worth

80年代に日本でも放映していたカートゥーンを原作とした映画。
トランスフォーマーとX-MENを足して3で割ったような作品。

中盤の山場であるパリのシーケンスはけれん味たっぷりで大変に盛り上がるのだが、いかんせんそこまでの展開がタルすぎる。終盤も複数の状況を平行して描くのはいいんだけど、主人公パートがつまんなすぎて泣けてくる。

展開・設定の大味さも、ちょっと度が過ぎてるきらいはある。一応子供向けなのかなー。

ちなみにイ・ビョンホンは衣装はともかく結構かっこよく撮られてた!役どころも中々美味しかったのだが、終盤一気にヘタレるのはなんだったんだぜ…。
ていうか直接戦闘能力が、G.I.ジョー側が高すぎるんだよな。敵方は絡め手が得意の様子だし。実際、敵側の最終的な狙いをG.I.ジョーは気付けてすらいないしね。

まぁトランスフォーマーみたいのが好きで、暇なら行ってもいいんじゃないレベル。

3年前に時をかける少女のアニメ映画を手がけた細田守の新作。舞台が長野県上田市ということで、長野県民大勝利。

いや、あの、面白いかつまらないかで言えばかなり面白いと思うんですよね。演出や間がとてもよい。田舎の旧家で大家族が飯食って、みたいなノスタルジックな絵は魅力的で、ジブリに通じるものがある。
と思ったら男鹿和雄もクレジットされてたわー。

しかしシナリオがねぇ…。高学年〜中学生向けくらいなのかしら?ジュブナイルというにもだいぶ幼い。ナツキのキャラ造形とか、主人公との恋愛要素とか。
ただ家族の絆とかカズマのエピソードをかんがみるに、やっぱり少し年齢層低めを狙ってるんだろう。

そして、重要な舞台装置となるOZ関係の設定・描写が

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です。まじでありえん。物語に入り込めなくなるくらいひどい。間違いすぎてる前提の元に物語を積み上げられても冷めちゃうわー。
せめてそれが仮想世界の中で完結する話なら騙されてあげてもいいんだけど、現実世界とリンクしてる部分が本当にひどい。なんていうか、仮想と現実のインターフェースをきちんと描く気が全くないよね。

とりあえずアレだ、現実で拳法の達人だとしても、格闘ゲームが強いこととは関係ないよ…。

【このトピックへのコメント】
  • NECLRツッコミどころは山盛りなんだけど、私は楽しめたけどね。
    っていうかスパコンを一般家屋に持ち込んで電源は?!とか
    思ってたらアレ持ち込んできたり、変なところではフォロー
    してるのである程度確信犯でやってるのかも…。
    (2009-08-24 11:34:35)
  • Rutis信じろ。いつか現実の達人がゲームでも達人になる日がきっと来る。
    ttp://www.inside-games.jp/article/2009/08/08/37041.html

    きっとイリュージョン辺りがまず本気出すけど。
    (2009-08-24 13:36:23)
  • 真っ黒見ないって言ってたのに!!

    イリュージョンw
    (2009-08-24 23:12:44)
  • worth>鋼我
    映画としては面白いと思っております。
    細かい技術的な突っ込みどころも山盛りだけど、OZの設計思想のひどさにつきますよホント。わざとならちょっと悪質だなぁ。

    >たまご
    モビルトレースシステムですね。わかります。
    真面目な話バーチャルセックスは定番ネタだしねぇ。

    >黒い人
    他に観る映画なくてね。
    (2009-08-25 11:05:19)

ぼくと1ルピーの神様

2008年アカデミー賞を総なめにした話題作「スラムドッグ$ミリオネア」の原作小説。

ぜんっぜん違う話じゃん!どこが違うって、もう何もかも違う。主人公が無学なインド人青年であることと、クイズ番組で高額賞金を獲得するということ以外全部違う。

伏線もきちんと回収されるし、動機や手段も納得のいくものだし、なにより「奇跡」の起こり方がずっと美しい。
映画も別に駄作ではなかったが、この原作をあのように翻案して賞制覇とか正直モニョるわー。

まぁ映画と小説じゃ優れていることの要件も違うわけだし、原作が良ければ映画も良くなるというもんではない。逆も然り。

とりあえず映画が期待はずれだった人は原作読んだ方がいいと思います。