9月も半ばですが。

日付項目期待値ひとこと
17(水)ハロルド作石「BECK」(17)☆☆☆ちょっとダレ気味
22(月)佐藤マコト「サトラレ」(5)☆☆んー
22(月)村枝賢一「仮面ライダーSPIRITS」(5)☆☆熱さが足りないか
30(火)高田靖彦「ボールパークへようこそ」(2)☆☆☆じわじわ来てます
30(火)三宅乱丈「ペット」(4)☆☆☆最近入りにくい雰囲気が
30(火)日本橋ヨヲコ「G戦場ヘヴンズドア」(3)☆☆☆☆最終巻
30(火)福本伸行「最強伝説黒沢」(2)☆☆☆☆☆そりゃもう

 そんな感じ。

 終わっちまいましたね。

 うーん。正直物足りない感はいなめないです。若獅子戦の塔矢−ヒカル戦の結果も気になりますしね。けど、まあ考えようによっちゃいいタイミングだったかもしれません。これ以上延ばすとすると、例えばヒカルがタイトルのひとつでも取れるようになるまで書かなくちゃならないでしょう。そこにたどり着くのにあまりにトントン拍子なのも萎えますから、それなりに強敵も出さなくちゃならない。しかも国内で。これは難しいですね。そしてこれをやると、ジャンプ王道できな強さのインフレを起こす懸念もあるわけです。そうすると、例えば塔矢が緒方十段に切迫していたという事実などが薄れてきたりしそうです。というか、どこかで力関係の矛盾が発生するでしょう。それを考えると、この辺で終わっておくのが妥当だったのかもしれないです。
 とりあえず、そう納得することにします。

 作品全体で見れば、非常にハイレベルで、読み応えもあって、実にいい作品だったと思います。
 文句なし★★★★★。

 おまけがちょっとよかったですねえ。
 ただ気になるのが、おまけマンガでのほったさんのコメントが、いちいちもう二度とマンガに関わらなさそうな雰囲気だったこと。もったいないですよねえ。またほかの作品で楽しませてもらいたいですよ。ねえ。

(発行日:2003/09/09)

 とりあえずお引っ越ししてみました。当面、ここで書くつもりです。よろしく。
 あと、日記才人復活してみました。

 文中リンク、修正し切れていないです。あとで修正するつもりですが、なんか変なところがあったらお知らせくだちい。

 最近流行りらしい医療マンガ。代表格のモーニング「ブラックジャックによろしく」はドラマ化はされるわ、何処の本屋に行ってもポップ付でプッシュされてるわって感じなのだが、こちらの「医龍」は掲載誌がスペリオールとややマイナーなこともあって、売れ行きはそれほどではないらしい。のだが、正直なところ個人的な感想としては「BJよろ」よりもはるかにこちらの方が面白いです。まあベクトルが違うので、安易に比較は出来ないんだけど、単純に好みの問題ね。「BJよろ」はおなかいっぱいになっちゃうんですよ。正直、連載時も読み飛ばしそうになることがあるくらい。暑苦しくてね。けどこっちはそういうことはないし、毎回続きが楽しみでしょうがない。そう、この「毎回続きが気になる」ってのはマンガとして重要だと思うのね。青年誌に載るマンガって、案外どうでもいいのがあったりしまスカラ。

 まあそんな感じでべた褒めなのですが、しかし実は単行本買うほどでもないかなあ、どうしようかなあ、という感じでくろひょうの中ではボーダー的な位置にあったわけです。面白いんだけど、買ってまとめて読むほどかなあ?という。けど、ここ最近のバチスタ編になって随分おもしろくなってきたし、そろそろちゃんと読み返して人物相関関係整理したいなとか思ったり。あと、野口教授の名言もはずせなくなってきたし(笑)。なので、既刊一気に揃えてみたって感じです。

 舞台は「BJよろ」と同じく大学病院なのだが、こちらの主人公は研修医ではなく天才外科医。天才っぷりが嘘くさくあるときもままあるんだけど、ドラマとしてしっかり面白いのでそういう点はそれほど気にならないかな。構図としては、大学病院の体質に立ち向かう、って感じでありきたりな風でもあるのだが、安易に泣かせに走るでもなく、天才性によってなんでもかんでも解決しちゃうと言うわけでもなく。その辺のバランスがいいのかな、とか思えます。
 あと、迫力のある絵も描ける人なんだけど、ときどき笑っちゃうくらい迫力がありすぎる絵もあるんだよなあ。1巻の「(外科医は)死なせた患者の数だけ成長する!」のコマとか。当時は同誌に連載している高橋のぼるの絵かとか思って吹き出しちゃったよ。

 そんな感じで、とりあえず★★★★☆。

 連載開始時期が近かったこともあって、おそらく「BJよろ」とは比較されることも非常に多いんだろうなあとか思うし、くろひょう自身も冒頭からそういう書き方しててなんなんだけど。まあ、それぞれ面白いところはあるわけですよ。どっちが勝ってるとか劣っているとか、どっちがよりリアルであるとか、そういう問題ではない。どっちも面白ければそれでいいんですよ。ただ、まあくろひょう個人の趣味としては、こっちの方が好きかな、と。そんだけどのこと。
 この先の展開も楽しみですな。あー、9月の購入リストには入ってないけど、4巻は今月発売だ。忘れずに。

(第1巻初版発行日:2002/11/01)