静岡よりマサラをこめて

マジックインディア(柳町店)が閉店していたので、歩いて5分と離れていないこちらの店に急遽変更。

加藤学園，飛龍高校，沼津高校の近くにあるこの店は、学生を意識してのお得なセットもあるという話であり、外観としてはそこそこ端正な佇まい(ラーメン屋の居抜き？)だったので結構人気店なのかなと思いきや…金曜夜に入ってみるとガラガラだった。席は4人テーブル席×3とカウンターに6席ほどで結構狭いが、問題なのはその狭さではなく雰囲気と清潔感で、店内の端々は小汚く店員のテンションも低い。「あっちの店(柳町店)から移ってきたの？」とか会話も切り出せない程に暗い雰囲気で…こりゃあガラガラな訳だわ、と思いましたが明るい内なら学生さんが寄り付いてんですかね？
　　
換気もイマイチなのかテンパリングの煙にムセつつメニューを拝見すると、確かに学生限定のお得な学生セット(大盛カレー＆特大ナンor大盛ライスで\490)があったが、他は普遍的なタリーを頼むか、珍しい単品カレー(バターパニールマサラとか)をセットで頼むか、という感じ。特に内容に目立つ所はない。

ディナータリーセット。カレー3品(チキン，マトン，キーマ，ベジ，ダール，シーフードから選択)，ナンorライス，パパド，チキンティッカ2pcで\1,290也。ナンおかわり可。オーダー後に『ドリンクハ？』と投げかけられたのでアイスチャイを頼んだが、しっかり別途\300を取られた。まぁドリンクトラップ発動はたまにある話なので別にいいのだが、アイスチャイといいつつ午後の○茶を出してきたのはマジ勘弁。

カレーはキーマがチキンであるとの事だったので、マトン，キーマ，ベジにした。出来としてはカシューナッツ等でコクや深みを出す事はバッサリ切ったシンプルなサラサラのカレーで、サラサラ故にスパイス感はやや鮮烈だがナンでは食べ辛くもある。カレー自体は不味くはないが、マトンは少々筋張ってる肉であったり、キーマは挽き肉というか普通の鶏肉を粗みじんにしただけで皮も紛れ込んでおり量も淋しめ、と具材的にはいい所がない。チキンティッカはまぁまぁだったけど。

ナンは薄めのクリスピー系で、最初はいい感じに焼けてるな、なんて思いつつ食べていましたが…カレーのカトリを1つ空ける頃から一気に固くなり始め、最後の方はもう咀嚼にしんどさを感じるレベルまで固くなります。…まさかこれは、昨今の若者の軟弱な顎関節を憂いての、店側が与える試練ッ…！？それにしても固すぎた。

変な贅が無い分、インド人の日常カレーとしてはこんな感じなんだろうな～という感じがして「知り合いのインド人にご馳走してもらってる」感は湧くけど、飲食店としてどうかと問われると…。取り敢えず以下は踏まえておくこと。

• 多少の小汚さはスルーできる耐性がないと無理
• ナンよりはライスの方が良いかもしれない
• アイスチャイは地雷

単品カレーの方だとまた違うのかね…まぁちょっと再訪する気は起きないけど。

沼津駅東側のガードの通りをずっと北上した所。沼津高校を過ぎ、フードストアあおきのちょい先。