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原題・英題を見ればわかるが「最終警告」ではなくて「色欲と疑心の狭間で」みたいな意味合い。

派手さはなく全体に色調も演技も抑え目であるが、ギュっと中身の詰まった力作。観てるこちらの息も詰まるほどだ。トニー・レオンは孤独で切ない役柄が似合うな。
イーさんは一生孤独と疑心を深めていくんだろうなぁ。人の幸せってなんだろうね。

主題とはあまり関係がないんだけど、宝石屋からトニー・レオンが逃げ出すシーンが大変好印象だった。タン・ウェイの一言で全てを悟って、問い返したり責めたりショックを受けたりする間も惜しんで駆け出すトニー・レオン。そして「開けろー!」→スポーン、と。
今にも殺される場面なんだから当然だよね。形振り構ってらんないわぁ。

常々思うんだけど、優秀という設定の人が優秀さを発揮してくれないと大変醒めるのよね。特に漫画・邦画でよく感じるんだけど。ご都合優先で馬鹿やらせたり、ヘマさせたりするのは勘弁していただきたい。
例えばchange the wolrdのLとかね。デスノのLは良かったのに。