いやはや。
 結局大みそかになってしまいましたな。
 引っ越し関係はおおむね落ち着いたのだが、真面目にレビューを書いたりする時間がなかなかとれませんでの。そんなこんなで読了済み物件がちとたまってしまってるな。ううむ。この辺は年明けにぼちぼちとつーことで。

 はて、昨年の漫画を振り返ってみると・・・新雑誌の創刊がいくつかあったなか、注目はやはり春のコミックバンチ創刊、秋のイブニング創刊だろうか。
 バンチは数号で挫折して読まなくなってしまったが、それなりに売れてコミックスも創刊されたりして。ほんとのところどうなのかなーって気はしてるのだが、来年は勝負の年になるんじゃなかろかね。なんつったりして。
 イブニングはオマケ付きビニ本商法で快調のようで。ただ、看板マンガがヤング島とか播磨灘外伝とかで、新マグナムの頃よりもはるかにモーニング色が濃くなってるのがねえ。来年は柱になる漫画が欲しいよな。つーかそれがなくていつまでもモーニング番外編ばかりじゃ飽きられちゃうよ。
 レギュラーの雑誌に目を向けると、WIM、イチが終了してすっかりトーンダウンしたヤンサン、三郎あたりの息切れで読み応え低下気味のヤンマガ、バガボンドの長期休載とほかの連載陣のマンネリ化でいまいち気味のモーニング・・・つー感じでなんとなく元気のある雑誌が少ない感じで。そんな中毎回必ず楽しめたのがビッグコミックスピリッツ増刊 IKKIだろうか。連載陣がいずれもテンションが高く、読み切りもいつも読み応えアリで、回を重ねるごとにイイ雑誌になってる感がある。秋にはコミックスも創刊されてこれからますます面白くなりそう。2002年も期待したい雑誌だな。いっそ月刊にならんかねえ(←無茶言うな)。

 今年読んだ面白かった漫画となると・・・難しいな。というか、突出して面白かった漫画ってそうないなあ。去年の後半の曽田正人みたいにバカみたいにはまったって作家もないしなあ。
 ようやくコンプリートできた高田靖彦「演歌の達」あたりとか、アッパーズを購読するキッカケとなったはっとりみつる「イヌっネコっジャンプ!」あたりもよかったのだが、しかしやはり、塔矢名人 vs sai 以降の展開がちとアレではあるが、ほったゆみ・小畑健「ヒカルの碁」あたりが面白かったかな。最新刊15巻(未処理)ではついにナニがアレしてしまってヒカル迷走って感じだが、連載の方ではいよいよアキラとのプロ初対決がはじまったりして、また熱い展開が期待できそうだしね。

 作家としては、「リーマンギャンブラーマウス」「キラリが捕るッ」「絶叫教師エディー」「警視正大門寺さくら子」とコンスタントに濃ゆさ爆発な漫画を提供してくれた高橋のぼるも考えたのだが、「茄子」「セクシーボイスアンドロボ」ほか、待望の短編集第二弾「黒船」も出た黒田硫黄あたりかな。サイン会で実物も見ちゃったしね。サインは貰えなかったけど(笑)。

 そんな感じで2002年も素晴らしい漫画に出会えますように、と。
 変な締め(笑)。