ロスト・イン・ラマンチャ

 60点。どんきほーてでらまんちゃ!奇才テリー・ギリアムが長年構想を温めていた「ドン・キホーテ」をいかに撮影し、いかに失敗したかを描いたメインキング的ドキュメンタリ。ジャン・ロシュフォール渋い。普通のメイキングでは見られない「失敗」の様子が見られる貴重な、ある意味真のメイキング。映画好きを自認する人は押さえておきたい映画だ。とりあえず時間ができたら未来少年ブラジルは観ておこうと思う。


 8mile

 40点。アメリカでブレイク中(だった?)の白人ラッパーエミネムの自伝的映画。主演も本人。でもどっちかつーとスラムで暮らすどうしようもない連中のどうしようもない日常って感じ。英詩ラップがわからないと何もわからない映画。


 X-MEN2

 75点。前作より遥かに良かった。ミスティークとナイトクロウラーのおかげだな。その他の面子のアクションシーンは相変わらずヘタレ。X-MENファンならきっと楽しめると思うが、そうでないなら見なくても困らない。


 欲望の翼

 20点。レスリー追悼オールナイト第一弾。ウォン・カーウァイ監督の香港ニューウェイブな映画。警官だったのはその伏線だったのかよ!笑った。でもそれ以外は単にちょっと映像が凝ってるだけ。雰囲気を楽しむ映画。エンターテイメントではない。


 君さえいれば/金枝玉葉

 60点。レスリーナイト第二段。ベタな少女漫画的展開。ベタ好きなら。ファンにとっては歌手としてのレスリーがポイントらしい。


 覇王別姫

 条件付70点。レスリー第三弾。文化大革命当時を生きた京劇役者の兄弟の話。歴史的背景に多少なりとも知識がないと苦しい。少年時代が長くてどうなることかと思った。凄く後味が悪いので元気のないときにはオススメできない。凄みのある映画なのだが、面白いかといわれるとちょっと困る。レスリーの演技は圧巻。それにしても女形の連中はどこから声が出てるんだ。


 ブエノスアイレス

 20点。第四弾。旅の途中でブエノスアイレスに住みついたゲイのカップルの話。欲望の翼と同じ監督で同系列の作品。ほれほれどうだ、スタイリッシュだろ?ん?という監督の声が聞こえて来るようだ。でもやっぱりそれだけ。それにしてもレスリーは我侭男の役がはまりすぎ、とは舞の談。


 二重スパイ

 60点。朝鮮半島の南北の国を舞台にした、「シュリ、JSAに続く完結編」らしい。シュリと違ってスパイの描写がちゃんとしてるのがびっくり。渋い。でも特に銃撃戦とかはないので地味。俺は好みだが。ラストシーンの説得力が皆無だが、まぁ予定調和といえば予定調和。今回も写真は伏線だと睨んでたのだがなー。やはりJSAの完成度の高さには及ばないか。