魔法使いによって顔をトカゲに変えられたカイマンが、友人のニカイドウ(♀)とともに魔法使い狩りをしたり、魔法使いがカイマンらの住む世界(ホール)にやってきたりとか、そんな感じの話。
いや、これだけだとなんか足りないよなあ。バイオレンスっちゃあバイオレンスだし、血や肉や脳みそとか出まくりなので、あるいはグロいと感じる方もおられるかもシレンが、これまたそれだけでないんだよなあ。バイオレンスでファンタジーで、なおかつコミカル。そんな感じの漫画だ。うん、登場人物がことごとくお茶目な感じで、会話も読んでいて小気味いい。世界観も独特だし、いろいろと不思議なところもあったりして、ひとことで言うと非常にセンスの良い漫画だ。
ぱっと見絵が荒いし、あまり上手いというタイプの絵ではないのだが、しかしこのタッチが独特なのもまたいいんだよな。加えてニカイドウや能井など、女性も結構魅力的。とりわけニカイドウのエプロン姿はオススメだ・・・ハァハァ(←おい)。
つーことで★★★★☆。
この本、なんせ装丁が素晴らしい。表紙カバーがカイマンにあわせては虫類の皮のような手触りになっているのだ。紙もいいし、パートカラー(4色刷り)もあり。もちろん大判だ。IKKIコミックスはこういうところが素晴らしいよな。高いのはアレだけど、このくらいなら納得。