宣言こそまだないが、状況的には十分梅雨明けだと思うが。
昨日は参院選挙だった。結果としてやや減った自民党や大幅に減った共産党の議席を民主党が獲得したという形になった。投票率は決して良くない56%程度であった。
今回の選挙は、あまりに独断に過ぎた自民党の政治手法への批判が、民主党の得票となったのだと思われる。だからといって民主党が全面的に支持されたのでは決してない。not自民党というだけの事である。
だがしかし、これは常勝自民党に一石を投じる民意の現れである事は間違いない。調子に乗るなよ、という事だろう。それでも極端なダメージをくらわすまで至らないのは、国民のバランス感覚である。
選挙結果はあくまで投票した人の結果である。今回も低い投票率だったが、それでもこの程度には民意は反映されたのだ。もし、もっと投票率が高かったら、逆に言えば棄権が少なかったならばどうだろう。
政治家の素行、国会でのやりとり、外交、法案、政権のなにもかもが、たった1回の選挙でひっくり返す事ができるのだ。何よりも強い力を本当は我々が持っているのだ。残念なのは、当の我々のほとんどがそれに気付いていない事である。あるいは使う前に放棄してしまっている事なのである。そんな我々を刺激せず、力を出させずにしておけば、とんでもない政治家連中だってぬくぬくしてられるのだ。要するに国民はナメられているのである。
今回の争点だったのは年金問題、イラク問題、改憲問題、北朝鮮外交問題などなど。与党に入れようが、野党に入れようが、それは個人の自由である。それすらもせずに意見表示を放棄した者たちよ。お前達に政治を批判する資格も日本の将来を語る資格もない。後々自分に跳ね返ってきて、もしかしたら泣く事になったとしても、すべて甘んじて受けろよ。