グルガオンは味も量も拍子抜け、確認出来たのは人気の度合いだけ。これじゃあどうせ姉妹店のカイバルも拍子抜けだろうな、と、最早腹を膨らませる為だけに向かってみた。グルガオン並みに混んでたらどうすっかなぁと考えつつ。

グルガオン系列は、北インドのグルガオンを筆頭に、南インドのダバインディア、タンドール料理(焼き物)のカイバル、と三店舗で構成されるそうだ。今回の行脚で思わず制覇してしまった。

洒落た感じのグルガオンに対し、カイバルはやや高級感ある店構え、恐る恐る扉を開けてみると…おぉ!結構空いてる!ハコもグルガオンより少し広い。銀ブラ(死語?)してる人は案外昭和通りの方までは出てこないもんなのか?とにかくラッキー、と日本人ホールに案内されて席に着く。どうやらこの系列は、ホールは日本人,厨房はインド人と完全に割りきっている様だ…(グルガオンにはインド人のホールも居たけど)。本格を謳ってソレなのはどうかとも思うが、とはいえ日本人集客の為にはこっちの方がいいのかね。

系列なので、ランチセットはグルガオンと構成も値段も全く一緒、\2,100也。但しカイバルの方はカレーメニューがやや少なめであり、タンドリーチキンに"骨なし"との付記がある(グルガオンは見落としたか…?)。骨無しならまぁいいかとセットを頼んでみる。タンドール料理が売りならナンも美味しいか?とは思ったが、さっきのチャパティの小ささが気になったのでライスで。

[銀座]カイバル
サラダを食べ終わって供される、タンドリーチキン(骨なし)。なんだ、ただのチキンティッカとムルグマライじゃん…普通にそう書けばいいのにと思ったが、しかし付け添え付きで2種4ピースも出るとは思わなかった(一番左はフライドトマト)。まぁ\2,100もするし、タンドール料理が売りならこれぐらいは出してもらわないとね。味はどちらも締まった肉で美味しかったです。チキンティッカの方がスパイシーな訳ですが、然程の辛さではない。

[銀座]カイバル
チキンを食べ終わって供される、お好きなカレー1品(サグパニール)とライス。これらが置かれた直後、いきなり鼻腔内に花の香りの様な芳しい匂いが飛び込んできたので、な、何の匂いだ!?と理解出来ませんでした…これがバスマティライス(インドの香米)の香りか!って、ダバインディアでもバスマティライスを食った筈ですが初めて嗅ぐ匂いです(汗)。ダバインディアではそれ程緊張していたのか、ここのがとびきりいいバスマティライスなのか…ナンにしなくて正解だった!かも。

しかーし、カレーが!思わず「あ、私頼んだのサグパニールですけど?」と言いそうになってしまったよ。サグ(ほうれん草)はペーストにされず葉の部分が葉のまま入り(ニラ玉みたい…)、トマトとかオクラとか余計な物もトッピングされ…こんな見た目でも食べてみて美味けりゃまだいいですが…うーん、コクはあるんだけどスパイシーさが何もなくって…。

おぉい!大根まで入ってんのかよ!!と思ったらそれがパニール(カッテージチーズ)で(笑)、これは今までに食べた事の無いすごい弾力で、独特の歯触りを一口一口、バスマティライスの香りと共に楽しめたのがまぁ救いでした。

という訳で、グルガオンよりは行き易いだろうけど、それでもまだオールドデリーの方が全然いいと思いますね。タンドール料理とバスマティライスの出来如何によっては…。まぁオールドデリーの思い出も少し美化されているだろうから、そろそろディナーに再訪したいな…。

[銀座]カイバル
メルサ2のある交差点から昭和通りまで出て左折し、暫く行った所。左手。

【このトピックへのコメント】
  • アサフェティダカイバルにはタンドーリチキンなどのためのものとナン用のと
    タンドールが2つあるって聞きました。
    チキンとナンとでは、タンドール内の適切な温度が違うので
    2つ用意したそうですよ。
    次回は是非、ナンも召し上がってみてください。

    「本格」の定義ってなんなんでしょうね。
    まぁ、私はホールが日本人スタッフだからとか、オーナーが日本人だからとか
    そんなことは関係ないと思います。
    (2009-10-25 00:10:27)
  • BITアサフェティダさん、コメントありがとうございます。
    なんとタンドールが別個であるんですか!そこまでのこだわりとなると、俄然ナンにも興味が出てきますね…次回は是非食してみます。いやしかしバスマティライスも、ここの香り高さは印象深かったのですよね。
    本格云々についてはすいません、別に、(個人的なりに)考えるものがあるという事ではなく…単純に、異国料理屋では異国情緒を料理以外からも感じたいなと思いまして(^^;。
    (2009-10-25 05:23:02)