松本次郎の描く、バイオレンスと狂気の世界。待ちに待ってようやく発売。
お話は叶ヒロシというメガネくんが主人公。彼はこの世界で施行されている「敵討ち法」による「敵討ち執行代理人」という職業に就く。仇討ちをしたいが仇討ちは危険なため、代理人がかわっておしおきよ執行するというものだ。この時点でかなり狂ってる。加えて主人公のヒロシは電波。鳴っていない電話を取って話をしたり、誰もいないはずの椅子に向かって話しかけたり、と。そのほかにもいろいろと話のキモになるエッセンスはあるのだが、あまり書いてもネタバレになるのでこんなもんで。
バイオレンスだし、描写的にグロいというか、エグい部分もあるのだが、それさえ平気ならかなり面白い漫画だと思う。絵柄が暗い感じなので取っつきにくいのは確かだが、読む価値のある漫画。今、かなり推したい漫画家のうちの一人だ。
つーことで★★★★★。
本編、いろいろナゾっぽい描写とかもあるのだが、そういうの抜きに楽しめる漫画。なんとなくね、欧州系のアクション映画っぽい雰囲気があるかも。
他方、エロFの「未開の惑星」は打ち切りになってしまった。単行本は書き下ろしの完結編付になるらしいが、いつになるのやら。年内に出てくれるのかなあ。太田出版なので、出ないことはないと思うけど、不安ね。