静岡よりマサラをこめて

私のインド料理道の開祖である同期のI君(でも12歳年下)と久しぶりにインド料理屋巡りをした。今回のターゲットは磐田のパリワール。磐田といえば、ジュビロ磐田の事をジュビロ"岩田"のイントネーションで発音する全国区のアナウンサーをこないだ久々に見ました…もう居ないと思っていたのに…。

東名磐田I.C.からR150を目指して南下、福田(ふくで)という辺鄙な町に店はあります(福田の人すいません…だって本当に行き辛いんだもん…)。福田公民館の向かいに在るのでジモピーの人ならすぐ分かるんでしょうが、はじめて行くと新興住宅の1軒としか見えずスルーしてしまうかも。駐車場は4台分ありますが、こんな地域なので客も基本車で訪れるので出入りはひっきりなし。車で行く際はご注意を。

インド料理店で修行をされた日本人のオーナーシェフのお店だそうで、ホールで接客をされていたのは奥様かな。北インド料理を掲げてはいますが、店内にインドっぽさはほぼ無し。テラス席なんかもあり、普通の洒落た明るい雰囲気のレストランですね。ハコは小さめ。小さいカウンター席もあるので席的にはお一人様でも問題無いでしょうが、こんな洒落た所におっさんが一人で行く気はしないな(汗)。(だから今回のターゲットなのさ！)

　
しかし日本人が解釈したインド料理ってのはどうなの？と思いつつメニューを見てみると…ランチのラインナップは少ないながら、名前だけはチキンハイダラバーディやチキンジャンジリ(週替わり品)などが並び、ほほぅこれはなかなかか？と。二人共にBランチを、私は自家製カッテージチーズ入りのスペシャルベジタブルカレー、I君はキーマカレー(チキン)で注文。ご夫婦二人だけで回されているからか、サーブまで少々時間が掛かります。

Bランチ。カレー1品(B,Cはスペシャルとレギュラー双方から選択可)，ナン，ライス(+\100で大盛り)，サラダ，ドリンク(コーヒーorチャイorラッシーorマンゴジュース)で\1,050也。Bランチのメニュー写真がカレーライス状の盛り付けになっていたので、そう出されるのは嫌だなぁ…と思ったが、実際は別個で出た。ナンとライスのハーフ＆ハーフというか、基本はライスですかね(大盛りというのを差し引いても)。

といってナンもハーフサイズというには大きめですが、このナンが独特でした。たまーにデニッシュっぽいナンを出すお店がありますが、ここはもうデニッシュそのもの。ギーを塗っていないので表面はパリッとして見えるから、サクサク系のナンか？と思いきや中は層状にしっとりとして。油分が底に滲んで、裏面がギーを塗った様にテカテカしちゃてます。タンドールではないのかな？ 私は主食用のナンがデニッシュ状なのは味がクドくなるから好きじゃないんですが、ここのはそれ程コクは無く。けど油のクドさはやっぱあります。

カレーは真ん中の"辛口"にしても然程辛くないが、日本カレーとはしっかり一線を画した感じで、ランチにしてはスパイス感もありまずまず(I君のキーマを見るにベースは共通の模様)。だが具がちょっと淋しいかな。ジャガイモがポロポロと、パニールも二切れだったか。ちょっとルーの量も少ないかも…いや、これはカレーが少ないんじゃなくて主食の量が多いんだな(^^;。ナンをもっと大きめにするかライスの盛りを少しよくするかして、ナンorライスにした方がいいんじゃないかなぁ。ま、お腹一杯にはなります。
最後のホットチャイも少々待たされたが、やや薄めながら香り良く美味しかった。

うーん、インド料理への曲解は無かったけど再訪の魅力もちょっと無いでしょうか…せめてもう少しアクセスが良ければ。レジ前に「サモサあります！」的なポップが置かれていて食べてみたくなったけど、退店直前に気付かされても〜。

磐田市 福田公民館の向かい。