実に1年3ヶ月ぶりの新刊。しかしこれでも未収録が2話くらいあるような気がする。この巻の最終話は6/5号だもんなー。7月発売号、8月発売号があるはずだよなあ。くっそー。そんなならもっと早くに出して欲しいよなあ。加筆修正とかしてるんかね。
 それはともかく本編。赤サムライガンが出てきたり、イントナルモーリの正体がわかってきたり、死んだハズの市松が生きていて、楓や牧と接触したりとかどんどん核心に迫って行ってるんだけど、この巻はやっぱり正蔵かなあ。正蔵が死んだと知ったときの牧の形相。夢に出てきそうですよ。あとは茜タンか(←またかよ)。いや、だってさあ。牧とひそひそ話してるときの様子とか、牧の肩車で欲情したりとか、たまらんですよ。いやマジでマジで!(←力説せんでええって)。

 んで茜たんに免じて★★★☆☆(←おい)

 でもなんつーかねえ。これだけ長いと飽きてくるね。おもしろいんだけどさあ。あまりに展開が遅すぎて。いや、まとめて読むと全然遅くないんだけど、待たされるもんなー。サムライガン第一話って、平成8年5月の漫革ですってよ。6年半も前ですよ?ほんでもってまだ6巻。2〜3巻の頃はさあ、本誌にちょこちょこ載ったりしてたからよかったんだけど、最近本誌に全然載らないしねえ。月光の関係もあるんだろうけど。もちっとなんとかならんかなーとか思いますよ。面白いからこそ。ねえ。

(発行日:2001/10/23)

 高橋ツトム最新作。
 豪華客船「Blue Heaven」は一隻の漂流船と接触、二人の生存者を収容するが、ひとりはとんでもない殺人鬼だった・・・!!というようなお話。最初のつかみは非常にいい感じ。相変わらず迫力もあるし、あとさ、日常の描き方がまたいいんだよな。これから起こる惨劇の裏返しであることを予想させるかのような(変な日本語)。
 ただ、この密室で殺人鬼で・・・っていう設定。ありがちといえばありがちだよなあ。ここでどうドラマを作っていくかってのが腕の見せ所だと思うんだけどはてさて。でもそこは高橋ツトム。百歩譲ってありがちなストーリーだったとしても、死の淵での人間の狂気とか描かせたらこんなに迫力のある絵を描けるひとはほかにいないよなあ。「地雷震」の飯田響也もある意味殺人鬼なわけで、ああいう迫力とか。あるいは「ALIVE」のときとかもね。「スカイハイ」だって、たぶんこの人が描いてなかったらすげえつまんなかったと思うんだよな。それだけ「漫画」で勝負できるひとなんじゃないかなーとか思います。なんかよーわからんけど。
 そんなこんなで★★★★☆。ま、1巻目だしね。

 この本、装丁がなんかすごいな。どういう技術なんだ、これ。

(発行日:2001/10/23)

 最近の雑誌連載からいくつかピックアップ。

 藤沢とおる「ROSE HIP ROSE」(アッパーズ)
 なんだか思いっきり少年マガジンな漫画だなあ。まさか学園ラブコメ風味をまぜまぜしてくるとは。佐々木飛朗斗+桑原真也の拓ちゃんみたいなヤツといい、対象年齢落とすのが目的なんかね。で、内容もさることながら気になったのは、作品のトビラ絵と雑誌の表紙がまったくいっしょだったこと。わざとやってんのかな?だとしても手抜きにしか見えなかった。個人的には期待薄。

 ハロルド作石「BECK」(月刊少年マガジン)
 \とか思わないでもないのだが、\もろもろ一安心って感じかな。しかしこうやって落ち着けちゃうと、ここからの展開が厳しそうだな。全米メジャーデビューでそれこそ一気にスターダム→コユキ死亡!みたいな展開にならざるを得ないんじゃないかとか妙な心配を。
 ところで今回のは今月発売の13巻には入らないよなあ。ショボーン。

 森川ジョージ「はじめの一歩」(週刊少年マガジン)
 んむー。一歩の成長のためのかませ犬ってことなんかね。いいんだけど、なんだかなあって気がしちゃうわけで。なんつーか、伏線生きてないよなあ。そんなことない?

 曽田正人「昴」(ビッグコミックスピリッツ)
 うーん。どうなんだろ、これは。どういう意味があるんだろ。
 「第二部完」だけど、これでおしまいってわけじゃないよな。来週から第三部なんだよね??

 星里もちる「本気のしるし」(ビッグコミックスペリオール)
 最終回。よかった。星里もちるの代表作のひとつになると思う。けど、正直に書くと、最後の方は無理矢理ハッピーエンドに持っていった感もあるなあ。浮世さんのダンナとか未消化な気がするし、辻と浮世のそれぞれの気持ちもちょっと見えない部分があるんだよな。この辺、単行本でまとめて読むといいかもしんないな。ずっと見だったんだけど、完結したところで一気買いしてみよっかな。
 や、ほんとよかったすよ。辻と浮世がはじめて結ばれる回なんかは、思いだしただけでピンコ立ちしそうだし(←おい)。全般に、星里もちるの漫画家としての成長が見てとれた感じがするし。いっちゃなんだが、漫画家と一緒に成長できなかった古いファンは不幸だと思う。

 しかし最近本屋をぶらぶらする時間がねえ。ブックオフも全然行ってないよー。月末くらいになると楽になるかなあ。