観光客が多い感じの町なのであるが,実は市内にはそれほどたくさん観光名所があるわけではない.ただ周囲には,現地の人々の生活を垣間見ることができる村々,モンテアルバンをはじめとした古代遺跡,トレッキングできる山とかそういうのがいろいろあるのだ.市内では,教会とかをひととおり見たら,あとはおみやげ屋めぐりが定番らしい.なんか町としては先住民デザインを元にしたアート雑貨が重点らしく,そういう店はたくさんある.別に興味ないので行ってないけど.
周囲のスポットでは,モンテアルバンのほかにはトラコルーラという村に行ってみた.ここはあたりで最大の聖堂があるので,日曜に人が集まり,大規模な市が開かれるので有名である.まあ別に買うものがあるわけではないけど,裂けるチーズ(オアハカ地方名物)とかよくわからない飲みものとか買って,教会の庭で座って食べたりした.横に座っていたじいさんにスペイン語で話しかけられて大変だった.のどかでいい雰囲気だとは思う.
オアハカで町並み的にまず気になるのは,なんかアレだ,建物が低い.平屋かせいぜい二階建ての建物が多い.これは景観的に意図してやっているのだろうか,それとも単に地方都市で人口が少ないだけなんだろうか.道路も広くて,なんか日射しをさえぎるところが少ないんだよな.公園とか中央広場とかの木陰は大変重要である.なお,中心部だけは少し高くてきれいな建物で揃えられていて,街路も石畳で仕上げてあったりする.このへんはいわゆるコロニアル調というやつだろう.
構造としては,ラテンアメリカに多い街路が格子状になった町だ.地形も単純なので,路地を迷ったりするような楽しみはほぼない.