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24 -TWENTY FOUR- vol.1 11月4日に発売になるMovieStar 12月号の表紙がキーファー・サザーランドだ。 (言うまでもなくTVドラマ「24」の主演スター。ジャック役だ。) これってかなり意外。 雑誌の名前からしてそうなのだが、これまで「映画スター」が表紙を飾ってきたからだ。 映画雑誌とはいえ、海外TVドラマに関する記事も載っているが、表紙を飾ると言うのは破格の扱いのように思える。 これは喜ばしいことかもしれない。 TVドラマであっても映画に匹敵する、あるいはそれ以上のクオリティのものが送り出されるようになったのは視聴者として嬉しい。 そして、映画スター>TVスターという図式も薄れつつあるのだろう。

しかし、なぜこのタイミングで?という気はしなくもない。 レンタル、デジタルBSや深夜の放送で「24」がブレイクし始めたのはごく最近のことではない。 とはいえ、映画雑誌の記事になり始めたのは最近だ。 FOX CHANNELが最近かなり力を入れているからだろうか。 先日、来日したサラ・クラーク(ニーナ役)とザンダー・バークレー(メイソン役)は、今度発売になるシーズン3のDVD-BOXの宣伝で訪れたらしい。 FOX CHANNNEL で現在放映中のシーズン1の宣伝も兼ねている、という感じだ。 そのインタビューの様子(FOX CHANNEL)や記者会見の模様(COMIN' SOON TVの「記者会見TV」)が、今週放映されている。 この記者会見、ネタばれな質疑応答の前には警告付き、というなかなか気の利いた放映だ。 FOX CHANNEL では、さらにファンを獲得しようと狙っているのか一挙放映も用意している。 ちょっとした「24」ウィーク、という感じだ。

Building the Perfect Beast Don Henley のソロというと真っ先に思い浮かぶのが「The Boys of Summer」。 モノトーンのミュージック・クリップの映像と曲の雰囲気がマッチしていて印象的だった。 この曲が大好きだったということもあり、Don Henleyのソロ・アルバムを買おうとはずっと思っていたのだが、つい先送り。 イーグルスのコンサートではソロ曲も披露され、気分は1980年代にフラッシュ・バック。 これ以上先送りするのはやめ。

今回、買ったのは1982年にリリースされた「I Can't Stand Still」と1984年にリリースされた「Building The Perfect Beast」の2枚。 「The Boys of Summer」は「Building The Perfect Beast」のシングル・カット曲。 このアルバムからはその後「All She Wants to Do Is Dance」「Not Enough of Love in the World」「Sunset Grill」がカットされている。 それなりにシングル・ヒット(American Top 40にランクイン)しているのだが、「All She Wants to Do Is Dance」しか覚えていない…(汗)。 記憶の程度もヒットの度合いに比例しているようだ。 ちなみにイーグルスの公演でグレン・フライがダンスしていたのがこの曲。 ソロ曲でも他のメンバーが楽しそうに演奏している感じが良かった。 「Sunset Grill」もセット・リストに入っていたのだが、なかなかイイではないか。 シングル曲としてはどうかと思うが、ライブでの演奏は好印象。 アルバムの方は当時の流行もあったのか、シンセ多様の電子音サウンドで、それはそれで当時っぽい味。 一方、ライブではホーン・セクションのサポート・プレイヤーが入ったせいか、1980年代風の電子音は姿を消し、ダイナミックな感じで良かった。

I can't Stand Still ヒットの度合いに関係なく記憶に残っていたのが「Johnny Can't Read」。 アルバム「I Can't Stand Still」の先行シングルだったが、これはTop40にも入らなかったらしい。 あれ?そうだったけ…。 邦題の「ジョニーの青春」というのはどうよ、という感じだが、曲は思いっきり当事っぽくてキャッチー。 個人的には結構好きだったのだが、Don Henly のソロ・シングルだったということは記憶から欠落していた。 それくらい Don Henly っぽくない。 Don Henly がやらなくても誰かがやりそうな感じ。 この後のシングル・カット「Dirty Laundry」はそれなりにヒットしたらしいのだが、記憶にない。

先日のイーグルスのコンサートでは、Don Henly はソロ曲を歌うときはドラムでなくギターを持ってステージの中央前方に出てきていた。 しかし、ギターはあまり弾いていない。 なんかねぇ〜。 実際、ソロ曲ではドラムは叩いていないのだろうけど…。 だからといって、マイクを持って歌う Don Henley というのもなんか違和感。 ドラムを叩きながら歌うのは大変なんだろうけど、その姿が一番ぴったりくる。

WALTZ OF THE TOREADORS 「ピンク・パンサー」シリーズで有名なピーター・セラーズがその天才的なコメディ俳優ぶりを発揮し、スターの仲間入りを果したと評価されている作品、なのだそうだ…。 日本では劇場公開されなかったようだが、NHK-BS2で深夜に放映されていた。 DVDでも「ピーター・セラーズ コレクション」シリーズの一つとして発売になったようだ。

一応、コメディなのだろうが、コメディというには重すぎる場面が多々あり。 こういう作品は徹底的にコメディで作り上げないととてもみられたものではない。 この映画でもドタバタの場面はあるが、「ピンク・パンサー」シリーズのドタバタぶりと比べると、とてもじゃないけれど物足りない。 ハズレと言わざるを得ない…。

ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットの共演で話題になった映画。 ロバート・レッドフォード演じるCIA工作員ネイサン・ミュアーが、自らスカウトして育て上げた弟子トム・ビショップ(ブラッド・ピット)の危機の知らせを受け取ってから助け出すまでの24時間を描いた映画。 な〜んて言うと、今話題の「24(Twenty-Four)」を思い出してしまうが、趣はかなり違う。 「24」の1シーズンの放映は2001〜2002年だから、どちらかがどちらかの影響を受けている、という可能性はないだろう。 24時間を描いている、といっっても「スパイ・ゲーム」の方は回想シーンが大半だ。 おまけに24時間を2時間程度に凝縮しているわけだから、リアルタイム進行の「24」とは緊迫感が違う。

回想シーンが大半、ということは16年前に遡った時代も同じロバート・レッドフォードが演じている。 バックに流れる音楽やら、ファッション、小道具は時代を意識したものになっているが、人間の歳はごまかせない…。 回想シーンの映像をザラついた感じに仕上げているのは、歳をごまかすためでもあるのだろう。 仕方がない。 その辺りは目をつぶろう…。

ミュアー(レッドフォード)が一線現役時代に戻ってバリバリ活躍してしまう話かと思っていたのだが、そうではない。 回想シーンでもミュアーは頭脳担当、というか指令を出す立場で、駆け回るのがビショップだ。 そういう意味では、ビショップは最期までミュアーの手の平の内で弟子は師匠を越えていない。 つまりレッドフォードの渋い格好良さが最初から最期まで目立つ映画だ。 CIA上層部がビショップを見捨てるつもりだということを見抜き、ミュアーは独断で行動する。 その頭脳戦はなかなか面白い。 味方でも平気で切る、と言ってのける非情とも言えるクールさを持つミュアーなのだが、ビショップの救出には私財を投げ打つ。

しかし、ビショップが捕まったのは任務遂行中ではなく私的な行動のため。 決められた時間で救うには選択肢は限られていたのかもしれないが、かなり大掛かり。 というか、映画の最後の見せ場でもあるから派手にしたのだろうが…。 映画は、ミュアーが悠々とCIAを後にする所で終っているが、あの後そのままですまなかったことは想像に難くない。 その辺、エンターテイメントのためのフィクションだと納得するしかない。 が、私的な目的のため捕まったビショップを危険をおかしてまで救う、というのはなんだかいまいちミュアーらしくない。 もう少しストーリーを練り込んで欲しかったように思う。 とはいえ、1回観ただけで映画のすべてを理解するのには難解複雑な面もある。 もう単純明快なスパイ映画を作れる情勢ではないのだな、としみじみ。

エンディングにジョー・ウォルシュのRocky Mountain Wayが使われているのがクール。

iPod Photo 60GB M9586J 最近のAmazon.co.jpさんのお届けは早い。 出荷通知メールが来たと思ったら、もうその日のうちの届いてしまうこともある。 …というわけで、やってきました。 iPod Photo が…。 そうです、頼んでしまったんです。つい(笑)。10%還元サービスもあるし、ま、いいか、って感じで(苦笑)<ほんとにいいのか?

確かに、微妙に大きくて微妙に重いのだが、やっぱり誤差。 最新の第4世代 iPod 20G あたりと比べてしまうと、ええ〜、こんなに厚いの?という印象なのかもしれないが、第3世代 iPod 40G と比べたらそれほどでもない。

Macのシステム要件としてとして「iPhoto 4.0.3以降を推奨」なのだが、この『推奨』っていうのが微妙(苦笑)。 写真をiPod Photoに転送するのに必要ならば、添付ソフトとして推奨バージョンがCDに入っていてもいいように思うのだが、そうはなっていない。 iPhoto 4がバンドルされている新しいMacかiLife '04を買えってことか? iPod Photo は高いのだから、iPhoto くらいおまけしてくれてもいいのに…。

と、ぐちゃぐちゃ書いているのは、私がまだ iPhoto 3 を使っているから。 iPhoto 4 にバージョンを上げたいとは、前々から思っているのだが、あれこれ考えてまだそのままになっている。 iPod Photoに iPhoto 4 がバンドルされていれば一石二鳥で Happy だったのだが、世の中そんなにうまくいかないらしい(苦笑)。 ま、iPhoto 3 でもとりあえず同期できるから良しとするか…。

写真表示機能だが、液晶が小さいし、どうだろう…。 カメラ付き携帯やコンパクトなデジカメを持ち歩くような人にとっては、今更、なのかもしれない。 写真ライブラリまるごと全部持ち歩ける、という所に新しい可能性が開けるかどうかで違うだろう。

Mac 本体から iPhoto への音楽ファイルの転送時間が、前より長くかかるようになった気がする。 計ってみたわけではないので気のせいかもしれない。 さすがに 7000曲(曲ではないものも混ざっているが)もあると、一から転送するのは時間がかかる。 やっぱり、ジャケット表示されるのは嬉しい。 そう思ってしまうのは、私が LP 世代だからか?

カラー化されて嬉しいのは、カレンダーとかゲームの表示。 iPod に付属のゲームなんて全くやる気がしなかったのだが、カラー化されてみると、やってもいいかな、という気になる。 カレンダーもカラー化されてグンと見やすくなった。 iCalの色別と連動するなどすれば、もっと良いのだが。 …とまぁ、カラー化されて良かったのは、ジャケット表示以外、音楽プレイヤー機能以外の部分。 そう考えると、iPod の進化する方向は果たしてこれでいいのかどうか、と考える人が多いのも無理からぬこと。 液晶のカラー化という方向は間違っていないのだが、モノクロとの価格差を乗り越える付加機能が付くよりも、価格差が縮まる方がいいのかもしれない。

明日に向かって撃て 今月、ムービープラスで放映されている。 ヒストリーチャンネルの番組「バイオグラフィー」では今月は『映画になった男』の特集をしている。 「明日に向かって撃て」のモデルのブッチ・キャシディー&サンダンス・キッドも取り上げられているので合わせて観ると面白いと思う。

主演のポール・ニューマンとロバート・レッドフォードは、残されているブッチ・キャシディーとサンダンス・キッドの写真と比べるとカッコ良すぎ。 ま、映画ですから。 それにしても、ポール・ニューマンは、Road to Perditionではすっかりおじいちゃんだったけど燻し銀の魅力を放っていたし、ロバート・レッドフォードにしても、すっかりしわしわだったけどSPY GAMEでカッコよさと存在感は光っていた。 二人ともホントにいい感じに歳とったと思う。 そんな二人の若い頃のカッコ良さがつまっているのが、この映画。

あまりに当時の「ニュー・シネマ」な映画の一つなので、好みは分かれるかもしれない。 私は好きだ。 古き良き時代の匂いがなんとも言えず、芳しい。 実際には「良い」時代なんかではなくて、現代の勝手なノスタルジーではあるのかもしれないが、それもエンターテイメント。 この映画が肌に合わない人は無理しなくていい。

二人は悪党なのかもしれない。 が、それはひとまず置いておいて、彼らの生き方にはすがすがしさを感じる。 しかし、古き良き時代の終焉と共に彼らの時代も終る。 最期の散り方も彼ららしかった。 (映画は現実とは異なるようだが) かなり印象に残るエンディングで、強烈だ。

ちなみに「雨にぬれても」はこの映画の挿入歌だ。 曲名を知らなくても、映画を観たことがなくても、メロディを耳にしたことがある人は多いと思う。

Beatles White Album ビートルズの曲が“ワースト・ソング”に選ばれたそうで…。 見事(?)ワースト1に輝いたのは「オブラディ・オブラダ」。 確かに微妙(苦笑)

私は随分長いこと「オブラディ・オブラダ」はNHKの「みんなのうた」の一曲だと信じていた。 が、元はビートルズだと知ったときの衝撃といったら…! 後で知ったことだが、私のビートルズとの最初の出会いは、実は「オブラディ・オブラダ」だった。

「みんなのうた」というと、なかなか渋い選曲もあるのだが、当時の私の認識では子供のために書かれた歌を子供のために放送している、だった。 「オブラディ・オブラダ」の軽快なノリはお子様向けとも言える。 ビートルズが属する洋楽の世界と、「みんなのうた」の世界はまったく別のものだと思っていただけに、ちょっとしたショックでもあった。

私の頭の片隅に残っていたのは『太郎が花子を見初め〜♪』という歌詞で始まるものだが、これはカーナビーツが歌ったものらしい。 「みんなのうた」バージョン(1974年8〜9月)はフォーリーブスが歌っていて歌詞(日本語詞)も違ったらしいので、人間の記憶なんていい加減なものだ(苦笑)。

Joe Walsh's Greatest Hits ネット通販を利用することが最近少なくないのですが、出荷通知のメールを読む前に受け取ってしまって(嬉しい)びっくりすることもあれば、出荷通知のメールを受け取った後もなかなか届かなくてイライラすることも…。 先日、なかなか届かないことがあり、メール便だから仕方ないか…という一件がありました。 そして、また…。 今回は、メール便でなかったので、ネットから追跡ができるのですが、これがいいんだか悪いんだか。 12日に確かに配達に出た、と表示されているのにとうとうその日は届かず…。 翌日(つまり今日13日)見たら、12日に配達に出た、という形跡は消され13日配達に出たことになっている…。 夜間指定していたわけでもないのに、夜も遅くなってからやっと届きました。 …ったく。 ネットで追跡できなければ、案外気長に待っていたかもしれませんが(苦笑)。

届いたのは、ジョー・ウォルシュのベスト盤。 先日イーグルスのコンサートではじけっぷりを見せてくれたのがジョー・ウォルシュ。 これを機にベスト盤でもいいから一枚買ってみようか、という気になった。 どうせなら、コンサートのセットリストに入っていた曲が収録されているのがいい。 調べるのに手間はかかったが、先日の来日公演で披露したソロ(James Gang含)4曲がすべて収録されているベスト盤があった。 (4曲中3曲まで含まれているものだったらもっと早く入手できたのだが…)

CDから聴こえてくる音は、ライブほどはじけっぷりが良くない。 ま、そんなものか…。 でも、あのライブのはじけっぷりが良かったのに。 こんなことなら、2回コンサートに行っておけば良かったかな。

それでも、CDを聴きながら(…というかさっそくiTunes/iPodに入れてしまったが)コンサートを思い出すのもまた楽しい。

モンタナの風に抱かれて ムービープラスで今月放映中。 しわしわでもレッドフォード…。ほんと、おいしいところをロバート・レッドフォードは持っていく。

ゆったりとした時間の流れを感じることのできる映画。 馬のシーンは美しく綺麗。 物語は…、ん〜、誰が主人公なのだろう。 原作があるようで、おそらく複数の人間のドラマが絡み合うものだと思われる。 しかし、それをそのまま映画にしたのでは長過ぎる。 恋愛の要素は原作よりライトに描いたようだが、それでも167分の長尺。 思い切って、少女と馬が事故から再生する物語、と割り切ってしまって映画にしても良かったのではないかと思う。 それだけで充分にドラマになると思うのだが平凡過ぎるだろうか。

少女と馬の心を癒すため、ニューヨークからモンタナまで行くことを決意する母親は、冷静に考えれば常軌を逸している。 しかしその母親も追い詰められていたから、出かけるだけの理由があったのだ。 それをきちんと描いておかないと、物語が成り立たないと言えば成り立たないのかもしれない。 その母親とホース・ウィスパラー(ロバート・レッドフォード)が恋に落ちることになる。 この部分、描いたとしてもほのめかすくらいにしておいた方が、いっそのことすっきりするように思う。

一方、少女と馬が癒されて再生する姿は感動的だ。 これだけ、馬を使う撮影はいろいろ大変だったと思う。 大自然の中に生きる男ホース・ウィスパラーを演じるレッドフォードと、 「スパイ・ゲーム」で頭脳戦をくりひろげるレッドフォード…、180度違うのだがどちらもはまってしまうのは不思議。