難しく,やむなく「ABC」キーと位置を入れかえた.これもちょっと慣れるまで気になると思う.しばらく使ってたら,qwertyモードと同じ位置になったわけなので,むしろいいような気もしてきたけど.

こないだの旅行中,スマートフォンに向かって音声でメモか何かを取ってるやつをけっこう見かけて,なんかうらやましくなったので付けてみた機能である.じっさい付けてみると,GoogleのSpeechRecognizerが,日本語の文でもかなり実用できそうな精度で認識するのでびっくりした.オフラインですらほぼ問題ない.こんな小さなコンピューターでここまでのことが可能とは,すごい時代になったものだ.

最初は,一般的なGoogle音声入力のダイアログを出すだけにしようと思ったのだが,あれだと句読点が入れられないのな.俺が音声入力するとすれば,それは旅行中の日記を書くときなので,句読点が入れられないのは不便なのだ.しかたがないので自前で音声モードをつけることにした.まあ外国なら,日本語で音声入力しても内容を聞かれるおそれもないしな!

2018-03-23(金)

紅蜘蛛

古い知り合いが個人的にノベルゲームを作っていて,このあいだ会った際,ついにフルボイス化までこぎつけた話をいろいろと聞いたので,いいかげん俺もやってみることにした.

このようなクオリティの作品を,ほぼ個人で製作して世に出せるようになったことに,俺は感銘を覚える.たぶん,ほんの7〜8年前でも,このサイズのダウンロードは躊躇したんじゃないかな.もう少し戻ればBGMだってmp3使うか悩んだだろうし,いろんな環境で動かすのももっと大変だっただろう.製作に使えるツールだって全然違う.

このゲームは「ハードボイルドテイストで,登場人物がお説教してくる乙女ゲー」という,わりに特殊な趣向の内容である.しかし,何か作って公開するということは,極論すれば,それが誰か一人にでもヒットすれば,十分意味があることなのだ.趣味だからこそ,売上げを気にせず作りたいものを作っていいし,そういう人にとってもものを作る道が開けた時代だと思うのだ.むしろ,これからは「趣味ではなく商売として文化的な創作をする人こそが,確固たる理由と技術が必要」という気がする.

さらに言えば,公開「し続ける」ことのコストも昔よりものすごく下がっている.ノベルゲームは30年後に見てもノベルゲームだと思うんだよね.俺は20年前のゲームをいまさらはじめて楽しんだりすることがあるし,ほかにもそういう人はいると思う.

人間社会はまことにクソであり,それは何千年もの間何も変わっていないのだが,俺のように趣味に生きる者にとっては現代ほどいい時代はない.そして将来はさらに明るいと思っている.きっとフル3Dのオープンワールドものとかが個人で作れる日だって来るだろう.俺は可能な限り元気に長生きしたいと思っている.

ところで個人的には鬼ルート推しです.

2018-03-08(木)

無題

今回の機内映画のコーナー.

  • Blade Runner 2049: なんかどっかで「ジョイかわいい」とか書いてたので見てみた.たしかにジョイかわいい.幻想ひきこもり大国の日本としては,負けずに何か打ち出さねば.どうでもいいけど,この映画のスタッフでニンジャスレイヤーの実写映画とか撮れる気がするな.
  • Happy Death Day: ループもの.わりとテンポもいいし,登場人物の言動もそんなに理不尽じゃなくて見やすい.ループものがこんだけたくさんあって人気なのは,みんなそんなにやりなおしたいと後悔してることが多いのだろうか,と思う.
  • What Happened to Monday: Mondayって人名かよ.わりと適当な話なので,むしろ「誰が生き残るか」系の映画として見ると楽しめると思った.あと,サタデーとサンデーの二人は,学校行ったこともなければふだん働いたこともないんだろうから,休出とかあるとキツそうだな.
  • Darkest Hour: うーん,「ウィンストン・チャーチル」というキャラクターを堪能するための映画だな.劇中では実際には誰もたいしたことしてないし.というか,ラストの流れはホントにやったら単なるポピュリズムではなかろうか?
2018-03-08(木)

無題

俺はバックパッカーとしては致命的なレベルで値段交渉が下手だ.下手というか全くできない.つうかめんどくさいんだよ.物を買うぐらいでいちいち何度もやりとりしたくないよ.

ただ,俺は高い買い物をしないので買い物についてはたいして問題ないし,宿泊費に関しても最近はBooking.com様に全部お任せなので交渉なんてしなくてすむようになった.でも,どうしても徒歩では行けない距離はあるから,これが最後の問題なのだ.

というわけで俺はバス代やセルビス(ルートの決まった相乗りタクシー)代やタクシー代を一切交渉してないわけだが,今回ちょっと驚いたのは,ガイドブックに載っている値段の目安より「安かった」という事例があったことだ.

考えられる原因としては,

  • 単に値段が変わった
  • アラブ世界では,本当に値段が固定でない場合がある
  • 値段を聞くのではなく,当然のような顔をして適当な額を出してお釣りをもらうほうが,結果的に安くすむ場合がある
あたりだろうか.まあ数十円の話なのでよくわからんが.バス代とかが「去年より安くなる」とかって考えにくいし,最初のは無いか?

なお,もちろん目安より高く払った回数のほうが多い.

ワディ・ムーサやサルトもそうだし,サラエヴォやヴェリコ・タルノヴォなんかもそうだが,谷の周辺に広がった斜面の多い町というのはけっこうある.アンマンはその親玉みたいなやつだ.複数の谷と丘の広がるエリアにまたがって町が続いている.もちろん移動は大変に面倒くさい.ちょっと散歩する程度であれば,「立体的で面白い」ですむけど.

ただ,いまや「気楽に散歩に行ける,一般的なアラブ世界の大都市」というのは貴重になってきている気がする.ドバイとかアブダビとかはちょっとジャンルが違うよな.ほかはせいぜいモロッコの町ぐらいじゃなかろうか? そういう意味で,アンマンはわりと散歩しがいがあると思う.まあその,いわゆる観光名所的には城塞跡の丘とローマ劇場跡ぐらいしかないんだけども(でもこの二つは思ったよりしっかりしている).

途上国にはよくあることだが,ヨルダンも格差社会のようで,地区によってかなり雰囲気が違う.他所者として散歩するぶんには興味深い.中心のダウンタウンには個人経営の小さい店がぎっしり並んでいる一方,アップタウンに行ってみるとちゃんと外資チェーンとか大型モールとかこじゃれた店とかがゆったり並んでいるのだ.たとえばアップタウンの喫茶店でコーヒーとか飲むと,普通に日本なみの値段を取られるのだが,たくさん客は来てるしどんどん注文もしているようだった.

アンマンにちゃんと滞在したのは最後の3日ぐらいだ.でも,アンマンは今回の旅程のハブになっているので,それ以外の日もけっこう通過,というか短時間滞在している.何度も行ったり来たりしていたので,最終的にはこの巨大な町もなんとなく様子がわかってきた.

  • 別の地区に移動する場合,だいたい谷を越える必要がある
  • 外食はあまり安くないが,食材は外国人でもかなり安く買える
  • ダウンタウンから一番近いスーパーは,しいて言えば1st・2nd Circleの間にあるやつ
  • アブダリ地区北側は,わりとリーズナブルで利用しやすい店が多い
  • 南バスターミナル〜北バスターミナル間のセルビス(シェアタクシー)は,外人でも利用しやすい


2018-03-04(日)

サルト

旧首都ジャンルの町である.旧首都とはいえ,今となってはアンマンと全然規模が違う,ごく小さな町である.

本来,この地域で取れる黄色い石を使った建物で伝統的な町並みが形作られている,という話である.ただまあ現状ではそこまでしっかり残ってるという感じではなくて,わりと適当なコンクリートのビルも多かった.町の入口で大規模に工事していたので,そのうちもうちょっと見栄えがする感じになるのかもしれない.

観光名所としては地味すぎるし,博物館の展示やおみやげ屋なんかもすごい素朴な感じなので,外国人観光客はほとんどいない(子供たちが好奇心で挨拶してくるレベル).でもなんだか国内からの観光客がそこそこいるような感じなので,ヨルダン的にはやはり古い伝統ある町ということなのかな.じっさい泊まったホテルでは,おそらく国内からと思われる団体客に二組ほど遭遇した.

ところでこのホテルはどうも奇妙な店だった.宿泊もできることはできるのだが,なんかレストラン営業のほうがメインのような雰囲気.そもそも宿泊用の部屋は3部屋しかないようで,それはまあいいけど,レストランとして使ってるエリアと分かれていないのが決定的に変だった.つまり俺が部屋でのんびりしてても,壁のすぐ向こうで誰かがお茶とか飲んでたりするのだ.部屋自体は伝統的イメージに合わせたつくりで,なかなかよかったんだけどね.ジュースが無料でついてきたし.

そういえば某「歩き方」には「2016年現在,宿泊施設は存在しない.ゲストハウスがオープン予定」とか書いてあったけど,そのゲストハウスだったんだろうか.そう思ってみるとなんか宿泊対応の段取りも悪いようだったし,最近宿泊客の受け入れを始めたように見えた気もしてくる.


2018-03-03(土)

マダバ

ヨルダンに戻って,ちょっと南のマダバなる町に行ってみた.ここはビサンツ帝国時代の教会跡,特にモザイクで有名である.調べてみたところ,どうも8世紀ぐらいに地震で壊滅して,そのあと最近まで誰も住んでなかったらしいので,そのせいで直前の時代の建物跡がよく残っているということかな.

せっかく来たので,まず中東地図を描いた大作をはじめいろんなモザイクを見物したわけである.さて,そのあと丘の上にある教会に行ってみたら,展示室に各所のモザイクのレプリカが展示されていた.そしたらこのレプリカが,レプリカだけに色あざやかで綺麗なのである(本物は当然経年変化で色あせている).まとまって見れるし,もうこれでいいんじゃないかという気さえしたほどだ.

考古学的資料の展示というのは,そもそも実物である必要はないのではないだろうか? というか,芸術作品だとしても,違いがわからないぐらい精巧なレプリカならそれで問題ないのではなかろうか? というのが,俺がこの町で思ったことである.そういえば,エルサレムにあったいわゆる「死海文書」の展示も,傷んできてるやつはコピーだったりしたな.あれこそ実物じゃなくても全然問題ない気がする.

ところでホテルの展望レストランで夕食を食べたとき,鶏の焼いたのを頼んだら「すいません,鶏肉を切らしてるので別のメニューにしてもらえませんか」とか言われてびっくりした.仮にもホテルのレストランで鶏肉がないってすごいな.まあ,かわりに頼んだ牛肉のシュワルマがけっこううまかったので,個人的には不満はない.というかイスラム教って牛肉もアリだったっけ.