ゆうゆ

 2月の公開から約2ヶ月遅れで、やっと市内での上映が始まった。
その初日に見てきた。
街中の単館。
シネコンとは違い、何もかもアットホーム。こじんまりとしたスクリーンで映画を見た。
なんとなくドキュメンタリー風な感じで、どことなく現実感がない物語の始め。
そのうちに、なさそうでありそうな展開が・・・
それでも主人公は、その時々にまっとうだったりする。
軽いノリの生きていた大学生は、痛みを感じても自分の身を保つ為に目を瞑る。
お子様な考えで、事態を深刻化させていく。
現実には、何度か堕ちずに済むかも知れない、頼れる場所があるはずだと思ったが、
そうはせずに世の中の裏側に翻弄されてしまう。
考える事を止める。名前すら捨てて、自分を捨ててしまい生きていく。
デフォルメをした話ではあるが、なんとも言えないリアリティがある。
最初に落とした100円玉が、空き缶の中から出てくる。
主人公の手に戻ってくる。
生きている事も悪くないかも・・・と思える瞬間。
歩き始めた主人公の遠ざかる後姿に、カットインで始まる「旅人」

 えぇ。。。
脱力しました、ワタクシ。
映画にあってます・・・・
て、あのイントロいらないじゃん。
 

 楽天的に物事を考えるのと、短絡的に考えるのとでは生き方はおのずと変わってくる。