今2005年が始まった

一年が過ぎてゆくのが年々早く感じるが

それでもこの瞬間はなぜだかワクワクする

終わりゆく大晦日の一種独特の厳かさと

新年が明けた時の安らかな嬉しさが交差する

この瞬間が私は好きだ

今年もたぶん大きな変化の波が勝手に押し寄せて

きつい勝負を強いられるんだろうな

それでもそれと戦いながらも

日々を愉快に過ごそうとする自分がいるんだろうな

そうだ

今年は初めから笑いながらすべてに挑んでみるとするか

新年になってからおだやかな天気の日が続いている。外資系会社にしては短い正月休みだったが、それも今日で最終日となり、明日から仕事始めとなる。

箱根駅伝をなにげに見ていたら、学連選抜のランナーが久々の東大生という事で注目されていた。文科Ⅰ類に現役合格したというから、彼は娘の同級生である。昨今は東大生といえど他大学生と見てくれが変わらなくなったと思っていたが、彼はそれとは異なる文武両道の精悍な面持ちだったので少しホッとした。将来は官僚になりたいのだそうだが。

奈良の殺人事件の容疑者の顔つきは中年のオタク顔。不思議なのは、才気煥発な少女が、そんなヤツの車になぜ簡単に乗り込んでしまったのかという事だ。よほどの顔見知りだったのか、誘い言葉が巧みだったのかと想像したが、急ぎの用事に向かっている時に出来た心のスキだったのかもしれない。

スマトラ沖地震の死者が15万人を数えようとしている。10mを越す波が打ちつけられたら、低い建物だったらひとたまりも無い。あっという間に沖にさらわれた人もかなりの数だったろう。「TSUNAMI」が公用語とは知らなかったが、地震の経験の無い現地の人達には、それが何を意味し、どんな脅威なのか想像すらできなかったに違いない。

新潟県への学童疎開を経験した父親が言っていた。長岡や十日町あたりの言い伝えでは、山古志村には100年〜150年に一度、壊滅的な地震が来るので、あそこへ娘を嫁に出してはならないというものがあったそうだ。でも某総理大臣の時に舗装道路ができ、人の流れが活発化した事で、そんな話も風化しつつあった矢先の今回の出来事だったとか。

何とか生きているうちに何とか生きていこう。

昨日は埼玉の支店の全体会議に出席した。この支店は昨年実績が全国1位という快挙を成し遂げた支店であり、支店長も40代前半の若さである。成果を挙げたメンバーは皆活気に溢れている。みなぎるパワーに触れて、私も少し元気をもらった気がした。

埼玉には、5年ほど前まで私もいた。会社の一回目の合併一年後に名古屋に転勤となったのだが、印象深かったのは合併直後もわだかまりもなく和気あいあいの雰囲気だった事だ。それがこの支店の最大の持ち味だったし、それがこの成果の原動力となったのだと思う。今となっては人数も倍近い陣容となったメンバー達が若い支店長の下に結束し、大きな成果を挙げた事はうらやましくさえ感じた。

さて、我々の学術研修部門は3月の組織統合に向け、どうやらメンバーの配置案まで提出されているようだ。一部、西の地域から東京転勤となるメンバーがすんなりと異動できなくて揉めているというが、それもここ1ヶ月のうちにも収められるだろう。新組織の配置が告げられるXデーは着実に迫ってきている。

今日は息子の中学受験1校目の受験日だった。試験日が一番早い中学のため、いわゆる「おためし受験組」が大勢押し寄せる。本命校受験の前に試験場の雰囲気等に慣れておくためにエントリーしてくるのである。会場は青山学院大学で、7時半過ぎには数百組の受験生親子が到着していたそうだ。

息子がここに合格し仮に本命校に落ちたなら、私はここに入れて函館の地で寮生活をさせてみたいとも思っている。自然の中の集団生活でタフな精神が少しでも涵養されればと思っているのである。イメージはまさに「北の国から」だ。

だから息子には「冬はスキーを思いっきり楽しめるぞ」とか「梅雨もないし夏も涼しいぞ」とか「広いグランドもあるし先生も寮で勉強を見てくれるぞ」とか言って、日頃からさりげなくけしかける事を忘れない。

全国高校サッカーは、PK戦にまでもつれ込んだ壮絶な決勝戦だったが、鹿児島実業が市立船橋を破って初の単独優勝を飾った。いつ頃からか覚えていないが、決勝戦はPK戦までやるようになった。それまでの決勝戦は、大人の試合と同じ45分ハーフでやり、そのかわり同点の場合はPK戦はやらず両校優勝だったのだが、やはり完全決着の要望が高かったのだろう。これで両校優勝のあるスポーツはたぶんラグビーだけになったと思う。

我が家のお受験決勝戦も始まったばかりだ。今日は、先日おためし受験した学校の合格発表の日であった。ネットでの発表という事で、ちょうど高校サッカーが延長戦に入る直前の午後4時発表なので、その合間を縫ってそそくさとアクセスしてみた。

幸いにも息子の受験番号は見つかったが、募集60人に対し、全国4会場で900人受験し、なんと500人以上の合格者を出しているところを見ると、さすがにおためし受験者ばかりで、実際に入学するのはほとんどいないのだろうと想像がつく。合格者の皆さん、あくまで本命は2月1日受験校なのだ。

でもウチは違う。私の秘かな野望は、北の大地の自然の中の寮生活にブチ込む事だ。とりあえずそれが叶う中学の合格は手にした。後は2月1日受験の本命校に落ちれば、それがぐっと現実味を帯びる。本命校は息子が一途に志望していた中学でもあるので、徒に不合格を願うわけではない。が、受かった所が行く運命の所なのだという哲学は不動なので、後は息子がどういう運命を背負い、切り拓くのか次第であろう。

何はともあれ1つ合格が取れてホッとしている。そして余裕を持って、後の受験結果を楽しみたい。

4年前のNHKの番組作成に政治介入があったの無かったので、現役プロデューサーが記者会見を開き告発した。相手は自民党の安倍氏と中川氏である。両名は即座に否定したが、よく考えてみるとこの話はちょっとおかしい。

番組は戦争犯罪シリーズの戦時下性犯罪の回で、いわゆる従軍慰安婦問題がテーマであった。この問題は、慰安婦の「強制連行」があったかなかったかで議論されていたが、結局軍の強制連行があったとされる証拠は何も見つからなかった。それでも元朝鮮人慰安婦を連れてきては証言させ、国にその補償を要求するという運動をしている団体の、しかも工作員と言われる人物を検事に見立てた模擬裁判劇の様子をわざわざ放送する意味があるのかというものである。

左翼と呼ばれる運動家の「戦争をした日本はすべてに悪」というイデオロギーから、天皇を「犯罪者」とし、当時の日本軍は犯罪を犯した罪人だとする「自虐史観」を主張している団体の集会を一方的に放送するのは、はたして公正・公平な事だろうか? そうではないとする意見の放送もあってこそ、バランスが取れ偏向のない番組というものだろう。その点では安倍、中川氏の指摘はもっともだと思うが、たかが番組ひとつに自分の政治家生命に係わるような介入の危険を冒すとも思えない。

告発したプロデューサーの言葉には「自分の目で見た事実」が極めて少ない。そして内に対しては海老沢会長の辞任、外に対しては番組内容を変更された当該団体からの訴訟への対処が真の目的のように写った。もしかしたらその団体に個人的に関係があるのかもと疑いたくなる印象もある。普段から毛色の変わった人物だと言われていて、プロデューサーであってもあまり仕事に恵まれていなかったのかもしれない。その反動が彼の動機となり、そんな彼を利用した人物が背後にいるのかもしれない。

いずれにせよ今回の騒動は、告発と言うにはあまりに稚拙である。