海月玲二
2007-06-18(月)

無題

修士のときは地学系の研究室に所属していたのだが,正直言って鉱物がどうしたとか結晶構造がこうしたとかいう話は全然興味がなかった.一応計算機シミュレーション担当だったが,Fortran使ったごくオーソドックスな数値計算で,当時の俺が希望してたような形ではもちろんなかった.

でも,修士論文を書かなきゃいけないからなんとかがんばって勉強したり,シミュレーションしたりデータ処理をしたりしていると,たまに面白いとか思えてしまうことがあったものである.どんな仕事だって,考えたり工夫したりする余地というのがそれなりにはあるのだ.

何が言いたいかというと,何かを自分にとって無意味だと信じつづけたり,嫌いつづけたりすることも意外に難しい,ということである.信念というのは,どちら向きであるかにかかわらず,常に再強化を必要とするのだ.

いや,Yが梅干しを漬けているのを眺めてたら「六方最密」とか「面心立方」とかそういう言葉が頭をよぎったので,ちょっと思い出した話.

2007-06-22(金)

無題

電車から下りるときに「お忘れものないようお気をつけください」とか言ったりさ,「この車両は携帯電話禁止となっております」とか言ったりさ,百貨店のエスカレーターで「小さなお子様は手を引いて,ベビーカー等は直接乗せないようお願いします」とか言ったりするじゃん?

俺が授業で喋るのって,ああいうアナウンスの類と似ているような気がする.耳には入ってるんだけど聞いてないというか.そりゃあ口調も馬鹿丁寧になったりしようというものですよ.

ていうか,「聞く気がない」って奴はまだマシで,どうも「人の話を聞いて理解する能力に欠けている」って奴が混じってるような気がするんだよね.いや,別にそういう奴が良くないとかどうとかではなくて,そういう奴は無理して大学なんぞ来ないほうがもっと有意義な人生が送れるんじゃないか,と思うんだよね.世の中ほかにもいろいろすることはあるんだし.

2007-06-27(水)

無題

イヤイヤどうもいかんな.つい無意識のうちに,「落ちこぼれは出さないようにしなければ」とか考えてしまっていることがある.

クラスに50人も60人もいて,落ちこぼれを出さないなんてことはどだい無理なんだ.できない奴は落ちこぼれるんだよ.ていうか大学なんだから,理解できないのは本来かなりの割合で学生の責任のはずなんだ.