Ray's diary

京極堂シリーズ二冊目．
うむ，確かにこれは傑作だと言ってもいいと思う．

あいかわらずミステリの棚に並んでるのはすごく疑問な作りだけど，それでも種々の事実が一挙に結びつく真相究明シーンは実に盛り上がるのだった．
今回は前作と違って，視点がときどき変わるところもよい．気楽に読んでるだけで，簡単に視点と時間の移動に幻惑されてしまうことができる．
あと人間の本質に関する蘊蓄大会もあいかわらず楽しい．今回は霊能者に関するネタが面白かった．

いやあしかし，よくこんな話を何冊も書けるもんだねえ．正直，次のも同じぐらい面白いのか不安になるぐらいの勢いだ．

【このトピックへのコメント】

• ぶるない：個人的見解としては京極堂のシリーズは「魍魎の匣」がピークのような気が。なんかあとは下降線って感じですねえ。「鉄鼠の檻」なんか、読んでる端からそれまでの内容忘れちゃうしなあ。とりあえず「塗仏の宴・宴の始末」までは付き合ったけど、以降は読む気がなくなっちゃいました。(2005-02-17 14:51:48)

引越しついでにいろいろと処分したりもするのだが．
押し入れの奥にあったスーパーファミコンやゲームいろいろなどを売りに行ってみたら，意外にちゃんとした値段がついたので驚きである．本体が900円とか(変色してるしコントローラも一つないのに)，カセットも高いので800円，安くても100円ぐらいはついている．某古本屋みたいに一律10円になるのかと思ってたんだけど．

というわけで引っ越しだ．いやあこの一週間は実に大変であった．京都にいるあいだにずいぶんと物が増えていたことであるよ．
実際，今回頼んだ業者は単身者の引っ越し専門なのだが，ほんとにトラックの容積ぎりぎりだった．大小様々な箱や変な形の家具なんかが山積みで，まさにナップザック問題の実例って感じ．なんでもそうだけど，プロってすごいよねえ．

まあなんとかトラックに入ったので，無事西宮に来ることができた．それからえんえんダンボールの開封を続けて，落ちついたらもう日がくれていたよ．ああやれやれ．

ところで大家さんに挨拶に行ってみたらいきなりごみの分別の説明をされたのだが，これがまたえらく複雑で困惑した．京都の異常に適当な方式に慣れてたせいだろうか．いや単に説明がわかりにくかっただけのような気もするのだが．

今使ってる包丁は京都で買ったものなのだが，せっかくだから引越す前に店に持っていって研ぎなおしてもらってきた．こいつを今日はじめて使ってみたのだが，使いはじめのころのすごい切れ味が復活してて驚いた次第．数年ほってあったし，シンクの角にぶつけてちょっと欠けてたりしたのでたいして戻らないかと思っていたのだが．

包丁はやっぱり鉄が一番切れると思うんだけど(少なくとも安いやつなら．高いのは使ったことないから知らん)，刃物屋のおっさんによれば最近は鉄包丁は全然売れないらしい．使ったあと拭くのってそんなに面倒かしらん．