海月玲二
2016-11-09(水)

無題

整数型どうしで割り算をすると小数点以下が計算されないからキャストしようね,という練習問題を作ったつもりが,「for文のループカウンタがdouble型」というものを書いてこられてしまった.うーむ確かにこの練習問題の範囲では仕様通り動いてしまうなあ.まこと間違いというのは千差万別創造的であることだ.

なんでもそうだが,絶対に誤解の余地がないような表現というのは本当はとても大変で,法律があんなにまわりくどい表現になってるのはそのためなんだな.練習問題なんぞでそこまでやってたら読めない子が続出するし.

2016-11-14(月)

無題

最近,漫画やらゲームやら映画やらを楽しむにあたって,必死でストーリーを追うだけじゃなくてディティールとか描写とかを楽しむ余裕ができてきた気がする.スタジオジブリの映画で言えば,たとえば紅の豚はラピュタとかと比べると,子供のころはなんかよくわからない映画だなあと思っていたんだけど,最近見るとけっこう面白いと思うのだ.

高校一年ぐらいのとき,読書感想文の課題で,なんか川沿いの自然と四季をえんえん描写したような本を読まされて,とにかく面白く感じなくてつらかった記憶がある(感想文も,「面白くなかった」ということを書いた.よく突っ返されなかったものだ).あんなんも,もしかしたら今読むとちょっとは面白いだろうか.大人になってから読んだ「デルスー・ウザーラ」とかも実際自然の描写ばっかしだったけど,そのときはそれなりに読めたなあ.

歳をとって好みが変わったせいかもしれないし,京極堂とかキャシャーンとかのディティール一辺倒の作品にいくつか触れたせいかもしれないし,まあよくわからんが,この歳になって楽しめるものが増えたというのはなんだかお得な話だ.よかったよかった.