gene

　いや、さっきOCNからさ、「10月＊日からドットフォンが使えるよ！」つーメールが来たのね。でもさ、NTTに断られてADSLは使えないわけでさ、なのに何でそういうことになるかな、みたいな。取り次ぎをOCNに頼んだので、ADSLにできないっつー結果はもちろんそっちにも連絡されると思っていたんだけど、そうじゃないのか？　取り次ぎしたらその後は放置？　ADSLにできようができまいがその辺の確認も取らずに進めちゃうわけ？　もしかして他のプロバイダもそうなの？
　なんかさ、これがNTTっつー会社の実態なのかぁ、と思うと、呆れて物も言えない。こんなにテキトーでも会社って成り立つのね。てかそう言えば、あたしの職場に以前NTTから電話があってさ、なんだろ？　と思ったら「先月分の利用料金を二度引き落としてしまいまして……」つー話でさ、店長に聞いたら前にも同じ月の電話代二度引き落としされたらしいの。どうやったらそういうことになるのか、すっごい不思議なんだけど、つまりはそういう会社ってことよね。

　書きたいことはたくさんあるのだが、リアルタイムで吐き出したくないというか、あまりにもいろいろなことを関連づけて思考を展開しているので、熟考してからまとめて本家の方に書きたいと思っていて、それで最近、あまり書いていない。書きたいと思っても、あえて書かないようにしている。
　でも、そのせいで書きたいと思っていたことを忘れちゃったり、旬を逃したり、メモがどんどん溜まっていったり。はう。体調とかやる気とか別サイトのこととか、そういう理由もあるんだけど。

　「自分は女の子というか女性というか、とにかくそういう、自分自身の中の女性性を肯定するような扱いを受けると動揺するのだな」ということに気づき、ちとヘコんでいます。実際、生物学的に見ればどうしたって女なのだし、自分でもそうだという自覚はあるけど、「自分はそういう扱われ方はしない」「対象外」という意識が非常に強くて、たとえば「男性が人から可愛いと言われたらこういう気持ちなのかな」という感じなのです。
　あたしは10代の頃、男に生まれてきたかった、と思っていました。正確には──あたしには学年が二つ下の弟がいるのですが、「弟に生まれてきたかった」と思っていました。まぁこれは当時はまったく想像もしてないことで、20代半ばに潜在意識の中にそれがあったのだと気づいたことなのですけど、「男（弟）に生まれてくれば家族から必要とされた、愛された」と思っていたんですね。そして、そんなあたしにとって女であることは邪魔でしかなかった、激しく否定して消し去りたいと願う、それ以外の何物でもありませんでした。
　今はもちろんそんなことはなく、男になりたいとも弟になりたいとも思ってないし、過去に人を好きになり女で良かったと思ったこともありますが、どうにもこういう、アイデンティティに関わる問題というのは根が深くて、自分では「もう平気だろう」と思っていても、ふとした瞬間に顔を覗かせるのですね。そしてああそうかと、あたしは自分が女として扱われることに否定的で、過去の自分を顧みると、周囲に対してもそういう扱いをされないようにと振る舞ってきたのだな、と気づくわけです。
　そしてそんなことを考えていると、なんだか自分が哀れに思えてくるのですよ。哀れんだってどうしようもないというか、これが自分なのだから良いも悪いもないとは思うんですけど、大多数の人が当たり前にあたえられるものをあたしはあたえられていないのだな、と。当たり前の肯定をされて「なんで肯定されるの？」と疑問に思い、それがひどく恥ずかしいことのように感じてしまう──あたしはそういう人間なのだなと。
　人として欠落しているというわけではないと思うし、否定とも拒絶とも逆のものなのだから素直に受け入れることができればいいんですけどね。照れるとかいうレベルではなく、そういう自分を消してしまいたいという思いがわずかに沸いてしまい、それもヘコんでいる理由のひとつなのでした。

【このトピックへのコメント】

• gene「Re:「可愛い」という形容詞。」：　これはある人から別サイトの感想をいただき、その中であたし自身に対しても「かわいい」と言われ、それが好意的なものであるにも関わらずわき上がってしまった感情で、そしてどうして書いておかずにはいら...(2004-12-28 23:45:14)

gene 2004-10-06 23:21「「可愛い」という形容詞。」へのコメント：

　一方で“「男（弟）に生まれてくれば家族から必要とされた、愛された」と思っていた”というのはすごくいいネタだよなぁ、とも思う自分がいるわけです。人によっては「何言ってんの？」とか「そんなわけないじゃん」と流してしまいがちなものですが、こういう部分を掘り下げてゆくと人の深淵を垣間みることができるわけで、それを物語化すればとても感動的な話になるはずなのです。
　や、あたしはもう自分自身でその深淵を覗いてきてしまったし、けれどもまだそれを冷静に見ることはできないのでお話にするなんて無理ですが、こういう「他人から見たら他愛なく思えること」の中にこそ、多くの人が共有できうるかもしれない感情が潜んでいるのかもしれないなぁ、と思います。

　で、そういうことを考えてしまうのも含めて、やっぱりどうにもあたしは分裂してるんじゃないかなぁ、という気がします。ちゃんと医者に看てもらったのは一度きりで、そのときの記憶はないのですが、いくつかの思考や感情が別々に同時進行で存在するのはどう考えてもちょっと変な気がするんですよね。と言っても誰だってそういう部分はあって、あたしの場合そのズレ具合が大きいだけなのかもしれませんが。
　や、だって“「男（弟）に生まれてくれば家族から必要とされた、愛された」と思っていた”と書いてはいますが、その頃好きな人（男）がいたりして、友達の話によればちゃんと「恋する女の子」っぽいことをしていたようですし、これってかなり矛盾してるじゃないですか。その頃は自分の本当の心の内がわからなかったとは言え、「なんか変じゃない？」と思わずにはいられないのです。まぁ正確には「男」ではなく「弟」になりたかったので、その辺アレですけれども、本当に自分の頭と心の中は一体どうなっているんだろうと、それが不思議でなりません。

　そうそう、あたしは過去に一度だけ心療内科へ行ったことがあります。そのときのことをね、この一ヶ月ほどずっと本家に書こう書こうと思ってたんですけど、なかなか手がつかず。このままだと忘れてしまうかもしれないのでここにこうしてメモとして残しておきます。そうすれば「ああ、書かなきゃ」という気持ちにもなるので。

【このトピックへのコメント】

• hirika：これもメモ。「病的ポジティブ」(2004-10-11 04:35:37)

　数ヶ月前、googleで別サイトが引っかかりはしないかと試していたときのこと、このページがヒットした。「なぜこんなところに“アイジ”なんて文字が？」と思いキャッシュをつらつら読んでみると──ああ、思い出した。自分が何を書いたのかはすっかり忘れているしログもないが、以前こういうやり取りをしたのだった。
　そして、そのページの下の方「16年後は想像がつかない - 2001年12月05日(水)」の後半部分で、なぜ、あたしはジャーでありながらこんなにもアイジさんが好きなのかが今更のようにわかった。アイジさんはあたしにとって太陽なのだ。
　凍り付いた心を溶かし、怯えずともいいんだと教えてくれる、どれほど自らを閉ざそうとしてもただただあたえられる暖かい光──理解されるのでなく受け入れられるのでなく、ただあたえてくれる──それがアイジさんなのだ。
　なんだかすとんと、幾つかのことが腑に落ちたような気がした。あたしはキリトさんと潤くんとアイジさんで、それぞれに求めるものが違うのだ。上手いたとえではないかもしれないけれど、『北風と太陽』の話で言うならキリトさんは北風、アイジさんは太陽、そして潤くんは物語に直接出てはこないけれど、北風と太陽のやりとりをずっと見ている大地。
　北風は困難に耐えうる強さを培うために、太陽は閉ざされた心を開かせるために、大地はたとえ骨になろうともその身を受け止めてもらうために。あたしが彼等に求めるものはそういうものなのだった。
　まぁだからどうしたという話だし、あたし自身以外には意味のないことかもしれないけれど、こういうやり取りがあったからこそ今こうしてわかることもあるのだな、と思うとなんとも言えない気持ちになった。そして、「いい歳してピエロピエロって」と思う気持ちが自分の中にあるのだけれど、それは決して恥ずかしがることではないのだな、とも思った。

【このトピックへのコメント】

• 環和我話「Re:過去の自分。」：うーん、こんなふうに過去に書いたことに言及してもらうと、やはり嬉しい。一生懸命書いた答案の成績評価を、ほとんど３年たってもらったような感じ。間違いではありませんでしたよ、とね。ピエロを全然知らないわたしが...(2004-10-11 19:55:42)

　どうすればいいんだ。あちこち探しまわったけどどーやったらできるのかわからん。それを可能にするフリーのユーティリティソフトがあるのは知ってるけど、それを使わなくてもできるらしいじゃん。なのにどこ探してもそのやり方が見つからないよー。

【このトピックへのコメント】

• 月浬：うちのmacだとコントロールパネル→キーボードで設定できるんですが、OSXだと違うかもです。hirikaさんは確かOSXですよね？(2004-10-14 20:59:45)
• hirika：os xです。使い始めて一ヶ月半経つけど、未だにos 9との違いにイライラすることがあります。
  この3日間ほど毎日数時間探しまわっているんだけど、やはりどうも無理らしく……。ソフト入れれば大丈夫なんだけどねぇ。(2004-10-14 23:45:46)

　そんなの、見目良いからに決まってるじゃないか。あたしは形から入る人。見た目が良ければ機能面は多少アレでも平気。
　つかこれから初めてPCに触るって人にはWinを薦めるけどねぇ。Macなんて苦労するだけだもん。冷遇──というか、いろいろなところで相手にされてないしさ（対応してなくて当たり前、みたいな）。
　でもあんな、まったくセンスの欠片もないWinを使うよりはMacで苦労した方がマシ。

　ニコチンのニュー・アルバム『Session』を入荷日に購入。前作も良かったけど今作も良いです。初回限定盤にはPV14曲が収録されているDVDが付くのでそれを買ったのですが、アルバムには未収録の『TAKE ME TO THE BALL GAME 2003』も収録されていて嬉しい感じ。でその『私を野球に連れてって』のPV、よく見るとボーカルHOWIE（はうい）の爪が黒いんですよ。それに靴も厚底だし、なんかこう「ああ、なんかひと昔前にスライドしてるみたい」と思ってしまいました。ニコチンて他の同じようなジャンルのバンドとなんかズレてる感じがするんですけど（リリースのスパンとか海外のバンドが友達とか）、うーむ、そういうヴィジュアル面でもなんか日本のバンドっぽくない感じ。ちなみに爪の黒いHOWIEをかわいいと思ってしまいました。なぜだ。
←オフィシャルサイト。

　あーあと、先日ピエロちゃんFCの会報が届いて思ったことを（読んだ人じゃないとわかりにくいとは思いますが、これははてなグループ向きじゃないので）。
　キリトさん自身が現在の日本の政治とかそれに対する国民の態度とかに対し、要は社会批判みたいなことを書いている文章が載ってるんですけど、ぐるぐるぐるぐる考えてたらどうにも最後に行き着く答えがひとつしかなくて困ってしまいました。

悪魔を殺して平気なの？

　あたしは日本は今のままで良いと思ってるんですよ。たとえそれがあたし自身望まない姿であったとしても。