静岡よりマサラをこめて

ネパリ＝ネパールの、バンサ＝台所。
ここでは多くは語りませんが…このお店は1年ほど前から暫く休業していて、てっきりもう閉店してしまうのかと思いきや、シェフ志望だった？甥っ子さんが後を継ぐ事となり、まずランチを再開し、次にディナーを再開し…と除々にまた店としての軌道に乗せ始めている様だと聞きまして。

このお店を訪ねたのは決して野次馬根性的なものではなく。これまでの境遇にあっても尚、ネパール料理を出し続けようとするその姿勢に興味が湧いたのと、訪問する事で僅かながらでもお力になれるのかなと、そんな考えから訪問しました。お店は四天王寺のすぐ近くにあり、4人テーブル席が6～7くらい。厨房がちょっと奥まってるのでシェフの顔はチラチラとしか見えないが…ホールは日本人の奥さんが一切を仕切るので、注文等には全く問題ありません。

ランチ時の訪問では机上にランチメニューが配され、ランチはシンプルにA(廉価)～D(豪華)の4セットとチョウメンセットがある。脇にはグランドメニューも置かれていたので、「こちらから頼んでも良いのか？」と伺ってみた所、『どうぞどうぞ、但しお時間は少々頂戴します』との事であった。全体の品数的には多くも少なくもなく、ネパリバンサを名乗る割りにネパール料理の数はちょっと少ないかな…という印象だが、ディナーならダルバートもあり、モモがベジ，チキン，ミックス(チキン＆ポーク)から選べるあたり、拘りはしっかりありそうな感じ。

チョウメンセット。チョウメン，サラダ，スープ，ドリンク(チャイ，ラッシーあり)で\800也。チョウメンの盛りは店によって結構差があり、ボリューム不足を感じる事もあったりするが、ここのはまぁ普通盛り。焼きそばなので味わいは単調になるが、ソースとスパイス(ペッパー強め)での味付けは思ったよりしっかりしていて美味しかった。ソース味が濃いめになるのはやはり地域柄なのか？

単品で頼んだモモ(ミックス)、6pcで\700也。チキン＆ポークのミンチはぎっしりと包まれており、一般的な既製品基準で考えると若干多すぎでは？という気さえするが、ここに於いてそれは手包みである事の証左となるし、またチョウメンだけでの物足りなさを見越して頼んだ身としては期待以上の肉々しさを得られたためマイナス要素とはならない。但し肉が多い分、ほんのりと肉の臭みも感じました。しっかり美味しいゴルベラのチャトニを付けて食せば、気にならないレベルだと思いますが。

最後も奥さんに丁寧に送り出されました。お味と値段のバランスもよいと思いますし、お勧めできる店です。近隣の方は是非一度いかがですか。私も次回はディナーに伺ってダルバートを食べてみたく。

地下鉄谷町線、四天王寺前夕陽ヶ丘駅4番出口(四天王寺方面)から出て、谷町筋から1本東に入った通りを南下。四天王寺病院の向かい。

[天王寺] ネパリバンサ (その1)　(その2)