海月玲二
2007-05-07(月)

無題

現在のタイプのPCを最初に完成させたのがアメリカ人だという事実はわりに問題の種になっているものだ.

いや,日本語文字列の処理が大変とかそういう大層な話ではない.エンドユーザーの話.関数だのマクロだのコマンドだのの名前が英語を元にしてつけられているので,「スペルミスに気付かず長いこと頭を悩ませる」とか「スペルが想像できないので機能を探せない」とかいう状況をけっこう見るのだ.

Mindとか日本語システムを作ろうとした人達の気持ちも,すこしわからなくもないね.まあ定着しないだろうとは思うが.

2007-05-08(火)

無題

教育の,特に初級段階においては,御託を並べるよりも練習問題のほうがずっと重要だ.もちろん疑問にはちゃんと答えるようにする必要はあるだろうが.テキストや解説書とかよりも,問題集の質はずっと重要だと思う.

で,大学なんかでよくある「講義するだけ」式の授業というのは,学生たちのレベルが上がってることが前提なのだが,現在の大学ではもちろんそんな前提は成り立ってないわけだな.これも「古き良き時代の大学」の名残りのひとつだろう.演習の授業のほうが格が低いというのも,いいかげん考えなおしたほうがいいよ.


どうでもいいが,一週休みだっただけなのに授業やったらもうかったるくてたまらん.あー眠いぞ.ねむねむだ.

2007-05-15(火)

無題

えーなんていうか「閉鎖世界もの」というか「閉鎖世界萌え」というかそういうジャンルってあるのかな?

そもそもどういう用語が適切かよくわからん.つまり,外部とほぼ行き来が無いような領域に独自の社会ができてるようなタイプの話のことだが.たとえば「鉄鼠の檻」とか「DAI-HONYA」とか「ファンタジースター3」とかそういうの.「リングワールド」なんかもそうかも.ノンフィクションなら九龍城や欧州/アラブの城塞都市の話はかなり近い雰囲気だと思う.恒星間宇宙船が何世代もかける話とか,巨大な魚に飲まれた人が中で国を作ってた話なんかもときどきみかけるよね.

こういうのの最萌えポイントは,内部でいかに独自の理屈が通用しているかだと思う.似てるようなんだけど妙に違和感があって恐怖を煽るのもいいし,そうでもなく気楽に異文化を見物するノリもまたいいと思う.あと,社会の辿った歴史もまた萌えポイントかも.だから「11人いる!」とか「ライブアライブ SF編」とか「そして誰もいなくなった」みたいな閉鎖空間で奇妙なトラブルが起きる系は,似てるところもあるけどやっぱり違うジャンルな気がする.

「Sa・Ga1」なんかはまた違うかな? あれはむしろ「銀河鉄道999」や「人類補完機構シリーズ」みたいな多世界ものと見たほうがいいかもしれん.

なんでこういう話を書きたくなったかと言うと,先日「後巷説百物語」がついに文庫化されたので買ってきたところ,一話目の「赤えいの魚」がなかなかナイスな閉鎖世界ものだったからなのである.

まあ,そもそもいろんな世界の話を見るのはリアル・フィクションを問わず実に面白い.先日Yが「RPGでクリア間近になると,新しい町がもうなくなっちゃうのがとっても不満」というようなことを言ってて,その場ではアホかと突っ込んだがよく考えると同意できないこともない.先天的な見物人体質かもしれぬ.