海月玲二
2011-03-01(火)

無題

使えない奴の使えない奴たる所以は,自分にできないことをできないと言わないとか,そもそもできないことがわかってないとか,問題がわかってないのにわかったような顔をして話を進めるとか,そういう所にあるんだろうな.何かができないこと自体より.

ほんとあの業者切れればいいのに.変な契約してデータベースの心臓部を握られちゃってるからどうにもならなくなってるし.今までちゃんと業者と交渉できる奴が誰もいなかったんだろうか? そういや展示のときに頼む内装業者のほうでも,去年の企画ではじめてちゃんと入札をやったみたいなこと言ってたな.

2011-03-03(木)

無題

ほんとにもうあの学校のシラバス関係は毎年毎年めんどくさい.どうせ誰も真面目に読んじゃいないんだから,あれこれひねくり回しても時間の無駄なのに.

しかも今回は,なんか書式が変わったらしいのに,入力要領の説明書きがちゃんと修正されてなくて参った.会議に出られるわけでもないんだし知らねえよそんなこと.なんか期待してる書式があるんなら,ちゃんと見本ぐらい作ってほしいね.

さらに,今回俺が作ったシラバスは四つあるのだが,最初はそのうち一つだけについて修正しろとか言ってきた.ほかの三つも書式はいっしょなのに変だなと思い確認してみたら,やっぱり他のやつも直してくださいだと.

あと作ってから一ヶ月以上経ってから修正しろとか言ってくるのも地味にウザい.事務がヘボい上に運営も馬鹿じゃあどうしようもないな.

何かのアニメの元ネタとかいう話だが残念ながら見たことない.

クエンカはテーブル状の強烈な断崖の上に旧市街がまとまってるというのがウリなのだが,ということは,クエンカのかっこよさというのはもしかすると外側から見ないとピンとこないのかもしれない.内部の路地からだと全体の構造は全然わかんないもんな.ちなみに,方角的に言って午後は見晴しポイント→旧市街方向が逆光になりやすいので,可能ならば一泊するか,あるいはマドリッドを早朝に出るかするといい感じの写真が撮れる.

名物の,対岸から旧市街に渡る橋にも行ってみたのだが,これはかなりものすごい.高所恐怖症の人なら渡れない.というか俺もけっこう怖かった.特に,朝のうちに行ってみると人が誰もいなくて,にぎやかなときより怖さ倍増だ.

ところで,ここはマドリッドからわりと気軽に来ることもできるのだが,AVE(新幹線的な列車)を使う場合は注意.AVEの駅だけ別の駅になっており,市のはずれに行く必要がある.新大阪駅なんかと違って在来線では一切この駅に行くことはできず,市中心部の旧駅との間は連絡バスに乗るのだ(むしろ新神戸駅に近いな).俺はこれを知らず,しかも帰りだけAVEを使おうとしていて,時間的にギリギリの行動になって大変だった.

あとここは地方都市なので,日曜日はほとんどの店がやっていない.食事にも事欠くので注意.結局宿のレストランで夕食を食べた.

2011-03-08(火)

トレド

トレドはスペインでも一二を争う大観光地だが,あえて言えば,けっこう地味だと思う.いや,いい所なんだけど.名物がマサパン(英語で言うマジパン.ここのはアーモンドが入ってるのが特徴)というのもまた地味だな.いや,これも俺はけっこう好きなんだけど.ちなみに写真のショーウィンドーには家の形に作った巨大マサパンが写っている.わかりにくいけど.

まあ街並みマニア的には押さえておくべき町であることは間違いない.細くて入りくんだ路地が多く,散歩するだけで十分観光名所たりうるレベルである.クエンカと比べるとさすがにだいぶ規模が大きい.さらにこっちは旧市街の中にもわりと高低差があり,立体的な感じか.

マドリッドから簡単に日帰りできるので,夕方以降はわりと観光客が減る.商店街の小さなバルに入って,適当にトマト煮とか頼んで夕食にすると地元民ごっこが楽しめてよいと思う.味もなかなか悪くなかった.そんなに高くない宿もあるようなので(俺が泊まったホテルは25ユーロだった),時間があるなら一泊してみるのはわりとおすすめ.

あと人気なだけにマドリッドからの日帰りに使える列車はけっこう混むようだ.マドリッドの駅に昼過ぎについてみると,「今日のトレド行きは15時まで売り切れ」みたいなことが書いてあって,今回はあきらめて行きだけバスで行った.余裕があるなら事前に切符を確保しておくといいのかもしれない.


月面都市じゃないし全方位シューティングゲームとも関係ありません.あしからず.

ここの名物といえばアルハンブラ宮殿なのだが,見物している間ずっと雨で大変だった.もともと雨の少ない土地で,アラブ文化的に贅を尽くした宮殿としてステキな庭園だの噴水だの水路だのがいろいろあるわけだが,雨が降ってちゃありがたみもよくわからんというものである.まあしかし超有名観光地だけあって,雨だろうがなんだろうが全然関係なく観光客でいっぱいだったけどな.

それはともかく,やはり旧市街アルバイシン地区はけっこうナイスな雰囲気だった.適当な喫茶店に入ってよくわからないケーキとか頼んだりして散歩を満喫した.なんか店のおっちゃんが中国語の書かれたペンとか見せてきて,俺は中国人じゃなくて日本人なんで,とか釈明するはめになったが.アラブ風味の残るアルバイシン地区と,西洋風の中心街とでギャップがあるのも観光客には面白いね.

有名観光地のわりに,ここはけっこうアクセスが不便である.なんかニュースではAVEの駅も作っているようなことを言っていたが,いつできるのかね.今回は,マドリッドからはバスで5時間,バルセロナまでは夜行列車で一晩かけて移動した.

どうでもいいが,ある日の昼にデパートのカフェテリアで昼食を食べようと思い,入って適当にハンバーガーの小さいのを頼んでみた.そしたらかなり豪華でナイフとフォークで食べざるを得ないようなハンバーガーが出てきて,「小さいの」じゃなければどんなのが出てくるんだと思ったことである.世界有数の小食民族である俺らは,だいたいどこに行っても食事量の調整で苦労するのだ.

2011-03-12(土)

無題

最近はホテルやカフェでwifiを使える場所がそこらじゅうにあり,バルセロナに居ながらにして今回の大地震の情報はいくらでも得られるわけだが.

得られても無事を祈るぐらいしかどうしようもない.うーん.みなさま本当にお気をつけください.

バルセロナから二時間ほどで行ける修道院である.奇岩聳える断崖絶壁にへばりつくようにして建っていることで有名.

ここでは少年の聖歌隊が有名なのでせっかくだから聞いてみようと思った.ところで,今回の旅のテーマは「なるべくスペイン語で通す」だったのだが,この聖歌隊のスケジュールを観光案内所で聞くのは挫折し,つい英語で聞いてしまったのである.残念.スペイン語でどう聞くのか多少想像はつくのだが全然自信がない.実は違う意味になってたりしたら困るしなあ.

ここも有名観光地なので観光客いっぱいで,聖歌隊の時刻など満員電車のような混みぐあいになる.しかしそれはそれとして,普通にお祈りをしている人もちゃんといるようだ.イスタンブルなんかでも思ったが,最近,「観光客は見ないことにする」ということが上手な人が増えてきたように思う.なんともいたしかたなし.


バルセロナは,とにかく有名建築物が多すぎて,おちおち路地を散歩してるヒマもない.観光するには大変な町である.地下鉄回数券が大活躍した.ここでもやたらに雨が降ってたしな.

ガウディとかピカソとかいう人達は,つまり先駆者だってところが偉いんだろうか.今では前衛彫刻みたいなノリで建物をデザインする奴も珍しくなくなったし,現代美術館の展示を見てるとピカソももっと長生きしたらこういう路線に行ったのかもなどと思う.

しかし西側の大都市に来たのはひさしぶりだ.俺の行った場所オサレ都市ランキングではウィーンと並んでトップであろう.さらに小粋なバーで発泡ワイン飲みながら軽く夕食なんかして,どんなオサレ野郎になったかと思うが,なにしろスペインでは20時ぐらいにならないとそもそもレストランは開かないんだからしかたがない.レストランだと服や財布の中身もけっこうちゃんとしてないといけないし,結局外で食べるとカフェかバー(同じようなものだが)になってしまうのだった.

先進国の大都市だけあってここの観光案内所はでかくて頼れるのだが,ホテルを紹介・予約してもらったら10%の手数料を取られたのでびっくりした.西欧ではこういうのが当然なんだろうか.確かにあんだけしっかりしてたら維持費もかかりそうだが.

どうでもいいがコルテイングレス(デパート)が多すぎる.そんなに何軒も何軒もなくてもいいだろう.というかほかにはデパートないのか.