いよいよ佳境。
 空中分解状態のままのBECK、ひとりステージにあがったコユキだがサクと平くんがサポートで登場し、3rdステージは徐々に盛り上がる。ほかのステージのトラブルと3rdステージの中継そして乳ポロ(笑)なんかもアリ、観客はどんどん3rdステージに流れて来る。そしてステージではルシールを手にした竜介が現れ、千葉も遅れて登場。BECKはとうとうグレイトフルサウンドを制圧してしまう。いや、そこまで凄くはないのだが、なんかそんな感じ。

 んむー、なんか正直、この辺もちっと短くてもよかったんじゃないかなーって気がするんだよな。この漫画、毎回60ページで月刊連載なのだが、この巻収録の3回分って、2回分に圧縮できそうな気がする。その方が内容が濃くて面白くなったんじゃないかな。
 あと千葉が3rdステージに来る下りはかなり都合よすぎだし、なんつーか千葉がステージに上がる動機みたいな部分もなんだかなーって感じかなあ。で、結局メンバー間にはシコリがあるままなわけで、それで最高の演奏ができるんだろうか?って疑問もあるし。んーと、だからBECK自体不調なのにも関わらず、まわりのトラブルによって主役になれた?そのわりには本格的に盛り上がってるし・・・って感じでやや「?」な感じだなあ。ま、相変わらず熱いことには変わりないんだけどね。ただ、この巻の内容に限って言えば★★☆☆☆くらい。

 この巻最後でコユキはなんとサイクスにスカウトされてしまう。これ以降って読んでないんだけど、どーなるのかね。そしてBECKはこのままなのかしらん。気になる漫画だ。

(発行日:2002/02/15)

 また発売日を間違えてたよ。入荷数も少なかったり、店によっては入荷しないとこもあったりするので危ういんだよなあ。

 大西祥平・高橋のぼる「警視正大門寺さくら子」
 さくら子のライバル登場。警察大学の同期で隣の署の女署長・河原町もみじ。しかしさくら子は眼中にナシ、というこの漫画的にはかなりベタな展開なのだがそれなりに笑える。なんとなく役者が揃ったようなので、ここからさらに面白くなってくれるんだろうか。期待。

 須賀原洋行「いつでも辞めてやるっ」
 新連載。「サラリーマンギャグの第一人者」そっ、そうなんだ(汗)。つーか、なんか相変わらず病んでるなあって気がしちゃうんですけど。なんかね、わからないです。どうリアクションすればいいのやらってネタが多い感じ。大丈夫かなあ、この人。一時の相原コージや桜玉吉よりもヤバイんじゃないかなとか、妙なこと考えちゃうよ。

 鍋田吉郎・一色登希彦「会社を変えた男たち」
 いかにもそれなコラムの漫画化。タカラで「e-kara」を作った男のサクセスストーリーみたいな感じだろうか。漫画の一色氏はヤンサンで「ダービージョッキー」を描いてる人。力強く迫力があって人を惹きつける絵を描く人なのでついつい読んでしまうが、なんつーか、この手のドキュメンタリーというか、あのマガジンでときどきやってる「〜を作った男」みたいなシリーズとかもそうなんだけど、読んでて尻の穴がむず痒くなるような感じがあるんだよなあ。何が悪いってわけじゃないんだけどねえ。だからこの漫画も、絵に釣られてついつい読んじゃうんだけど、読んだ後味がなんだか妙なんだよな。ううむ。もっとつまんない絵を描く人が描いてくれれば読まずに済むんだけどなあ(←おい)

 次号は3/1発売。忘れずに。

 金曜発売だったのだが見つからず。今日何軒か回ってようやく発見。

 森拓真「6月ドライブ」
 新連載。「ジューンドライブ」と読むそうな。相方不在の売れない芸人とワケあり風な女子高生、そしてこれまたワケアリ風な小学生の3人がなぜか連れだって長距離ドライブに出かけることになる。この先どんな風に展開するのかまだわからんが、テンポがよくて読みやすい。期待。

 こうのこうじ「カラコカコ〜ン」
 ボーリング漫画2回目。ボーリングに惹かれ毎日練習に励む主人公ハジメを負かした賭けボウラー・アツシが、パンチラ女子高生サチコと勝負、サチコの策略(?)にはまって負けてしまう。ここでハジメがアツシの仇をとるってな熱血な展開になるんだろうか。この漫画、テンポの良さと迫力ある構図がなかなかヨイ。絵柄は随分いろんな人の影響が見られるのだが、スッキリしてて読みやすいしね。いい感じだ。

 山本マサユキ「六本木リサイクルショップ シーサー」
 ト、トト子たんが・・・(; ´Д`)いや、常々この人の描くエロを読んでみたいなと思っていたのだが、まさかそう来るとは。なんだかセンチメンタル。

 松本剛「甘い水」
 なんつーか容赦ない展開。この漫画って、いっときの昼メロみたいな雰囲気があるな。いや、イイ意味でね。よく分からんけど。二人には幸せになって欲しいなとか、真剣に思ってしまう。あ、そうか。一人称的に感情移入するんじゃなくって、傍観者的に感情移入できるというかね。ふたりを暖かく見守ってやりたくなる、そんな漫画ですな。目が離せない。

 今月・来月と山崎さやか「NANASE」が載らないのだが、いやいや看板がなくても破壊力があるね。わし的には週刊本誌よりも読み応えのある雑誌になってしまった感がある。ただねえ。作品の入れ替えが激しいのがやっぱり辛いね。宿命的に実験的な作品を載っけたりしなくちゃいけないとはいえ、もうちょっと安定感が欲しいな。
 次号は3月15日(金)発売。忘れるな。

 ぱっと開いたら真ん中の下着広告だった。この女性用下着の広告って、なぜかついついじっくり見ちゃうよなー。・・・いや、「なぜか」ってのもしらじらしいか(笑)。ええ、健康な男子ですもの。

 南勝久「ナニワトモアレ」
 この漫画、ばかばかしいときは結構おもろいんだけどなあ。こうやって真面目にケンカとか始められちゃうと、あーやっぱりヤンマガなんだなーって感じですな。

 天樹征丸・こしばてつや「リモート」
 トビラ絵、手が逆じゃないかい?

 阿部秀司「エリートヤンキー三郎」
 案の定三郎にさらなる留年の危機が。次号は石井の「オレなりの秘策」爆裂。楽しみじゃワイ。つーか、こわいよ(笑)。

 古谷実「ヒミズ」
 もしかして次回でおしまい?結構毎回期待して読んでたんだけどなあ。あと一話で終わるとしたら萎え萎えな最終回になってしまいそうに思うよ。

 安達哲「バカ姉弟」
 あー。こういう話がいいよね、この漫画は。
 ときに単行本はノビノビで、「梅雨入りの頃店頭に並ぶかも」ですって。ううむ。いや、もうちょっと伸びると見たね。8月か9月くらいになっちゃうんじゃないの?(←おい)でも書き下ろしイラスト20点とか言われると期待せずにいられないな。ちゃんとオールカラーで出してくれるんだろうか・・・。

 たーし「アーサーGARAGE」
 案の定ものすごくヤンマガくさい漫画でしたな。つーか、そういう解決方法はどうなの?って感じしました。うーん、この手の漫画は今のヤンマガでは食傷気味だよなあ。もっと別な方向の漫画も描けそうな雰囲気あるんだけどね、この人。例えば少年誌で描いてみるとか、どうかね。案外あいそうな気がするよ。

 ほんでもって次号から3週に渡ってお待ちかねの山崎さやか「NANASE」掲載。予告によると「家族八景より」ってなってるので、位置づけとしては番外編てことになるのかな。すげえ楽しみ。

 いやはや随分空いちゃいましたね。
 仕事が死ぬほど忙しかったとかそういうわけでもないんだけど、なんだかちゃんと漫画読んでちゃんと感想書こうっていうモチベーションみたいなものが低下してた様子。で、ぼちぼち仕事が本格的にやばくなってきたところでモチベーションがあがってしまうの法則。くはーっ。今週はビッグコミックスも出るのでぼちぼちやろうかなとか(←何が)。

 で、サボってた間の漫画を簡単に総括。
 ほったゆみ・小畑健「ヒカルの碁」(週刊少年ジャンプNo.12、No.13):特別編で塔矢アキラ、加賀編が掲載。加賀、顔が変わりすぎ。あと微妙にキャラも違う気がする。かなり違和感あり。塔矢の方はよかったね。最後にヒカルが出てくるのもいい感じだった。
 西村ミツル・かわすみひろし「大使閣下の料理人」(モーニングNo.12):このところの雰囲気から、これがラストエピソードでそろそろ終わるのかなとか思ったんだけど、「この人が出てくるのはちょっと先のお話」とか見るとまだまだ続きそうな感じですな。
 あと、モーニングはMANGAOPEN秀作掲載。ミサワハヤト「スプートニク」がちょっとよかった。
 アッパーズは野中英次「メカ沢さん」掲載。マガジン連載のクロ高からの出張だが、正直大ハズレ。咲香里「春よ、来い」曽根の春はまだ来ないらしい。新井英樹「シュガー」はようやく本編始動かな。
 イブニングは後日。

 単行本はいくつか買って読んでるんだけど、感想書くほどでもないので、いずれ気が向いたらってことで。おおひなたごう「犬のジュース屋さん」はよかったけど高いよなあ。本屋のレジで値段聞いたときは耳を疑ったよ。相変わらず欄外が楽しくていいけどね。
 うー。これからはちょっとずつでも書くようにしよっと。