前回サヒル17を訪ねた時に、『最近は土日も静岡の山奥の古民家でカレーを出してるんだよ!』とサジットさんから伺い、そこで行われたフォークライブ(?)の動画を見せていただいたりした。うーん、しかしねー、土日にサジットさんのカレーが食べられるのは魅力的だけど、リア充イベントには興味ないんだよね~という感じだったのだが…その後訪ねたふまゆ~んさんによると、こっち(さじっとの家)ならイベントが無い日ならば事前に言ってくれればスペシャルな料理も作ってくれるとの事じゃないですか!事情が変わった!
静岡郊外から藁科川沿いの藁科街道を30分ほど北上し、水見色集落の中にある1軒の古民家が"さじっとの家"である。家の前まで行かないと看板も何もないので、ナビに住所(葵区水見色885)を入力して到着しても「さじっとの家はどこ!?」状態だが、そこから地元の方とコンタクトを取るなどして見つけ出してほしいというのがサジットさんの狙いでもあるそう。
さじっとの家の玄関と、玄関前からの眺め。この日は生憎の天気でしたが空気は澄んでおり、生憎の天気が故に小鳥のさえずりさえもなく、終始静寂な安らぐ空間でした。この中でサジットさんのカレーを食べたり、マッサージを受けたり、イベントに参加したり、と…そんな事が自由に行えるのがこのさじっとの家。ある程度の人数(金額)に達するなら泊まる事も出来、その際は翌朝の朝食までサジットさんお手製!いや~こりゃ何時かは宿泊も考えなきゃね。
冷蔵庫の中のライオンビール用に、卓上に常設されるおつまみのナッツ。甘いのと辛いの、各\300也。
この日は4人で予約し、事前にマニアックな料理の数々をお願いしておき、どこまでやっていただけるんだろう?というのを探るための前哨戦。ふま~ゆんさんにお任せで色々依頼してもらいました。『あなたたち注文が多すぎるよ!』と言われましたが(笑)、『作ってて楽しかったよ!』とも言って頂けたので良かったかな(^^;。
これがこの日の、てんこ盛りスペシャルスリランカプレート。左半分がブリヤニで右半分が普通のライス。ブリヤニの上にはジビエ,エビ,チキンのカレーが乗り、ライスの上にはパリップ,チキン,キャベツのカレーが乗る。そして脇には唐辛子のアチャールが添えられ、別皿で鯖のパティス2pcsも!
おかわりは、カボチャ,ポーク,インゲンのカレーと何一つ被らず。それってもうおかわりじゃないじゃん!
食後はカルダモンの香りが最高なワタラッパン(キトゥルハクル(孔雀椰子の黒糖)で作るプリン)とジンジャーティー。
コットゥロティは流石にもう食べられないでしょ…という事で夕方までの間に作って頂いてお持ち帰りに。『鉄板があればカッカッってやるんだけどね~』という事で、フライパンしかないここでは、予め細切りにしておいたロティを混ぜ込むスタイル。激辛仕様のためキッチンに充満する辛味蒸気の中を覗き混む我々に『皆さん大丈夫なんですか?』と他のお客さんに心配されたが、やだなぁ!当然やせ我慢ですよ!(^^
『ブリヤニ余ってるけど持って帰る?』 「持ってく持ってく!」(一同)
『デビルチキンはどうする?』 「持ってく持ってく!」(一同)
『ワタラッパンもまだあるよ?』 「持ってく持ってく!」(一同)
なんだかんだトータルで\5,000くらい使いましたが(汗)、お蔭で帰宅後の晩ごはんもスリランカ一色になって至福すぎる一日でした。あぁ…よかった…(恍惚)。
私はこれまで、サヒル17がシンプルな営業スタイルだから、サジットさんってお店で出しているカレー以外の料理はあまりお得意じゃないのかな?とか思ってたんですが、ブリヤニもコットゥロティもデビルチキンもワタラッパンもどいつもこいつも美味すぎて…大変失礼な思い込みをしていたなと反省しきりです(汗)。もう一端のスリランカ料理店を開いちゃってもいいんじゃない?とも思いますが、人とのふれあいの方を大切にしたいんでしょうね…。
『でもよく考えてみたら、今回品数は多かったけど、スリランカ料理としてはありきたりなものばっかで全然マニアックじゃないよね!じゃあ次回は本当にマニアックなやつだね!バナナの皮の炒めものとかを大皿に盛って、皆で取り分ける感じでいこう!』
…いかん、我々はサジットさんに火をつけてしまったか?
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そしてここ読んで楽しみ倍増って感じです。スリランカ料理食べられるお店が増えてきてますが、お洒落なお店が多くてホームスタイルはまだまだ少数なんですよね。いやもうワクワクが止まりません。(2015-06-27 10:21:33)