海月玲二
2011-12-07(水)

無題

最近のemacsあんまり使わない方針に基づき,エディタとしてはleafpadとかmeditとかgeanyとかいろいろ試している.俺は別に高度な機能とか必要としてないので,たいていの場合はleafpadで済んでしまってるぐらいだ.ある程度以上のプログラムを書くときはさすがに文法ハイライト機能ぐらいはほしいけど.

で,まあそれなりに使えてるのだが,一つだけ気になるのが,長い文章を書いているときの最下行の挙動である.何と呼ぶのか知らないが,新しい文章をどんどん書いてるとき,表示画面の最下段まで達して次に改行されたときにカーソル行が中央になるようにスクロールしてくれる機能ってあるよね.emacsであれに慣れていたので,あの機能が無いとどうも不便な気がするのだ.一行だけスクロールしてカーソル位置を最下段のままにされると,入力中目線がずっと動かなくなるのがなんとなく使いにくい.

Teaとかいうエディタにはこの機能がついてることを知ったので,ちょっと使ってみている.なんかわりといろいろ機能がついてるわりには軽快な感じ.どうでもいいが,これはウクライナの人が作ったエディタらしい.最近は昔と違って,外国のソフトでも普通に日本語使えたりすることが多くなった.便利になったものである.Unicodeにはクソな部分がいろいろあるが,まあ無いよりはマシなのかもしれない.

最近は「タオルケットをもう一度」シリーズを遊んでいた.フリーで公開されてる(た)RPGツクール2000製のゲームなのだが,個人で作ってるようなのに多作である.ゲームを最後まで一本完成させるだけでも,けっこう大変なものだろうになあ.どの順番でやるか悩むぐらいだが,内容が関連してる場合があるので基本的には発表順にやるのがよいようだ.ただしナンバリングは別に発表順と関係ないので注意.なおプレイ時間は,それぞれクリアまで一日かからないぐらいである.

シリーズ通しての特徴は,お話やセリフ重視でゲーム性は低いことと,自作のドット絵に味があることなどか.いちおうドラクエ式の戦闘システムなのだが,まあ適当にやってても滅多に負けるようなことはない.強いて言えば1は多少死ぬ可能性があるかも.作品によっては,パーティーメンバーを選ぶシステムとか,特殊なイベントで技を覚えたり能力が上がったりするシステムとかもあったりするが,そもそも戦闘で苦労するわけではないので,世界観を楽しむ味付けだと思ったほうがよさそうだ.「笑うわらわぅ」に至っては戦闘などイベントの一つにすぎない.

・タオルケットをもう一度3,2,1
初期の三作はわりと有名なようだ.この三作は比較的完成度が高いし,内容的にも一般におすすめできると思う.2がスーパー鬱展開なのがどうしても目立つが,どれもちゃんと話がまとまっていて演出にも凝っているところが大変良い.たいがい,3がほのぼの,2が鬱,1が壮大というふうに言われていて,まあその通りだ.ちなみに,タイトルからは全然想像つかないが,3と2は宇宙人が攻めてくる話で,1はロボットが人間を襲う話だ.あと2と1はラブストーリーでもある.

・タオルケットをもう一度6,4,5
その次の6からは作風がちょっと変わり,キャラクターに比重を置いた感じになった.まあはっきり言えばヲタ向きかも.女の子がいっぱい出てきてどうでもいい会話をしてキャッキャウフフみたいのが受けつけられないとちょっとキツいかもしんない.あとこの時期の作品はいろいろ模索しているのか,ちょっと作りが粗いような感じである.展開が唐突だったり会話イベント量のバランスが取れてなかったりする.4と5の間に「タオルケットをもう一度 fury」なる,作りかけで中止になったものもあったりする.やってみると一応最後まで話はあるのだが,確かに作りかけだ.珍しく戦闘に耐性パズルを導入してちょっと難易度を上げたり,いろいろ工夫の跡は見られるので,完成しなかったのはちょっと惜しまれる.なお,5では作りがわりと安定してきて,全編ギャグ調ではあるがけっこうよくできている.下品なギャグかと思っていたら伏線だったという展開などはちょっと驚いたし.

・かいけつ!猫足乙女ちゃん,笑うわらわぅ
その後の作品は,キャラクター重視路線の中でそれなりに完成度が上がってきた.タイトルが「タオルケットをもう一度」じゃなくなったが,まあ同一シリーズと見なしてもさしつかえないだろう.「猫足乙女」のほうはまあおおむね王道的なストーリー・演出と言えると思う(前半はギャグ調が強いが).主人公に関してちょっとツッコミづらいネタが入っていて,タオル2とは別の意味で商業作品では難しいだろうなと思った.対して「笑うわらわぅ」はだいぶん異質な雰囲気である.一体何のお話なのかストーリー終盤までわかりにくいタイプの演出もそうだし,システム面でもいろいろ実験的な試みをしていて,しかもそれなりにうまくいっている感じだ.「絵本の世界」のちょっとびっくりする演出とか,ザコ戦は一切しなくてもクリアできる構成とか,もはやドラクエ型のゲームと言うよりアドベンチャーゲームに近い.ミスティックアークなど,奇妙な世界を遍歴する話が好きな人には楽しめるだろう.この作品ではドット絵の技術もさらに向上しており,その点でも楽しめる.

2011-12-14(水)

無題

最近,ある哲学書を読みながらテキストファイルとして入力してみている.何度も読みかえすような小難しい本の場合いろいろ効能があって,

  • 居眠りしてしまわずにゆっくり読める
  • あとで電子ブックリーダーの類に入れられる

あれ,二つしかなかった.まあいいか.それはともかく,それなりに大変なので疲労を軽減する方法でもないかなと考えてみた.

IMEはSKKを使ってるので,まあ慣れない文体でも誤変換の苦労は少ないほうだと思う.日本語は同音異義語が異様に多いので完全とはいかないが,これをなんとかするには漢字直接入力系の方法しかない.でもあの手のものはいくらなんでも覚える手間がかかりすぎるよなあ.それに,たとえば2キーで一文字だと1500種類程度だろうけど,日本語としては微妙に足りないような気がする.いろいろシフトしたり部首を組み合わせたりすると,どんどん複雑になりそうだ.うーん,労力のわりには微妙.SKKで我慢したほうがマシかも.

日本語入力しやすいようにローマ字テーブルをカスタマイズする系も,何種類かあるようだ.AZIKとかいうのが有名なのかな.でも,この手のはSKKとあまり相性が良くなさそう.SKKで必要なqやlキーを使われちゃうとかいうのもあるが,根本的な問題は,SKKはカナ単位で変換位置を指定していることではなかろうか.ローマ字テーブル系はよく,annとかinnとかshitaとかkotoとか日本語によく出てくるパターンを一発で入力できるようになってるが,こうすると,SKK的には「一発で入力できる文字シーケンスの途中で変換を開始したい」という事態が発生する.根本的に解決しようがないと思う.

そんじゃあキーボードをdvorak配列にしてみるというのはどうかな.ときどき左手の一部だけ酷使されたりするのは,qwerty配列だからというのも確かに原因のひとつだ.たとえば今読んでる本は「われわれ」という単語がとても頻繁に出てきて疲れる.ちょっと練習でもしてみようか.