ちなみに、丸山さんが心配なさっている、数少ない(と思われる)「恋愛経験のない女性」の心境なり立場なりですが、わたし自身は既にそうでなくなってしまったので推測するしかないのですが、彼女たちがそういう立場にいるのは「相手に妥協をしないから」というところがあると思います。
妥協さえすれば、交際相手を見つけることは、若い女性にとってはそんなに難しいことではないです。出会いサイトに若い女性が登録したらたちまちメールボックスが一杯になってしまうのがその証拠です。
ただ、仮にアプローチをされても、周りの女性が付き合っている男性と比較して「自分もそのぐらいマシな人と付き合いたい。妥協はしたくない」と考えると、縁遠くなってしまうのだと思うのです。
実際は、恋人がいる男性がいない男性に比べてそんなにマシなのかどうかはわからないものなのですが。隣の芝生が青く見えている傾向がかなりあると思います。
そういうわけで、ある程度自分のプライドの高さがもたらしているという意識が多少なりともあると思うので、そんなに悲観的にはならないような気がします。
「モテない」男性の場合、「自分に興味を持ってくれる女性がいない」という発想になるのが、女性の場合は「自分に興味を持ってくれる男性にはろくなのがいない」となる分、悲壮感は男性に比べて少ない、と思うのですが、この違いがお分かりでしょうか?
そして
梅矢さん。
「モテない自分」を卑下していらっしゃるからこそ、更に少数派と見られる「モテない女性」の立場を心底心配していらっしゃるのであり(=「余計なお世話ながらも気になります」)、自分を卑下してみせたことの照れ隠しに「どなたかボクとつきあってください」と書いてしまうという心境は、わたしにとっては理解はそう難しくないです。
なぜあの場所でそう書けるかというと、自分はあの場にいる人たちの中で恋愛面では弱者であるという意識があり、故に、自分が恋愛強者であることについて無自覚に見える人たちへの反発があるからです。
そういう「妬み」の感情をネタとして昇華なさるのが丸山さんの芸風なんだということには、わたしも最近気づいたのですけれど。
少なくとも、わたしにとっては、謎は、ないです。