「どーしよっかなー」とか言ってた割には発売日にさくっとコウニュウ.ん,まとめて読むと結構話が繋がってて面白いな.
 まー展開が速くてあれよあれよと ISS まで行ってしまうのはちとどうかなって気もするが,しかしまあモタモタしてるウチにうち切られてしまうよりはいいか(←げげっ)(←いや,アレももちろん好きなのよ・・・).登場人物がどーにもスカしてて,キザったらしいセリフや言動がややうざったくも感じるが,なんつーかその辺もひっくるめて「男のロマン」って感じだな(笑).
 それにしても毎回あったように感じられたド迫力のフ▼ックシーン,案外少ないのな(笑).

 プラネテスや度胸星とは趣が違うが,これも傑作の予感で★★★☆☆.え?キビシイかな・・・

 昨日コウニュウ報告したばかりだが,読み出したら止まらなくなって一気に全巻読破.いやー,泣いた泣いた.名作だね.今まで読んだことがなかったってのが悔やまれるよ.ええ,読んだことなかったんですよ.たまたま機会がなくって.いやー,いいマンガだ.

 内容はいいやね.ボクシングマンガですわ.ただ,ボクシングを通しての人間関係とかがやたら熱い・・・というか,小山節っつーかね.うん,この人のマンガって,「アツさ」ではないんだよなー.んと,小山氏の描く人間の「絶望」みたいな描写って,すばらしいと思ってるんですわ.「竜馬」とか「愛がゆく」とかも何がすばらしいって,その辺の描写だよな.絶望に(文字通り)歪んだ顔っての,この人の最大の持ち味だと思いますわ.
 で,このマンガに関して言えば,人が死んだり,別れたり,あるいはボクサー生命を断たれたりってのが多い分,その辺の描写がことごく光る.その都度泣いちゃうものな.うん.

 ただ,ボクシングマンガとしての物足りなさはあるな.いや,これは多分読む年代と順序の問題なんだろうけど,例えば登場するボクサー,それぞれにタイプがあるはずなのにそういう描写はほとんどない.っていうか,全般にボクシングに関する描写って軽いよな.いや,試合のシーンはこれまたこの人独特の間合いとスピード感で迫力たっぷりに描かれてはいるんだけど,そこへの過程というかがね.なにせ元気の本来のボクサースタイルすら最後まで不明.最初に天性のパンチ力とか言ってた割にはそこはそれほどクローズアップされるでもないし.途中でものすごいディフェンス技術を見せつけたりとか.ちょっと「?」な感じは拭えないな.
 ってのは多分,くろひょうに関して言えば「はじめの一歩」を読み込んでいるせいが大きいんだろうな.たしかに比較してしまいがち.というか,普通に「元気」→「一歩」の順で読んでる人にとっては,「一歩」の方が「元気」のパクリに見えてしまうんだろうけどさ.アイテムとしてはパクリっぽいところは多いもんな.バッティングとか出血でTKOになりそう!とか,ライバルが同じジムを去る,とか,熊殺しなんてのもあるな.まあそれぞれ場面ごとの演出とか効果が必ずしもいっしょではないのだが,そういうアイテムだけを見るとたしかに「一歩」はパクリっぽい.しかし,時代を経ている分,一歩の方が洗練されているイメージはあるんだよな.先述の「ボクシングに関する描写」って面では圧倒的に一歩の方がしっかりしているしね.
 でもさ,どっちが優れているとかって問題じゃないんだよな.「一歩」は一歩なりの良さがあるわけだし,「元気」にだって,小山氏にしか描けないであろう良さが随所にある.それぞれいいマンガだと思いますよ.ほんとに.
 ついでに書くと,「あしたのジョー」も読んでないすよあたしゃ.んなもん今さら読めるかーッ!!(←いきなり逆ギレかよ)っつーか,今さら手に入らないってのが正論だったりして.ま,機会があれば読んでみたいとは思いますけどねえ.探して買うほどでもないかなと.

 まとめると,時代には逆らえないが,人間ドラマとしてイイ!っつーか泣ける!
 っつーことで★★★★☆.

 個豹的には石田ともこが途中でないがしろにされてしまうのがなー.劇中のヒロインは芦川先生だってのは分ってるんだけど,それならそれでともこの方は早いウチにケリをつけてやって欲しかったなーとか.いや,どっちかを選ばなければならないとかってな葛藤があるんならそれでいいと思うんだけど,そゆのもないしさ.
 ま,そゆマンガじゃないんだろうけどさ.

 あ,あとこれ,何が驚いたって増刷.
 1巻の第1刷発行日が昭和52年6月15日.んでもってくろひょうが手にしたこの第1巻はなんと36刷昭和61年12月20日発行.いまどきのマンガって,こんなに長い間売れ続けるのって,ないよなー.いや,もっと売れてる(というか増刷されてる)マンガがあるってのはわかってるけどさ.この辺も時代だよなーってサ.

 今までにも何度も「くろマン」で取り上げてるのでタイトルくらいは覚えている方も多いかと思う.現在5巻まで発売されているのだが,とりあえずブックオフで目についた2冊のみコウニュウ.4巻まで見かけたことはあるんだけどなー.まあ続きは近いウチに.

 で,内容なのだが,ヤクザさえ恐れる超高校級の不良・大河内一郎・二郎兄弟の末弟である三郎は兄たちと違って内気で小心者.ケンカなどは嫌いなのだが兄たちの周囲への影響が強すぎて,まわりから恐れられ,「三郎軍団」まで出来てしまう始末.しかし一人の同級生が「三郎は弱い」ということを見抜きタイマンを挑む.全校生徒が見守る中,三郎はボコボコにされついに失禁してしまう・・・のだが,なんと三郎は小便を漏らすと凶暴になってしまうのだ(笑).ほんでもってその凶暴さで相手を半殺しにしてしまい,それ以後数々の伝説を作っていくことになる・・・って感じだろうか.うーむ,これだとイマイチ伝わりきらないな.
 以前ジャンプで連載されていた「エンジェル伝説」.これとあらすじはまるでいっしょだとかっていわれがちなのだが・・・まあたしかにそうかな.いや,「エンジェル伝説」の方はさわりをちらっと読んだだけなのだが・・・でも違うのだ.このマンガの面白さはそんなところではない.なんつーかこの漫画,面白さはそういった本筋ではなくて,ヤンキー描写のバカさとか,登場人物の言動のバカっぷりが面白いのだ.三郎の凶暴化という最終アイテムも多発しないってところもミソ.なんといっても陰の主人公と噂高い自称副総長の河井星矢の存在が面白すぎる.ヤンマガ=ヤンキー雑誌という感じで免疫のない人には少々読みにくい雑誌ではあるが,「ヤンキーマンガ」とひとくくりにして敬遠してしまうのは非常に惜しいマンガだ.どうかヘンケンを捨てて一度読んでみて欲しい.
 1〜2巻は軍団結成→石井の新軍団騒ぎ→球技大会で軍団が鉄の結束を固めていくあたりがオモロイ.この辺をさらっと読んでおくと,今の連載を追ってすぐに話に入っていけるはずだ.
 つーことで★★★★☆.

 ええと,何度か「くろマン」でも取り上げている「闘破蛇烈伝 DEI48」の前作というか,第一部というか,って感じのマンガ.
 内容はちと説明が難しいのだが・・・琉球に古来から伝わる「裏手(うらでい)」という格闘術を継承するオトコの話.この格闘術ってのが変わっていて性交の体位を模した型があるのだ.この型が,そう,ご想像通り48あるのだ.そしてその型は「繋ぎ女(つなぎめ)」と呼ばれる伝承者と交わることによって継承されるのだッ!どうだ,バカバカしいだろう(笑).まあそんな具合なので内容はエロも含むし格闘も含む,しかし根本には馬鹿馬鹿しさがあるのだ.エロとして使えないこともないが(←何に?),それ以上にバカバカしさの方がはるかに優っている.人様,とりわけ女性には勧めにくいマンガではあるが,興味のある方は騙されたと思って,とりあえず眺めてみてもらいたい.
 ちなみにこの本では本編の主人公はケイジという少年.んでもって今別冊で連載中の「闘破蛇烈伝 DEI48」の主人公は「破武男(ハブオ)」.主人公が異なるのだが,この二つの物語は別物ではなくてちゃんと繋がっているのだ.でもま,「闘破〜」の方を読むにあたってこっちを読んでいなければならないってこともない.が,読んでおいた方が面白いことは間違いなし.
 バカバカしさとバイオレンス,そしてダイナミックなエロで★★★☆☆(ワケワカラン・・・)