静岡よりマサラをこめて

今や関西圏でビリヤニ(またはパキスタン料理)で検索すると一番に出てくるのはココじゃないですかね。この店も去年のGWから目をつけていたのだが、連休中は関東でビリヤニイベントやってるから休みま～す、とあえなくフラれてしまった。なんやそれ！関西圏の経済回してーや…。その後、当時は静岡でも放送していた関西ローカル番組「今ちゃんの『実は…』」でやっていたカレー対決に出演していたマスターのアリさんの人となりを見るにつけ、また訪問欲が高まったので今年こそは！と。今年のGWは変なイベントないね？よしよし。

って、去年の時点では大正にあったお店が今や心斎橋(しかもロレックスの横)ですか…儲かってまんな～！お店は看板に従って地下に降りた先にあり、扉をあけるとすぐさま「もしもドン小西がパキスタン人だったら」みたいな出で立ちのアリさんが迎えてくれる。カウンター数席、4人テーブル席×3，4人座敷席×2の狭い店ながら、イスラムの人っぽい家族、イスラムの人っぽい女子会(皆さん素顔をさらけ出してたが良かったの？)、外人のカップルと大盛況。日本語はテレビからしか聞こえない。

この店で頂けるパキスタン料理はお店HPからも確認出来るが、メチャクチャ品数が多い…。流石に600種類ってのは言い過ぎだと思うが(^^;、見るだけでもとても1回の訪問では見切れない。ただパキスタン料理屋の品って何故かあまり小分けになっていないので、1人だと頼みにくいんだよな～ってのはこの店も同じ。ビーフのカバブとかあったんで食べ比べてみたかったんですけど、ビリヤニも結構な量だろうしなと断念。肝心のビリヤニも単品の他、ビリヤニコースなんてコースメニューもあったりして、これにすればよかったな…と後悔したり。あぁもう色々見落とすわ！

つい何時もビリヤニを頼む時の癖で「ビリヤニはありますか？」と聞いてしまい、『勿論あるよ～！だってこの店のイチ押しだもん！』と返されてしまう。そりゃそうか(汗)、という事でビーフビリヤニを、\1,200也。一応、『ちょっと辛いけど大丈夫？』と確認が入るが、ここのビリヤニにはライタとかは特に付かない。また、サーブまでにはやや時間が掛かる(混んでたのもあったかも)。
そんな自信満々のビリヤニですから…出来立てのバスマティライスのいい香り、ビーフもゴロゴロ、ホールスパイスもゴロゴロでスパイス感もビシビシ来て、汗もかきますが大変美味しいです。ちょっとだけ文句めいた事を言うならば、少ーし油分が気になったのと、オマケが何も付かない分味わいが少し単調になる所ですか。なのでまぁ地元贔屓じゃないですけど、完成度としては新田寺マハルのビリヤニの方が少しだけ上かな、と思います！

食後のチャイ。ここのチャイはこれまでのパキスタン料理屋同様に濃厚なタイプだったが、砂糖は後入れで残念…。まぁそれでも十分美味しいです。

滞在中、都度、アリさんは親しげに声を掛けて下さるが、流石にこのお店の繁盛ぶりの中では長々と会話を続ける事も出来ず…退店際にようやくちょっと歓談し、『珍しいビリヤニもやるからまた来てね！』との事。再訪は言われなくともするつもりだが(笑)、出来れば空いてる時を狙って行って、アリさんともっとお話ししたいなーと思うけど。それは難しそうだ。悩ましいね。

心斎橋駅の4番出口から大丸の脇に出て、御堂筋と長堀通の交差点へ。長堀通を東に20mほど進んだビルのB1F。