worth

60年代ドラマ「それ行けスマート」のリメイク映画、だそうだ。

非常にベタなスパイものパロディ。
台詞回しや演出がいまいち泥臭いというか洗練されてないというか。それなりに笑わせてはくれるんだけど、惜しい感じ。スティーブ・カレルの演技がいちいちオーバーなのがいけないのかな。
無表情俳優スティーブは結構好きなんだけどねー。

ホットファズとかMr.Beanが好きな人は、そこそこ楽しめるんじゃないでしょうか。

ジョニー・トー作品。今や銀河映像のロゴを見るだけでなんとなくニヤニヤしてしまうぜ。

で、本作はというと鬼才の新境地といいますか…率直に申し上げてなんなんだこの映画^ω^;

決してつまらなくはないというかそれなりに魅せる部分は結構あるのだが、どんな態度で何を期待して観ればいいのか、何を主張したいのかよくわからない。混乱してしまう。序盤なんて完全にホラー映画文法だしさ!

それでいて純愛ものになるようであり、ラストシーンでまたホラーに戻るか!と(俺が勝手に)思ったら全然そんなことはなく色々ほっぽって完!とくるし。

よく訓練されたジョニトファン以外にはオススメできない変な映画だった。
そしてこんな映画でもやっぱり画面が暗くて青白いのにはちょっと笑った。

あの赤壁の戦いを完全映画化! したうちの前編。
あまりにも、さぁこれから、というところで終わってしまうため試写会で非難轟々となってしまい、タイトルにpart1を付け足したとか。

完全映画化を謳いつつ、基本的には「ぼくのかんがえた俺式三国志」である。よく言えば「独自の新たな解釈」だけど、三国志マニアとしては言いたいことが山ほどある。

諸葛亮、周瑜、趙雲の3人が主役扱い。赤壁なのに趙雲?と思った人は非常に正しい。
どうやら周瑜と小喬の「愛」、周瑜と趙雲の「友情」、強大な曹操への「勝利」をテーマとして取り上げているようだ。なんで周瑜の友達として趙雲が出てくるんだろう…。

まぁそんなわけで本来出番がほとんどないはずの劉備軍を無理やり出したり、周瑜が理解に苦しむ行動を取り出したりしている。
孫権は小物だし、孫尚香はうざい上に何故か孔明とイイ感じだし(確実にくっつく流れ)、甘寧はオリキャラの甘興とかいうのに変更されてるし。そういえば大喬は存在すらしていないことになっているようだ。

そうは言っても見所もそれなりにあって、特に中村獅童がいい感じになっていた。ちゃんと映画俳優するようになったじゃん。うっかりネイティブと見間違えるほど溶け込んでいた。顔と演技の濃さも充分だし、今後は香港映画で頑張っていくんだろうか。
あと金城の飄々とした孔明の胡散臭さが良かった。ロクに策も講じてなかったけど。まぁ孔明ってそういうキャラだよねー。

逆にトニーの周瑜は(人物解釈のせいもあるかもしれないが)いま一つ魅力が感じられなかった。これトニーじゃなくても良かったんじゃないかなぁ。
あと曹操側の魅力が全然ないのがイカン。とにかく軍の数が多いのはわかったけど、強大な敵という印象を全然受けない。

まぁ、大作系の映画がどうしても今観たい人は行ってもいいんじゃないでしょうか?程度。Part2も期待小ですね!

ついでに主要登場人物の年齢について。生年がわかってない人も多いんだけど。
映画の舞台となる207年時点での年齢が…

曹操…52
趙雲…49?
劉備…46
関羽…44?
張飛…42?
周瑜…32
諸葛亮…26

関張は概ねこんなもんだと思うが、趙雲に関しては諸説あってはっきりしない。赤壁時点で49というのはほぼ最大値で、これより10くらい若いのではないかという話もある。実際、趙雲はいつまでたっても若武者の印象だよね。

ついでに言えば趙雲の優秀さはあくまで前線で戦う一部将としてもので、司令官や大将軍といった風情の人ではなかったようだ。逆に張飛なんかは横山三国志のイメージとは裏腹に、結構な将器の持ち主だったようである。

【このトピックへのコメント】
  • Lancelot「曹操が小喬を狙ってやってくる」って話だと聞いているので一応演義がベースなのかな?と思っていたのだけども、趙雲登場ってw
    吉川小説や横山漫画では登場した記憶ないなぁ。
    孫尚香が孔明といい感じだと後々劉備との間で面倒臭い事になってしまうね。ってか208年頃はまだブサ嫁とは結婚して無いんだっけ。
    やっぱ赤壁と言うと苦肉や連環の計と孔明マジックなイメージなんだけど、孔明はともかく他の部分は端折られてたりするのかなー。
    (2008-11-04 16:52:11)
  • しゅぺチョウ・ユンファの降板とかトニーも降板したが乞われて違う役で復帰とかキャスト関係が最初からものっそいちぐはぐな気がする。(2008-11-05 09:30:59)
2008-11-14(金) 14:46

DAMDAM SHOW

近所(?)に新しくできたオケ屋に行ってみた。まねきねこっつったかな?出来立てだけあって内装はピカピカだが、料金体系に難ありなのでもういかないと思う。
ていうか店の前に料金書いた看板出しといて欲しいな…。会員証作るのに入会金取るって説明もなかったし。

で、初めてDAMの精密採点をやってみました。いつもヒトカラはJOYなもんで。そしたらば、

点w数wがw渋いwww

JOYの全国採点がヌルいだけな気もするけど、DAM厳しいわぁ。90点の壁が越えられなかった。
見た感じ音程をキープするのが最重要っぽい?そのくせやたらとロングトーンを要求してくるというか、明らかに本物より長ーーーく音を出すことを要求してくる。なんだこりゃ。
これ90点台後半取る人はすげーな…。

放・逐

アンソニー・ウォンとフランシス・ンの舞台挨拶付き試写会で観てきた。二人ともお茶目でかっこいいよなー。二人の年がほぼ変わらないというのは意外だった。

さて肝心の映画の方はというと、これぞジョニー・トー!というべき珠玉の…かどうかは微妙だが、とにかくジョニトテイスト満載の作品。ファンには超オススメだが、ファンでない人にはどう紹介したものかなんとも困る。

脚本無しで撮ってるそうで、確かに無軌道っぷりが凄いし非常にグルービーな感じ。やっぱりお馴染みの実力派大集合だからできるんだろうなぁ。

スピルバーグが10年間暖めた構想だそうだ。確かに10年前にこれを見ていたら驚いただろうな。

でも今となってはどっかで見たようなお話に過ぎないねぇ。しかもそれをカバーるかのうように、派手な画面作りに注力してる。モチーフからいって、もっとシンプルにしないと怖さが出ないんじゃない?荒唐無稽さだけが目立ってしまう。

ま、手堅くまとめて最低限のクォリティにはなってると思う。つまらなくはなかったよ。特に、それなりの実力者がそれなりの結果を出すところは評価したい。

多分この映画はピタゴラスイッチだと思って観るのがいいんじゃないかな。