静岡よりマサラをこめて

カルパナが閉店してるとなると、今回の関西遠征ではダルバートが食べられないやん！という事で慌てて検索してみたが…関西圏でのダルバート浸透率はまだ低い様で、問題なく常時(昼でも夜でも)食べる事が出来るのはこの北浜のマナカマナくらいだった。宿からも近かったので、これは行くしかない。折角なのでディナーのダルバートを狙う。
店はオフィス街である北浜の某ビルの地下にある。平日だが連休中とあっては20時ともなれば人通りも殆ど無くなっており、実際に入店するまでは「狭い店そうだ…客も居なさそうだ…」と思っていたが、実際は4人テーブル×5とカウンターがあり、奥には座敷席もあって中々広く、客入りもまずまずだった。

メニューには豊富なインド料理の数々、そしてネパール料理もブトゥワ，スクティ，セクワにチョエラと結構な数が並び、感じとしてはマヤに似た印象。ビリヤニセットなんかもあり、最初にこのメニューを見る分には特に惹かれなかったが…この店の味を知った今では十分そそられる。

ダルバートもデカデカとしたメニューがある。事前調査では\1,680～\1,980の豪華なダルバートがあるとの事だったが、現在は\1,280のベーシックなダルバート1品になっており、後はOPの品をお好みで追加して下さいというスタイルになっていた。以前のダルバートは『量が多すぎる』という声が多かったから考え直したそうで。
あと、GW期間中はカシコモモ(山羊肉のモモ)あります！という事でそれも頼んでみた。旅の恥はかき捨てとばかり、オーナーシェフのタパさんにネパール語でオーダーを通した所、ムスッとしていたので「あわわ…」となってしまったが…サーブの時はにこやかになっていた。おどかさないでよ…(´；ω；)

左画像がダルバートの基本形。長粒種のバートとサグに、小器は左下からギー，ムラコアチャール，ダヒ，アルコアチャール，ダル，グンドゥルックスープ、で\1,280也。ギーとダヒは頼まないと付かないが、これは無料。
右画像はちょっと豪華にした形。基本の品々(サグはロティの下に隠れてる)に、ロティ(+\200)とククラコマス(+\300)を付けて\1,780也。他のOPとしては、バート大盛り(+\200)やカシコマス(+\400)もあり。

とまぁ遠征期間中だけで既に2回食っているという事でお分かり頂けるかと思いますが、大変美味しいです。ネパール料理を強めに推しながらも平日夜の客足がこれだけあるという時点でそれなりの美味さは期待できた訳ですが、予想以上に美味かった。ククラコマスは当然骨付きチキン、グンドゥルックも独特の酸味がバッチリ効いており、と本場感もしっかりしてる分、ある程度の食べ慣れ感は必要かなと思いますが…既にネパール料理に何の抵抗もない人なら文句なく楽しめるかと！

GW限定のカシコモモ、4pcで\600也。流石に本物のカシ(去勢ヤギ)の肉だけあって少ーしクセはあったが、付け添えのチャトニがしっかり美味いので問題なし。…だけど、"肉そのものの旨味"で考えるとやっぱマトンミックスとかには敵わないかな。仮にレギュラーメニューになったとしても、常食する分には普通のモモを頼んじゃいそうです。

タパさんは各テーブルの食事が終わる(ひと段落する)頃を見計らって、ちょっとした会話をしにホールに出てきたりと客への配慮もしっかりしており、それでいて味も勿論いいとあっては…お勧めせざるを得ません。そりゃ平日夜でもこれだけ客来ますわ。

この店の料理全てが対象の食べ放題コース(つまりネパール料理が試し放題！)も魅力的です。連れがいれば是非行ってみたい所ですけどね～。

堺筋線の北浜駅から徒歩10分くらい。堺筋の平野町交差点から東に入って100mほど。右手。